蓄電池の失敗例5選!知っておきたい正しい導入方法を解説
蓄電池の導入において、多くのお客さまが悩まれるのが「蓄電池を導入して失敗したらどうしよう」ということです。
蓄電費の導入費用の相場は約100〜300万円であり、決して安い買い物ではないため、失敗したくないですよね。
本記事では蓄電池の導入で失敗しないために、代表的な失敗例と正しい導入方法を解説します。
蓄電池の特性や導入方法について理解を深めると、失敗せずに電気代の削減や災害に備えられるようになりますので、参考にしてみてください。
【本記事のサマリー】 ・蓄電池は導入の仕方を間違えると失敗することがある ・蓄電池の費用対効果を得たい場合は、太陽光発電との併用がおすすめ ・蓄電池の導入で失敗しないためには、適切な蓄電池販売店を選ぶことが大切 |
目次
蓄電池の失敗例5選
蓄電池を導入して失敗してしまうケースは、大きく5つに分けられます。
- 蓄電池を導入して電気代が上がった
- 蓄電池を導入しても元が取れない
- 蓄電池のメンテナンス費用がかさんだ
- 太陽光発電の発電量が下がった
- 深夜電力プランがなかった
上記の事態に陥らないためにも、それぞれの失敗例から蓄電池の特性について理解を深めましょう。
蓄電池を導入して電気代が上がった
次のように、蓄電池を導入して電気代が上がってしまうパターンがあります。
- 蓄電池導入前から電気代が安かった
- 蓄電池と太陽光発電設備の相性が悪い
- 電力プランが合っていない
上記の場合について、下記の記事でくわしく解説していますので、併せてご覧ください。
関連記事:蓄電池ってどうなの?後悔しないための正しい使い方を解説
蓄電池を導入しても元が取れない
蓄電池の寿命は一般的なメーカー保証の10〜15年といわれており、その期間内に導入費用分の電気代を削減できないと、元が取れません。
上記のように蓄電池を導入しても元が取れず、「失敗」とするケースがあります。
ただし蓄電池の導入目的は、費用対効果よりも災害対策の方が大きいため、「失敗」とは言い切れないでしょう。
費用対効果を求めるなら、蓄電池の導入費用を押さえて、太陽光発電と併用することが大切です。
蓄電池の導入目的については、下記の記事でもくわしく解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:家庭用蓄電池は元が取れないって本当?蓄電池導入の目的を正しく理解しよう
蓄電池のメンテナンス費用がかさんだ
下記のように、蓄電池のメンテナンス費用がかさむことで元が取れなくなってしまい、失敗にいたるケースがあります。
- メーカー保証期間外で蓄電池の修理が必要になった
- 導入費用を回収する前に、蓄電池の交換が必要になった
一般的に、メーカー保証は10〜15年間で設定されており、オプションでさまざまな補償がつけられることもあります。
【蓄電池のメーカー保証とオプション補償の例】
メーカー保証 | ・10〜15年程度の無償のメーカー保証が一般的・保証の内容は、メーカーや製品で異なる・有償の保証を5年延長するために5〜10万円ほど追加費用がかかる |
自然災害補償 | ・火災や台風、豪雪などが適用・地震や津波は適用されないこともある |
盗難補償 | ・盗難補償は提供していない製品もあるため確認が必要 |
蓄電池を導入する際は、万が一に備えた保証・補償も重要です。
下記の記事で蓄電池のメンテナンスについて解説していますので、合わせてご覧ください。
関連記事:家庭用蓄電池のメンテナンスは本当に必要ない?交換時期や費用の目安も解説
太陽光発電の発電量が下がった
既設の太陽光発電にハイブリッド型蓄電池を導入した場合、発電量が下がるケースがあります。
発電量が下がると電気の購入量が増えるため、電気代が上がってしまうのです。
原因の1つとして、太陽光発電設備と蓄電池のメーカーの相性が悪いことが挙げられます。
そのため、蓄電池の導入時はメーカーの相性についてくわしい販売店を選ぶ必要があります。
深夜電力プランがなかった
蓄電池で費用対効果を得る方法として、深夜電力プランがあります。
深夜の安い電気を蓄電池に貯めて、電気代が高い昼間に使うことで、電気料金を抑えることが可能です。
最近では、深夜料金プランを廃止する電力会社が増えており、蓄電池購入後に深夜電力プランがなくなってしまったということが発生しています。
この場合、深夜電力プランを活用した蓄電池単体導入では、費用対効果を得ることが難しくなります。
蓄電池の導入で電気代を削減したい場合は、深夜電力プランの有無を事前に確認しておくことが大切です。
深夜電力については、下記の記事でもくわしく解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:深夜電力(夜間電力)とは?蓄電池の利用で節電し安くなる方法を解説!
蓄電池をつけてよかった!正しい導入方法
失敗せずに蓄電池を導入できるケースは、以下のとおりです。
- 太陽光電池と併用で電気料金削減できた
- 深夜電力プランで電気料金削減できた
- 災害に備えられた
上記の結果を手に入れるためにも、正しい導入方法を押さえておきましょう。
太陽光電池と併用で電気料金削減できた
蓄電池は太陽光発電と併用することで、高い費用対効果を得られます。
蓄電池と太陽光発電はさまざまな使い方がありますが、一般的に次の方法で費用対効果を生みます。
- 蓄電池に貯めた深夜電力を早朝に使い、昼間は太陽光発電の電力でまかなう
- 太陽光発電で発電した電力の余剰分を蓄電池に貯め、夜間に利用する
- 太陽光発電で発電した電力の余剰分をすべて売り、深夜電力を蓄電池に貯めて活用する
「発電」「蓄電」「売電」の3つを組み合わせて活用することで、蓄電池単体の活用よりも大幅に電気料金を削減できるのです。
深夜電力プランで電気料金削減できた
深夜電力プランに契約し、安い電気を蓄電池に貯めて活用する方法で電気料金を削減できます。
この方法なら、蓄電池単体でも費用対効果を生むことが可能です。
蓄電池単体で深夜電力を活用する場合は、なるべく蓄電容量の大きい製品を購入することで、より電気料金を抑えられます。
ただし蓄電容量の大きい製品はお値段も張りますので、相見積もりをおこなってなるべく安い販売店を選びましょう。
災害に備えられた
蓄電池の大きな目的は、万が一の停電時に備えることです。
蓄電池を導入することで、停電しても一定時間は日常生活を送れるという「安心感」が手に入ります。
このように、費用対効果が導入の成否を判断する材料ではないのです。
失敗・後悔しないために!蓄電池導入のポイント
蓄電池の導入を失敗しないためには、下記のポイントを押さえることが大切です。
- 費用対効果のシミュレーションをおこなう
- 複数の販売店に相見積もりを依頼する
- 導入コストを抑える
準備をおこたると後悔する結果となりますので、3つのポイントを踏まえて導入の検討を進めましょう。
費用対効果のシミュレーションをおこなう
蓄電池の導入前に、以下の計算式を使って費用対効果のシミュレーションをおこないます。
【蓄電池の費用対効果の計算式】 導入費用の合計÷1年間で削減できる電気代=導入費用の元が取れる年数 |
導入費用の元が取れる年数と蓄電池の寿命を照らし合わせて、費用対効果をシミュレーションします。
ただし、製品の寿命などは曖昧な情報も多いため、自分でシミュレーションするのは難しい場合があります。
そのため、綿密にシミュレーションしてくれる販売店を探すのが最適です。
複数の販売店に相見積もりを依頼する
蓄電池を購入する際は、相見積もりをおこなって、なるべく安く導入できる販売店を探しましょう。
相見積もりを行う際は、以下のポイントもチェックします。
- 蓄電池製品の値段
- 設置費用
- 信頼できる販売店かどうか
信頼できる販売店かを見極めるためのポイントは、「失敗しない!適切な蓄電池販売店の特徴」で紹介していますので、併せてご覧ください。
導入コストを抑える
蓄電池の導入で、高い費用対効果を得たい場合は、以下の3つの方法で導入コストを抑えるのが大切です。
- 補助金を活用する
- 型落ち製品を狙う
- 複数の販売店の相見積もりから安いものを選ぶ
導入コストは安ければ安いほど、元を取りやすくなります。
補助金には併用できるものもありますので、補助金サポートが手厚い販売店を利用して、導入コストを抑えましょう。
失敗しない!適切な蓄電池販売店の特徴
蓄電池の導入を失敗しないためには、適切な蓄電池販売店を選ぶことが大切です。
適切な蓄電池販売店には、次の5つの特徴があります。
- 蓄電池のリスク・デメリットも説明してくれる
- 綿密にシミュレーションしてくれる
- 自宅に合った製品を複数提示してくれる
- 補助金の申請サポートをおこなってくれる
- 満足のいく保証・アフターサービスを提供している
蓄電池の相見積もりをするなかで、上記の条件を満たす販売店を見つけましょう。
蓄電池のリスク・デメリットも説明してくれる
蓄電池のメリットだけでなく、リスクやデメリットも説明してくれる販売店が最適です。
なかには製品を売りたいからといって、リスクやデメリットを隠そうとする販売店があります。
蓄電池のデメリットを説明してくれる販売店かどうか、お客さま側から質問してみるのもよいでしょう。
綿密にシミュレーションしてくれる
蓄電池の導入後の費用対効果を、綿密にシミュレーションしてくれるかどうかをチェックしましょう。
ミライでんちでは、お客さまの予算にあわせて費用面での相談にも乗ります。
【お客さまの声】 説明が分かりやすくて対応も早かったのでお願いしました。 費用面含めて相談に乗ってもらえたので良かったです。ありがとうございました。 |
費用対効果を重視する場合は、効果の薄い製品を無理に薦めることはありませんので、お気軽にお問い合わせください。
自宅に合った製品を複数提示してくれる
販売店が、自宅に合った蓄電池製品を複数提示してくれるかどうかも大切です。
たとえば、既設の太陽光発電設備と蓄電池の相性を考えて製品を提案してくれるかもチェックしましょう。
ミライでんちでは、豊富な蓄電池製品を取り扱っており、そのなかからお客さまのご自宅に合ったものをご提案します。
どのような製品がよいのか迷われている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
補助金申請をサポートしてくれる
蓄電池の導入コストを下げるために、補助金の申請をサポートしてくれるかどうかもチェックします。
補助金の情報を自分で集めることも大切ですが、補助金にくわしいプロに説明してもらい、サポートしてもらえると負担が少なくベストです。
チェックする際は、補助金申請の実績があるかも確認しましょう。
満足のいく保証・アフターサービスを提供している
蓄電池のメーカー保証は、一般的に10〜15年間です。
それに付随して、販売店側で付帯保証やアフターサービスを提供しているかどうかもチェックしておきましょう。
ミライでんちでは、10年間の保証とアフターサービスを提供しています。
サポートセンターも設置していますので、トラブルの際には迅速な対応が可能です。
その他、付帯サービスも充実しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
蓄電池の失敗についてよくある質問
蓄電池の失敗について、よくある質問にミライでんちがお答えします。
ポータブル蓄電池の導入が失敗しやすいのは本当ですか?
ポータブル蓄電池は家庭用蓄電池よりも手軽に購入できる分、十分な検討をせずに導入してしまったために失敗するケースが多い傾向にあります。
「バッテリーの減りが想像以上に速かった」あるいは「蓄電容量が足りなかった」といった失敗例があります。
そもそもポータブル蓄電池は、持ち運び先の非常時に備えるものですので、ご自宅の停電に備える場合は家庭用蓄電池がおすすめです。
蓄電池は何年で元が取れますか?
蓄電池の導入費用の元を何年で取れるかは、製品の寿命と1年間で削減できる電気料金によって異なるため、一概にはいえません。
蓄電池の費用対効果については、下記の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:蓄電池の費用対効果はどれくらい?太陽光発電との併用で電気代を節約
蓄電池の寿命は30年って本当ですか?
蓄電池の寿命の考え方には、サイクル数とメーカーの保証年数があります。サイクル数で考えると、単純計算で30年もつといわれる場合もありますが、使い方や設置環境によっても異なるため、断言できません。
屋外に設置すると寒暖差による劣化も発生するため、30年も寿命がもつとは考えにくいでしょう。そのため、蓄電池の寿命はメーカー保証期間の10〜15年で考えておくのが無難です。
【まとめ】蓄電池の導入で失敗しないために適切な販売店を選ぼう!
蓄電池の導入に失敗しないためには、適切な販売店を選ぶことが大切です。
その際には、相見積もりをおこなうなかで、以下のポイントをチェックしましょう。
- 蓄電池のリスク・デメリットも説明してくれる
- 綿密なシミュレーションをしてくれる
- 自宅に合った製品を複数提示してくれる
- 補助金の申請サポートをおこなってくれる
- 満足のいく保証・アフターサービスを提供している