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更新日:2024年5月20日

蓄電池の費用対効果はどれくらい?太陽光発電との併用で電気代を節約

蓄電池について節約について

「蓄電池の費用対効果はどれくらい?」

蓄電池の導入を検討するなかで、もっとも気になるのが費用対効果です。高い初期費用を投じても元が取れないのなら、導入に迷ってしまいますよね。

そもそも蓄電池は、あくまで防災設備の一部ととらえるのが一般的です。費用対効果を得たい場合は、太陽光発電との併用をおすすめします。

本記事では、蓄電池の費用対効果のシミュレーションと元を取りやすい使い方、おすすめの製品を紹介します。

蓄電池の導入前に、コストについて考える際の参考にしてみてください。

【本記事のサマリー】
・蓄電池の費用対効果は「導入費用の元が取れる年数」と蓄電池の寿命を照らし合わせて考える
・蓄電池の費用対効果を得たい場合は、太陽光発電との併用がおすすめ
・蓄電池の費用対効果を高めるためには、導入費用を抑えることが大切

蓄電池の費用対効果の計算式とシミュレーション

蓄電池の費用対効果をシミュレーションする場合は、次の計算式を使います。

【蓄電池の費用対効果の計算式】
導入費用の元が取れる年数(費用対効果)=導入費用の合計÷1年間で削減できる電気代

蓄電池の寿命は10〜15年だといわれているので、「導入費用の元が取れる年数」が寿命内だと、費用対効果が高いといえます。

実際の数字を使ってシミュレーションしてみましょう。

【蓄電池の費用対効果のシミュレーション】

導入費用100万円200万円300万円
1年間で削減できる電気代3万円3万円3万円
費用対効果33年約66.6年100年

単純計算をした場合、「1年間で削減できる電気代」が3万円だと、導入費用が100万円でも元が取れないことがわかります。

それでは、蓄電池の導入費用の元を取るためには、1年間でいくら電気代を削減したらよいのか、蓄電池の寿命を15年と仮定してシミュレーションしてみましょう。

【蓄電池の1年間で削減できる電気代のシミュレーション】

導入費用100万円200万円300万円
1年間で削減できる電気代約6.6万円約13万円約20万円
費用対効果15年15年15年

導入費用が100万円の場合、最低でも1年間に約6.6万円の電気代が削減できなければ、費用対効果を感じられないことがわかります。

このように、蓄電池だけで導入費用の元を取ろうとするのは、ハードルが高いことがわかるでしょう。

蓄電池の導入によって費用対効果を得たい場合は、導入費用をなるべく安く抑えることや、太陽光発電との併用をして電気の購入量を減らすことが大切です。

費用対効果をシミュレーションするにあたって、一般家庭の電気使用量について知りたい場合は、下記の記事を参考にしてみてください。

関連記事:一般家庭の電気使用量の平均はどれくらい?使用量を減らす方法についても解説

 

蓄電池は元が取れない?押さえておきたい基本知識

蓄電池単体では、導入費用の元を取るのが難しいとわかりました。

蓄電池は、基本的に以下の2点を理解して導入を検討することが大切です。

  • 蓄電池は防災設備の一環
  • 単体で設置すると元を取りにくい

それぞれについてくわしく解説しますので、参考にしてみてください。

蓄電池は防災設備の一環

そもそも蓄電池は、費用対効果を得るために導入するものではありません。

本来は、停電時の防災設備の一環として設置します。

2018年に起きた北海道胆振東部地震では、北海道全域でブラックアウトが発生し、2日以上も停電にさらされた地域がありました。日本は地震大国のため、こうした事態は非常に身近です。

そこで蓄電池を導入し、日頃から電気を貯めておくことで、いざというときの災害に備えます。

ミライでんちで蓄電池を購入されたお客さまのなかにも、以下のように災害対策を目的とされている方が多数いらっしゃいます。

【お客さまの声】以前台風で停電した時にとても困ったので、災害対策で蓄電池を探していました。
停電時に冷蔵庫やヒーターなどを使用するのにどれを購入したらよいか分からず決めあぐねていたのですが、分かりやすく説明してもらえたので納得して購入することができました。
ありがとうございました。

単体で設置すると元を取りにくい

蓄電池は単体で設置すると元が取りにくいことは、シミュレーションでもおわかりでしょう。

蓄電池は、下記の方法によって費用対効果のアップを期待できます。

  • 太陽光発電との併用で、売電しながら蓄電池を活用する
  • 太陽光発電との併用で、電気の購入量を減らす
  • 深夜電力を蓄電池に貯めて、昼間使う

それぞれの方法については、「費用対効果を得られる蓄電池の使い方」で解説していますので、参考にしてみてください。

蓄電池の導入目的については、下記の記事でもくわしく解説していますので、併せてご覧ください。

関連記事:家庭用蓄電池は元が取れないって本当?蓄電池導入の目的を正しく理解しよう

 

蓄電池の費用対効果をえるコツ

蓄電池の導入によって費用対効果を得るには、次の3つのコツがあります。

  • 型落ち製品を狙う
  • 販売業者の相見積もりをする
  • 補助金制度を活用する

上記のコツを押さえて蓄電池の導入費用を安く抑えられると、費用対効果が高まりますので、参考にしてみてください。

型落ち製品を狙う

メーカーが新製品を出した場合、旧型の製品は「型落ち」として安く販売されることがあります。

蓄電池のモデルは頻繁に更新されるわけではないので、新モデルが出たら大きなチャンスです。

導入費用を抑えるために、販売店に型落ち製品がないか問い合わせてみるとよいでしょう。

販売業者の相見積もりをする

蓄電池の費用相場は約100〜300万円ですが、販売店によって価格は大きく異なります。

欲しい蓄電池製品を相見積もりすると、より安く蓄電池を購入できる販売店を見つけられます。

見積もりを依頼する際は、製品価格だけでなく工事費用も含めて金額を出してもらうようにしましょう。

補助金制度を活用する

蓄電池の導入には、国や自治体の補助金制度が使える場合があります。

例えば国のDR補助金を活用すると、家庭用蓄電池1台に対して最大60万円の補助金を受け取ることが可能です。

蓄電池本体と工事費の合計額が180万円程度だと、上限の60万円が交付されることになり、負担額は120万円に抑えられます。

ただしDR補助金を利用して蓄電池を導入すると、「需給ひっ迫警報・注意報」が発令された際に、自宅の蓄電池が遠隔で操作される場合があります。

同補助金は、非常時の地域の電力不足に対応するために家庭用蓄電池を活用することを目的としているからです。

こうした目的も踏まえて、補助金の活用を検討しましょう。

蓄電池の補助金については、下記の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:蓄電池の補助金制度は打ち切り?国や地方自治体の制度を確認しよう

 

費用対効果を得られる蓄電池の使い方

蓄電池の導入によって費用対効果を得るには、使い方も大切です。

  • 太陽光発電と併用する
  • 深夜電力を活用する

ここでは上記2つの使い方を解説しますので、蓄電池導入の前に理解を深めておきましょう。

太陽光発電と併用する

蓄電池は太陽光発電と併用することで、より高い費用対効果を得られます。

太陽光発電によって電力を自家発電した分は、電気代がかかりません。

その電気を自家消費したり、売電したりして費用対効果を生み出すことが可能です。

太陽光発電で発電した電力が余ったら蓄電池に貯めておき、太陽が沈んだあとに利用すると、ほとんど1日を通して電気の自給自足が可能です。

このように太陽光発電と併用して電気代をかけないシステムを活用できれば、大きな費用対効果を得られます。

深夜電力を活用する

深夜電力プランを活用すると、電気料金の安い深夜電力を蓄電池に貯めて、昼間に使うことが可能です。

これによって電気料金の高い昼間の電気購入量を減らせるため、電気料金を安く抑えられるようになります。この方法は、蓄電池単体の利用でも費用対効果を得られます。

深夜電力については、下記の記事でもくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:深夜電力(夜間電力)とは?蓄電池の利用で節電し安くなる方法を解説!

 

元を取りやすい!安くておすすめの蓄電池3選

蓄電池の費用対効果を得るためには、導入費用を安く抑えることが大切です。

ここでは、元が取りやすい安くておすすめの蓄電池を3種類紹介します。

  • 京セラ Enerezza【EGS-LM0500・1000・1500】
  • 長州産業【CB-LKT70A】
  • Panasonic【LJB1156】

メーカー希望価格を見ると高く感じますが、価格は販売店によって異なります。

蓄電池の相見積もりをご希望の方は、ぜひミライでんちにお気軽にお問い合わせください。

京セラ Enerezza【EGS-LM0500・1000・1500】

京セラのEnerezzaは、蓄電容量5.0kWhのEGS-LM0500を最大3台設置して蓄電容量を増やせる、柔軟な蓄電池です。

他社製品と比べて非常にコンパクトなサイズですので、室内設置にも適しています。

室内に設置すると気温や気候による劣化を防ぎ、屋外設置よりも長くお使いいただけます。

型番EGS-LM0500EGS-LM01000EGS-LM01500
蓄電容量5.0kWh10.0kWh15.0kWh
大きさ485mm(W)×562mm(H)×280mm(D)
メーカー保証期間15年(寒冷地の屋外設置は10年)
メーカー希望価格275万円(税込)473万円(税込)671万円(税込)

長州産業【CB-LKT70A】

長州産業のCB-LKT70Aは、約300万円で購入可能な大容量蓄電池です。

太陽光発電との併用時に発生する変換ロスが少ないため、発電した電力を無駄にせず有効活用できます。

さらに約12,000サイクルの充放電を繰り返しても60%以上の容量を維持できる仕様のため、長寿命です。

屋内に設置できれば気温や気候の影響を抑えられるため、さらに長持ちします。

型番CB-LKT70A
蓄電容量7.04kWh
大きさ580mm(W)×1070mm(H)×459 mm(D)
メーカー保証期間15年
メーカー希望価格310.2万円(税込)

Panasonic【LJB1156】

LJB1156は、Panasonic(パナソニック)独自の「創蓄連携システムR」に対応しています。

通常、既設の太陽光発電設備に蓄電池をあと付けする際は、既設の太陽光発電設備のパワコンの交換が必要です。

「創蓄連携システムR」はパワコンを交換せずに、蓄電池をあと付けできるため、既設の太陽光発電設備に蓄電池をあと付けしたい方におすすめです。

型番LJB1156
蓄電容量5.6kwh
大きさ480mm(W)×610mm(H)×230mm(D)
メーカー保証期間10年の無料保証または15年の有料保証
メーカー希望価格171万円

 

【まとめ】安く蓄電池を導入して費用対効果を得よう!

蓄電池は導入費用の相場が100〜300万円のため、費用対効果をえるにはコツが必要です。

蓄電池の導入によって電気代の節約をはかるには、下記の方法が有効です。

  • 太陽光発電と併用する
  • 深夜電力を活用する

さらに導入費用を安く抑えることで、より高い費用対効果を得られます。

相見積もりをおこなって、安く買える販売店を見つけることで、蓄電池の導入費用を安く抑えられます。

ミライでんちでは、蓄電池の無料お見積りをいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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