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更新日:2023年7月28日

家庭用蓄電池のメンテナンスは本当に必要ない?交換時期や費用の目安も解説

蓄電池について

家庭用蓄電池の購入を検討する際、購入後に自宅でメンテナンスする必要があるのか、どれほどのスパンでメンテナンスするべきか知っておきたいと考える方は少なくありません。メンテナンスの費用相場や交換時期も知っておきたいのではないでしょうか。

そこでこの記事では以下について解説しています。

  • 家庭用蓄電池はメンテナンスが必要か
  • 家庭用蓄電池は定期検査が必要か
  • 家庭用蓄電池の交換時期と費用相場
  • 家庭用蓄電池の保証期間と長持ちさせるコツ

家庭用蓄電池のメンテナンスについて詳細に解説していますので、ぜひ、最後までご覧ください。

家庭用蓄電池はメンテナンスしなくてもいいの?

家庭用蓄電池のメンテナンスは、自宅でできる範囲のみで大丈夫です。ここでは、メンテナンスの方法と頻度を解説します。

ゴミやホコリの清掃のみでよい

家庭用蓄電池は、電気系統を触らない程度のメンテナンスにしておきましょう。具体的には以下の内容が挙げられます。

  • フィルターの清掃
  • 通風口にたまったゴミやホコリの清掃
  • 落ち葉などの清掃
  • エラー表示が出ていないかのチェック

毎日、チェックする必要はありませんが、定期的に蓄電池や周辺のチェックをおこない、問題がないか確認する程度で大丈夫です。

メンテナンスの頻度は?

具体的なメンテナンスの頻度としては、1か月に1回程度を目安に行うとよいでしょう。基本的に蓄電池は屋外に設置しても問題ない、強くてしっかりした設計になっています。雨や粉塵にも対応した造りになっているため、日常で使う分にはメンテナンスする必要はないといえます。

屋外に設置する場合は、雨風や粉塵で汚れてしまうため、気になる方は1か月に1回程度、本体まわりの清掃をおこなうと綺麗な状態を保てます。

家庭用蓄電池の点検は必要?

家庭用蓄電池には、定期的な点検も必要ありません。ここでは、家庭用蓄電池の点検について解説します。

リチウムイオン電池使用の蓄電池は義務ではない

家庭用蓄電池のほとんどは、リチウムイオン電池を使用しており、特に手間のかかるメンテナンスを必要としません。

なぜなら、蓄電池の充放電の切り替えや設定は、蓄電池内部のプログラムで自動的におこなうからです。

また、遠隔地からインターネット経由で、異常がないか監視してくれるサービスを提供しているメーカーもあります。そのため、家庭用蓄電池に多く使用されているリチウムイオン電池は、定期点検をしなくても問題が起こりにくい造りといえるでしょう。

鉛蓄電池は法令で点検の義務を定められている

鉛蓄電池は『電気事業法』『消防法』『建築基準法』で点検の義務が定められており、6ヶ月もしくは1年のスパンで点検を行います。

どの法律でも共通しているのは、選任された電気主任技術者が監督を行うこと、もしくは監督の下で有資格者が点検を実施することです。

家庭用蓄電池の交換時期とメンテナンス費用の目安

家庭用蓄電池は消耗品であり、使用回数や一定期間が経過したあとは、交換する必要があります。ここでは、家庭用蓄電池の交換時期と費用の相場を紹介します。

蓄電池の交換時期

蓄電池の交換時期は『使用期間』と『充放電回数』が目安になります。以下で紹介する年数や回数を確認しておきましょう。

  • 使用開始から約10〜15年経過
  • 充放電回数が約4,000回〜12,000回(製品により異なる)

蓄電池は約10年目を目安に寿命を迎えるとされており、交換時期となります。また、リチウム電池の充放電回数は上限が決まっており、4,000回〜12,000回と幅が広い特徴があります。リチウムイオン電池の充放電回数は製品によって大きく異なりますので、導入前に確認しておきましょう。

蓄電池の定期メンテナンスの費用相場 

蓄電池の定期メンテナンスにかかる費用は、保証期間内かどうかで大きく変動します。保証期間内は無料や格安で対応してくれますが、保証期間を過ぎると費用が発生します。

定期メンテナンス費用の相場は、数万円程度とされていますが、修理や部品の交換が生じた場合、数十万円必要です。例えば、リチウムイオン電池の交換は、10万円/kWh程度の費用がかかることも考えておく必要があります。

家庭用蓄電池の保証期間

家庭用蓄電池には10〜15年程度、保証を提供しているメーカーが多い傾向です。ほかにも『自然災害補償』『盗難補償』などの補償制度もあります。保証内容の特徴を以下の表でまとめました。

メーカー保証・10〜15年程度の無償のメーカー保証が一般的
・保証の内容は、メーカーや製品で異なる
・有償の保証を5年延長するために5〜10万円ほど追加費用がかかる
自然災害補償・火災や台風、豪雪などが適用
・地震や津波は適用されないこともある
盗難補償・盗難補償は提供していない製品もあるため確認が必要

補償内容や費用は、ご家庭の環境で選びますが、悩む場合は、補償内容を販売業者に相談してみてください。

家庭用蓄電池を長持ちさせるためのコツ

家庭用蓄電池を長持ちさせるコツは以下のとおりです。

  • 25度以下の場所に設置する
  • 充電をこまめに行う
  • 過充電や過放電は行わない
  • 倉庫に保管する場合は100%充電状態にする

蓄電池は、25度以上の場所に設置すると過充電になり、劣化を早めてしまう原因になります。また、リチウムイオン電池は、充電した電気を使い切る前に充電を行ったほうが、寿命が長持ちします。目安として50%くらいまで使ったら充電するとよいでしょう。

万が一の備えに蓄電池を保管する場合は、充電を100%に満たした状態で保管してください。保管中に0%になると過放電で劣化を早めてしまいますので注意が必要です。

家庭用蓄電池に関するよくある質問

家庭用蓄電池に関するよくある質問を4つ、厳選してご紹介します。

家庭用蓄電池のメンテナンス費用はいくらですか?

家庭用蓄電池のメンテナンスにかかる費用は、保証期間内であれば無料で対応してくれるメーカーがほとんどです。メンテナンスで修理が必要になった場合、費用が発生します。部品交換のみの場合は5〜10万円ほど、交換の場合はパワコンが蓄電池専用のものなら10〜40万円、ハイブリッドのものなら25〜60万円ほどです。

オール電化の蓄電池の寿命は?

オール電化に蓄電池をつけた場合であっても、家庭用の蓄電池は、10年〜15年で寿命を迎えます。また、リチウム電池の充放電回数4,000回〜12,000回の上限が寿命の目安です。どちらか早く到達した方が寿命となります。

蓄電池の買い替え費用はいくらですか?

蓄電池の買い換えは、設置費用も考えると70〜240万円が買い替えにかかる費用の目安です。ただし、保証の対象となる理由で交換する場合は、無償になる可能性があります。

蓄電池のお手入れ方法は?

家庭でおこなうメンテナンスはゴミやホコリの除去、落ち葉の清掃などで十分です。蓄電池は屋外に設置することを想定しているため、防水、防塵加工が施されています。そのため、1か月に1回程度、蓄電池周辺の清掃をおこなう程度で問題ありません。

まとめ:家庭用蓄電池のメンテナンスは軽めの清掃でOK

家庭用蓄電池のメンテナンスは本格的な清掃は必要ありません。蓄電池周りを軽めに清掃するだけで十分です。頻度は1か月に1回程度で大丈夫でしょう。また、家庭用蓄電池に使用されているリチウムイオン電池は、検査も義務付けられていません。そのため、日常使いで手間がかからないのが大きなメリットです。

交換時期は年数なら10~15年、充放電回数の制限では4,000回〜12,000回が上限となり寿命を迎えます。メンテナンスの費用は保証期間内は無料、保証が終わったあとは数万円程度になりますが、部品や本体の交換が必要な場合は、数十万円ほどかかります。

ミライでんちでは、蓄電池の販売・設置を行っています。蓄電池に関する疑問やご相談を受け付けております。また無料見積もりも行っていますので、お気軽にご相談ください。

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