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更新日:2024年1月18日

【2024年最新】家庭用蓄電池おすすめメーカー8選!選び方と利用可能な補助金制度も紹介

蓄電池について

「家庭用蓄電池ってどれを選べばいいの?」

家庭用蓄電池の購入を考えているものの、どのメーカーから選べばよいのかわからないと悩まれているお客さまは大勢います。安い買い物ではないため、失敗しないように購入したいですよね。

本記事では、2023年におすすめの家庭用蓄電池メーカー8選を解説します。蓄電池の選び方と補助金制度についても紹介していますので、参考にしてみてください。

目次

家庭用蓄電池おすすめメーカー8選の特徴と価格

家庭用蓄電池のおすすめメーカーは、次の8つです。

  1. ニチコン
  2. シャープ
  3. 京セラ
  4. パナソニック
  5. オムロン
  6. 長州産業
  7. ダイヤゼブラ電機(田淵電機)
  8. テスラ

メーカーごとの特徴と代表製品の価格を解説しますので、蓄電池選びの参考にしてみてください。

①ニチコン

ニチコン製家庭用蓄電池の特徴とおすすめの人は、下記のとおりです。

ニチコン製家庭用蓄電池の特徴・単機能、ハイブリッド、トライブリッド、ポータブルの全タイプを網羅
・2~16.6kWhと幅広い蓄電容量
・国内累積販売台数No.1(※)の実績による高い信頼性

※2020年12月時点、ニチコン調べ
おすすめの人・太陽光発電設備と併用して電力の自給自足をしたい人
・蓄電池単体で電力を自家消費したい人
・EV(電気自動車)と連携したい人
・最低限の停電に備えたい人

ニチコン製家庭用蓄電池の製品例|ES-T3S1・ES-T3M1

下記は、ニチコン製家庭用蓄電池のハイブリッドタイプの製品スペックと価格です。

製品型番ES-T3S1ES-T3M1
蓄電池のタイプハイブリッドタイプ全負荷型ハイブリッドタイプ全負荷型
蓄電容量(増設ユニット連結時)4.9kWh(9.9kWh)7.4kWh(14.9kWh)
200V対応の有無ありあり
蓄電ユニットサイズW500×H418×D230mmW500×H418×D230mm
メーカー希望小売価格(増設ユニット連結時)1,200,000円(2,400,000円)1,700,000円(3,400,000円)

同製品の蓄電池ユニットは2種類の蓄電容量に対応しており、増設ユニットの連結で2倍近くまで増量できます。

さらにニチコン製V2Hと連動すると、トライブリッドタイプとしても活用可能です。

上記以外にも単機能タイプやポータブルタイプがあり、蓄電池単体でのご使用をお考えの場合も、ニーズに合った製品を見つけられます。

下記の記事でニチコン製蓄電池についてくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:ニチコン製蓄電池の特徴とは?寿命と価格、おすすめの人も解説

②シャープ

シャープ製家庭用蓄電池の特徴とおすすめの人は、下記のとおりです。

シャープ製家庭用蓄電池の特徴・全製品ハイブリッドタイプ
・ライフスタイルに合わせられる6つの運転モード
おすすめの人・太陽光発電設備と併用して電力の自給自足をしたい人

シャープ製家庭用蓄電池の製品例|JH-WB2021

シャープ製家庭用蓄電池の製品例は、下記のとおりです。

製品型番JH-WB2021
蓄電池のタイプハイブリッドタイプ全負荷型
蓄電容量(定格容量)9.5kWh(9.3kWh)
200V対応の有無あり
蓄電ユニットサイズW560×H685×D470mm
メーカー希望小売価格4,240,720~4,481,620円
ミライでんち特別価格2,079,000円
※パワコンは複数タイプからお選びいただけます。

JH-WB2021は、設置場所を屋内と屋外から選べます。

さらに、浸水予防のために地上高500㎜までネジ穴のない設計になっているため、水害の多い地域でも設置可能です。

自然災害の多い地域で太陽光発電設備と蓄電池の併用をお考えの場合は、シャープを検討してみてはいかがでしょうか。

下記の記事で、シャープ製家庭用蓄電池のメリットとデメリットを解説していますので、合わせてご覧ください。

関連記事:シャープ製蓄電池の特徴!メリット・デメリットと価格を紹介

③京セラ

京セラ製家庭用蓄電池の特徴とおすすめの人は、下記のとおりです。

京セラ製家庭用蓄電池の特徴・5.0、10.0、15.0kWhの3種の容量ラインナップ
・シンプルでどのような環境にもマッチするデザイン
・クレイ型リチウムイオン電池内蔵で長寿命
・押し上げあり、押し上げなしを選べるモード
おすすめの人・蓄電池単体で電力を自家消費したい人
・最低限の停電に備えたい人

京セラ製家庭用蓄電池の製品例|Enerezza(エネレッツァ)

京セラ製家庭用蓄電池の製品例は、下記のとおりです。

製品型番EGS-LM0500
蓄電池のタイプ単機能タイプ特定負荷
蓄電容量5.0kWh
200V対応の有無あり(トランスユニットの接続が必要)
蓄電ユニットサイズW485×H562×D280
メーカー希望小売価格2,750,000円

エネレッツァは、クレイ型リチウムイオン電池を内蔵しています。

クレイ型リチウムイオン電池は、従来のリチウムイオン電池の製造コストを20〜40%カットできるのが特徴です。

押し上げありと押し上げなしを選べるモードも魅力で、卒FITの方にもおすすめです。

④パナソニック

パナソニック製家庭用蓄電池の特徴とおすすめの人は、下記のとおりです。

パナソニック製家庭用蓄電池の特徴・3.5~12.6kWhまで選べる蓄電容量
・屋内と屋外、選べる設置場所
おすすめの人・太陽光発電設備と併用して電力の自給自足をしたい人

パナソニック製家庭用蓄電池システムの製品例|創蓄連携システムS+

パナソニック製家庭用蓄電池の製品例は、下記のとおりです。

製品型番LJB1235
設置タイプ屋内用
蓄電池のタイプハイブリッドタイプ全負荷型
蓄電容量3.5kWh
200V対応の有無あり
蓄電ユニットサイズW480×H660×D139.2mm
メーカー希望小売価格1,144,000円

創蓄連携システムS+には、全部で5種類の蓄電池ユニットがあり、上記はそのうちの1つです。

屋内用と屋外用は蓄電池ユニットが別になっており、サイズや仕様が異なります。多彩な蓄電容量から選べるため、二世帯住宅で設置しても十分な電力供給が可能です。

下記の記事では、パナソニック製蓄電池システムの特徴をくわしく解説していますので、合わせてご覧ください。

関連記事:パナソニック製蓄電池システムの特徴とは?価格とおすすめの人も紹介

⑤オムロン

オムロン製家庭用蓄電池の特徴とおすすめの人は、下記のとおりです。

オムロン製家庭用蓄電池の特徴・単機能とハイブリッドを選べるマルチ蓄電プラットフォーム
・6.3~16.4kWhから選べる豊富な容量タイプ
おすすめの人・太陽光発電設備と併用して電力の自給自足をしたい人
・蓄電池単体で電力を自家消費したい人
・最低限の停電に備えたい人

オムロン製家庭用蓄電池の製品例|マルチ蓄電プラットフォーム

オムロン製家庭用蓄電池の製品例は、下記のとおりです。

製品型番KPBP-A-SET-AC65-N
蓄電池のタイプハイブリッドと単機能タイプを選べる特定負荷型と全負荷型を選べる
蓄電容量(定格容量)6.5kWh
200V対応の有無あり
蓄電ユニットサイズW490×H847×D147㎜
メーカー希望小売価格2,963,400円

オムロンのマルチ蓄電プラットフォームは、蓄電池タイプと容量を選べるため、さまざまなニーズを満たします。

単機能タイプとして導入後、既設の太陽光発電設備のパワコンの寿命が来たら、PVユニットに交換するだけでハイブリッドタイプとして使えるようになります。使いながらライフスタイルに合わせられる柔軟さは、大きな魅力です。

下記の記事でオムロンの家庭用蓄電池についてくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:オムロン製蓄電池の特徴!製品一覧と価格、おすすめの人を紹介

⑥長州産業

長州産業製家庭用蓄電池システムの特徴とおすすめの人は、下記のとおりです。

長州産業製家庭用蓄電池システムの特徴・他社より保証が手厚い場合がある
・蓄電池はオムロンとダイヤゼブラ電機のOEM供給品
おすすめの人・長州産業の太陽光発電設備とセットで導入したい人
・長州産業の太陽光発電設備に蓄電池をあとづけしたい人

長州産業製家庭用蓄電池の製品例|スマートPVマルチ

長州産業製家庭用蓄電池の製品例は、下記のとおりです。

蓄電池ユニット型番CB-LMP65A
蓄電池のタイプハイブリッドと単機能タイプを選べる特定負荷型と全負荷型を選べる
定格容量6.5kWh
200V対応の有無あり
蓄電ユニットサイズW490×H847×D147㎜
メーカー希望小売価格2,963,400円

スマートPVマルチは、オムロンのマルチ蓄電プラットフォームのOEM供給品なので、同じ性能および機能をもっています。

ユニットの組み合わせによって蓄電池タイプを自由に選べるため、さまざまなライフスタイルに合わせることが可能です。

下記の記事で、長州産業の蓄電池システムの特徴をくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:長州産業の蓄電池システムの特徴|価格と上手な使い方を解説

⑦ダイヤゼブラ電機(田淵電機)

ダイヤゼブラ電機製家庭用蓄電池の特徴とおすすめの人は、下記のとおりです。

ダイヤゼブラ電機製家庭用蓄電池の特徴・最大14.08kWhの大容量
・約12,000サイクルの長寿命
おすすめの人・太陽光発電設備と併用して電力の自給自足をしたい人

ダイヤゼブラ電機製家庭用蓄電池の製品例|EIBS7(アイビスセブン)

ダイヤゼブラ電機家庭用蓄電池の製品例は、下記のとおりです。

製品型番EOF-LB70-TK 
蓄電池のタイプ14.08kWh(7.04kWh×2台)
蓄電容量(定格容量)ハイブリッドタイプ全負荷型
200V対応の有無あり
蓄電ユニットサイズW580×H1,070mm×D370mm
メーカー希望小売価格オープン価格

アイビスセブンは、7.04kWhの蓄電池ユニットを2台連結することで、最大14.08kWhまで増量できます。

3種類のパワコンからお好みの出力と合わせることで、ご自宅の電力の自給自足をより効率的にします。

下記の記事でアイビスセブンについてくわしく解説していますので、合わせてご覧ください。

関連記事:田淵電機の蓄電池「EIBS7(アイビスセブン)」とは?特徴と価格、使える補助金を解説

⑧テスラ

テスラ製家庭用蓄電池の特徴とおすすめの人は、下記のとおりです。

テスラ製家庭用蓄電池の特徴・13.5kWh大容量なのに低価格
・シンプルかつ洗練されたデザイン
・テスラ車への充電が可能(分電盤が必要)
おすすめの人・太陽光発電設備と併用して電力の自給自足をしたい人
・おしゃれなデザインを求めている人
・テスラ車や関連製品を愛用している人

テスラ製家庭用蓄電池の製品例|Powerwall(パワーウォール)

テスラ製家庭用蓄電池の製品例は、下記のとおりです。

製品名Powerwall(パワーウォール)
蓄電池のタイプ単機能タイプ全負荷型
蓄電容量13.5kWh
200V対応の有無あり
蓄電ユニットサイズW753×H1150×D147㎜
メーカー希望小売価格オープン価格

パワーウォールは、大容量ながら国内製品よりも安く導入できることで注目を集めています。現在はオープン価格ですが、当初は129万円から購入できました。

蓄電容量は13.5kWhと1台でも大容量にもかからず10台まで連結でき、最大135kWhに増量可能です。

下記の記事でパワーウォールについてさらにくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:テスラ製蓄電池「パワーウォール」の特徴は?価格とおすすめの人も解説

家庭用蓄電池の選び方

おすすめメーカーの蓄電池製品を一部紹介しましたが、迷ってしまって選べないという方もいらっしゃるでしょう。

家庭用蓄電池は、下記に沿って選ぶのがおすすめです。

  1. 自宅に合った製品を探す
  2. 相見積もりをおこなって安い販売店を見つける
  3. 販売店に相談する

ご自分で製品選びを済ませてから販売店に相談したい場合は、1番から順番に進めてみてください。

自分で製品を選ぶのが難しい場合は、最初から販売店に相談するのがおすすめです。

太陽光発電設備と蓄電池を専門に扱うミライでんちなら、お客さまのご要望とご自宅に合ったメーカーと製品を紹介できますので、お気軽にご相談ください。

①自宅に合った製品を探す

自宅に合った製品を探す際は、下記の6つのポイントそれぞれで適切な選択をする必要があります。

  • ご家庭の電力使用状況
  • 蓄電池のタイプ
  • 定格容量
  • 定格出力
  • 200V対応の有無
  • 既設の太陽光発電設備との相性

上記のポイントについて理解すると、ご自宅に合った家庭用蓄電池製品の種類が見えてきますので、1つずつチェックしてみてください。

なお、下記の記事でも家庭用蓄電池の選び方を解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:蓄電池の出力・容量とは?最適なスペックの選び方について解説

ご家庭の電力使用状況

まずは、ご家庭の電力使用状況を調べます。

この時知りたいのは、最大消費電力と平均消費電力量です。

ご家庭でお使いの家電や時間帯によって、電力の使用状況は変わりますので、最大値である最大消費電力量から蓄電容量がわかります。

最大消費電力量を調べる場合は、同時に使う家電の消費電力を足していくことで大まかな数値を算出できます。

平均消費電力量は、お使いの電力会社から発行される明細書をチェックしましょう。

下記の記事で電気料金の明細書の見方を解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:電気料金の明細書の見方は?仕組みを理解して正しく節電しよう!

蓄電池のタイプ

家庭用蓄電池のタイプには、下記のものがあります。

【蓄電池タイプ】

種類概要
単機能タイプ蓄電池用のパワコンを備えている
・既設の太陽光発電設備のパワコンを取り換えずにあとづけできる
ハイブリッドタイプ ・蓄電池用と太陽光発電設備のパワコンが一体型になっている
・太陽光発電設備と同時に導入するときや既設の太陽光発電設備のパワコンを交換するタイミングで設置する
トライブリッドタイプ・ハイブリッドタイプにV2Hを連携することで、太陽光発電、蓄電池、EV(電気自動車)の3つで電力の自給自足をおこなう
ポータブルタイプ・非常用電源としてのみ活用できる蓄電池で、家庭用コンセントにつないで充電する
・持ち運びできる小型のものが多い

家庭用蓄電池の導入目的に合わせて、蓄電池タイプを選びましょう。

【停電時の放電範囲タイプ】

種類概要
特定負型停電時は、指定した部屋のみ電気が使える仕様
全負荷型停電時は、家全体で電気が使える仕様

停電時の放電範囲タイプは、蓄電容量によって適切なものが変わる場合があります。

全負荷型は停電時に家全体で電力を使えるものの、消費電力が大きくなるため容量が大きい蓄電池に向いています。

蓄電容量が小さな製品の場合は、特定負荷を選ぶことで、停電時の使用電力量を制限しながら使用時間を延ばすことが可能です。

定格容量

定格容量とは、1時間あたりに使用できる電力量で、kWh(キロワットアワー)の単位を使って表します。

定格容量が大きいほど、1時間あたりに使用できる電力量が増えますが、その分価格も上がります。

なお蓄電容量には、他に公称容量と初期実効容量の記載がありますので、それぞれの違いを理解してからチェックするようにしましょう。

蓄電容量の種類意味
定格容量充電完了後から使い切るまでに放電できる電力量
公称容量メーカーが決めた目安の容量
初期実効容量実際に使用できる電力量

定格出力

定格出力とは、蓄電池が一度に放電できる電力量のことです。

例えば定格出力が3kWの場合、下記の家電を一度に使うことが可能です。

家電消費電力の目安
エアコン600W
冷蔵庫300W
テレビ300W
電気ポット800W
エコキュート1,000W
合計3,000W(3kW)

定格出力は通常時と自立運転時で異なる場合がありますので、非常時に必要な家電を使えるか確認しましょう。

200V対応の有無

一般的にIH調理器やエアコンは、200Vの電圧に設定されています。

蓄電池が200Vに対応していると、停電時でも蓄電池の電力によってIH調理器やエアコンを使用できるわけです。暑い夏や寒い冬にエアコンが欠かせない場合は、200Vに対応している蓄電池が望ましいでしょう。

なおメーカーによっては、分電盤を設置することで200Vに対応できるものもあります。

既設の太陽光発電設備との相性

既設の太陽光発電設備に家庭用蓄電池をあとづけする場合、メーカーとの相性によって変換ロスが増大することがあるため、注意が必要です。

変換ロスとは、太陽光発電によって発電した電力を蓄電池に送電する過程で失ってしまうことを指します。変換ロスが多ければ多いほど、発電した電力の一部が無駄になってしまうわけです。

メーカーの相性を確認する場合は、太陽光発電設備と家庭用蓄電池を専門に扱う販売店に相談しましょう。

②相見積もりをおこなって安い販売店を見つける

自宅に合った製品をある程度しぼったら、複数の販売店に相見積もりを依頼して、価格を確認しましょう。

家庭用蓄電池は、販売店によって価格が大きく異なります。同じ製品でも安く買える販売店から買うことで、導入コストを抑えましょう。

③販売店に相談する

相見積もりをして購入する販売店が決まったら、相談に進みます。

自分で製品が選べない場合は、最初から販売店に相談するのがもっとも効率的です。専門の販売店なら、知識がなくても説明を聞きながら製品を選べます。

ミライでんちでは、お客さまの要望とご自宅に合った家庭用蓄電池をご紹介できますので、気軽にお問い合わせください。

知っておきたい!家庭用蓄電池の基礎知識

家庭用蓄電池を購入する前に、これだけは知っておきたい3つの基礎知識をまとめました。

  1. 家庭用蓄電池の価格相場|約90〜300万円
  2. 家庭用蓄電池の寿命|10~15年
  3. 家庭用蓄電池の交換費用|約70〜240万円

価格や寿命の知識を身につけて販売店に相談すると、納得のいく買い物ができるはずです。

①家庭用蓄電池の価格相場|約90〜300万円

家庭用蓄電池の価格相場は、一般的な蓄電容量の5.0〜15.0kWhの場合、約90〜300万円です。

導入費用は決して安くない金額ですので、補助金制度をうまく使って、導入コストを抑えるのが大切です。

下記の記事では、家庭用蓄電池の価格相場と購入先の選び方について解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:蓄電池の購入はどこがいい?種類や価格・導入費用も解説!

②家庭用蓄電池の寿命|10~15年

家庭用蓄電池の寿命は、メーカー保証期間の10~15年と考えるのが妥当です。

下記のようにサイクル数で寿命を算出する場合もありますが、設置環境によって劣化スピードが大きく異なるため、あまり参考になりません。

【例】
サイクル数12,000の場合、1日1サイクルの使用で約30年間もつ

多くのメーカーは保証期間内に設定された蓄電容量を下回った場合、交換や修理をしてくれる保証サービスをつけています。

したがって、家庭用蓄電池は最低でも10~15年はもつと考えることが可能です。容量保証は50〜70%に設定されていることが多く、数値が高い方が保証を受けられる確率が上がります。

保証期間だけでなく、容量保証の設定割合もふくめてメーカーを選ぶのがよいでしょう。

③家庭用蓄電池の交換費用|約70〜240万円

家庭用蓄電池の交換費用は、約70~240万円とされています。

新たに蓄電池を購入するよりは安い費用で済みますが、維持コストとして必要なことは覚えておきましょう。

下記の記事で、蓄電池の交換費用と交換時期についてくわしく解説していますので、合わせてご覧ください。

関連記事:蓄電池の交換費用はどのくらい?交換時期や補助金についても解説

家庭用蓄電池のメリット

家庭用蓄電池には、大きく3つのメリットがあります。

  1. 太陽光発電との併用で電力の自給自足を効率的にする
  2. 電気料金が安くなる場合がある
  3. 停電時に対応できる

それぞれについて解説しますので、参考にしてみてください。

①太陽光発電との併用で電力の自給自足を効率的にする

家庭用蓄電池は、太陽光発電との併用で電力の自給自足を効率的にしてくれます。

例えば、太陽光発電で発電した電力を昼間に使いながら余剰電力を蓄電し、発電できない夜に蓄電池の電力を使うといった方法をとると、昼間の高い電力を買電せずに生活できます。

②電気料金が安くなる場合がある

家庭用蓄電池の導入によって、電気料金が安くなる場合があります。

例えば、深夜の安い電力を蓄電池に貯めておき昼間に使用すると、昼間の買電量をセーブできます。太陽光発電と併用すれば、もっと電気料金を安くできる可能性が広がります。

下記の記事では、家庭用蓄電池の導入によって電気料金が安くなる仕組みを解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:蓄電池で電気代は安くなる?安くならない?太陽光発電と併用のメリットを説明!

③停電時に対応できる

家庭用蓄電池があれば、停電時でも日常と変わらない生活を送れます。

2018年に発生した北海道胆振東部地震では北海道全域で停電が発生し、2日以上も停電が続いた地域があります。こうした非常時に蓄電池があると、電力が復旧するまで蓄電池の充電残量で生活を送ることが可能です。

下記の記事では、停電時の蓄電池活用方法を解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:停電時の蓄電池活用法とは?蓄電池の基礎知識と停電対策も解説

家庭用蓄電池のデメリット

家庭用蓄電池には、下記の3つのデメリットがあります。

  1. 初期費用がかかる
  2. 元が取れないことがある
  3. スペースを消費する

購入後に後悔しないためにも、事前にチェックしておきましょう。

①初期費用がかかる

家庭用蓄電池導入の価格相場は約90〜300万円とされており、多大な費用がかかります。導入時は国や自治体の補助金制度を使って、なるべく安く初期費用を抑えられるよう工夫しましょう。

②元が取れないことがある

家庭用蓄電池を導入しても、初期費用を回収できずに元が取れないことがあります。

そもそも家庭用蓄電池は、家庭での電力の自給自足あるいは自家消費を効率的にするツールであり、利益を出すためのものではありません。

前提を間違えてしまうと「家庭用蓄電池を導入して失敗した」と後悔することになりますので、導入目的を正しく理解しましょう。

下記の記事で、蓄電池の導入目的を解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:家庭用蓄電池は元が取れないって本当?蓄電池導入の目的を正しく理解しよう
関連記事:蓄電池ってどうなの?後悔しないための正しい使い方を解説 

③スペースを消費する

家庭用蓄電池は小型のものもありますが、容量を求めるとサイズも大きくなるため、スペースを消費します。

最近では、容量が大きくてもコンパクトな製品が販売されているので、ご自宅に合ったサイズの物を選びましょう。

下記の記事で蓄電池に適した設置場所について解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:蓄電池に適した設置場所を屋内と屋外別で解説!設置に必要な条件も紹介

家庭用蓄電池に利用可能な補助金

下記は、家庭用蓄電池の導入に使える国の補助金制度です。

補助金名補助額
こどもエコすまい支援事業1戸あたり64,000円~
DR補助金
(電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業)
上限60万円
DER補助金
(蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業)
上限60万円
ZEH補助金
(二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金)
上限60万円
(蓄電システムの補助額)

ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)を新築または購入する場合は、下記のZEH補助金を使える場合もあります。

種類定額補助金追加補助金(蓄電システム)
種類定額補助金追加補助金(蓄電システム)
ZEH55万円2万円/kWh
補助対象経費1/3
または
20万円のいずれか低いほう
ZEH+100万円
次世代ZEH+
次世代HEMS112万円
※この表では戸建てのみ記載しています。

ここで紹介した以外にも、自治体ごとに独自の補助金制度を設けている場合があります。

下記の記事で補助金制度について解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:【家計の負担を軽減】蓄電池に必要な申請と補助金制度を解説

家庭用蓄電池についてよくある質問

家庭用蓄電池についてよくある質問に、ミライでんちがお答えします。

家庭用蓄電池はポータブル蓄電池で代用できますか?

家庭用蓄電池を導入する目的によって変わります。例えば、家庭用蓄電池と太陽光発電設備を連携して、家庭の電力の自給自足を目指す場合は、ポータブル蓄電池では代用できません。ポータブル蓄電池は、あくまで非常用電源として非常時や外出先で用いるもので、日常使いに適していません。下記の記事でポータブル蓄電池について取り上げていますので、参考にしてみてください。

関連記事:災害時に効果的な蓄電池は?ポータブルは使えない?電気自動車との連携や太陽光との関係も解説

家庭用蓄電池をやめたほうがいい人は、どのような人ですか?

家庭用蓄電池を導入することによって、現在の電気代よりも上がってしまったり、太陽光発電量が減ってしまったりすることがあります。こういった結果を招く場合は、蓄電池の導入をやめた方がいいでしょう。事前に専門家に相談し、費用対効果のシミュレーションをしておくと、失敗を回避できます。下記の記事で、家庭用蓄電池の失敗例と正しい導入方法を解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:蓄電池の失敗例5選!知っておきたい正しい導入方法を解説
関連記事:蓄電池の費用対効果はどれくらい?太陽光発電との併用で電気代を節約 

まとめ:家庭用蓄電池の導入でお悩みならミライでんちへ

家庭用蓄電池を選ぶ際は、下記の手順で進めます。

手順ポイント
1.自宅に合った製品を探す下記の6項目をチェックして、自宅に合った製品を選ぶ

・ご家庭の電力使用状況
・蓄電池のタイプ
・定格容量
・定格出力
・200V対応の有無
・既設の太陽光発電設備との相性
2.相見積もりをおこなって安い販売店を見つける・お目当ての製品を扱っている販売店を複数選び、相見積もりをおこなう
・相見積もりをしたなかで、もっとも価格が安い販売店を選ぶ
3.販売店に相談する・選んだ販売店に相談する
・自分で製品を選ばずに最初から相談する

家庭用蓄電池はメーカーや種類が多く、知識のないなかでは最適なものを選ぶことは難しいといえます。

蓄電池と太陽光発電設備を専門に扱うミライでんちなら、お客さまのご要望とご自宅に合った製品を探すお手伝いができますので、お気軽にご相談ください。

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