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更新日:2024年5月20日

蓄電池の保証内容をメーカー別で比較!内容と種類は購入前に確認しよう

蓄電池について

「蓄電池にはどんな保証がある?」

蓄電池の購入を検討しているなかで、蓄電池の保証に関しても気になり始めてはいませんか?

ほかにも「蓄電池の保証期間はどれくらい?」「メーカーによって保証内容は違うの?」など、蓄電池の保証に関して疑問が多いでしょう。

蓄電池の保証には、機器や容量に対する『保証』と自然災害等による損害の『補償』があります。

本記事では、蓄電池の保証内容や人気メーカーの保証期間と内容を比較してご紹介します。

ほかにも、保証内容で見るべき3つのポイントも解説しますので、蓄電池の保証を知りたい方にとって、参考になる内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。

蓄電池の保証内容

ここでは、そもそも保証と補償の違いや、蓄電池の保証『機器や容量に対する保証』と『自然災害等による損害の補償』の内容について解説します。

保証と補償の違い

保証と補償は同じ読み方で、内容も似ているように感じますが、言葉の意味に違いがあります。

保障とは?機器保証や発電量保証など、機械の機能を「一定期間使用ができることを保証する」という意味
補償とは?商品に損害がでた場合「補填して償う」という意味

保証と補償を比べると、補償のほうが意味合いが広くなるのが特徴です。例えば、自然災害補償でも対象になる自然災害の種類によって補償範囲が変化します。

機器保証・容量保証

蓄電池の保証にある『機器保証』と『容量保証』の違いは以下のとおりです。

蓄電池の機器保証蓄電池本体と周辺機器に対する保証
蓄電池の容量保証蓄電できる容量に対する保証

機器保証は、10年保証としているメーカーが多いです。ただし、保証の対象となる部品はメーカーによって異なります。そのため、保障内容を確認する際は、保証の対象となる部品と期間を確認しておきましょう。

また、容量保証は保証される期間と保証される容量が、どれほどあるのかがチェックポイントです。

蓄電池の自然災害補償

自然災害補償とは、自然災害等の事故による損害を「修理または代替物」で補償する制度です。

自然災害等が原因で故障してしまった製品は「製品保証」の対象から外れてしまいます。その代わりに「自然災害補償」で補います。

自然災害補償の対象となる事例は、以下の表が参考になります。

※自然災害補償は、全ての自然災害が補償されるわけではない点に注意が必要です。対象外のケースも事前に確認しておきましょう。

蓄電池人気メーカーの保証期間と特徴を比較

蓄電池の人気メーカーの保証期間や内容を下記の表にまとめましたので、ぜひ比較の参考にしてください。

メーカー機器・容量保証期間自然災害補償
ニチコン10年保証
※保証対象機器に限る
※有償で5年保証延長
10年保証
※補償対象機器に限る
パナソニック10年保証
※保証対象機器に限る
※有償で5年保証延長
自然災害補償あり
※各販売店舗に要問合せ
オムロン15年保証
※容量保証は、15年後初期容量の60%以上
不明
※各販売店舗に要問合せ
シャープ10年保証
※保証対象機器に限る
※有償で5年保証延長
不明
※各販売店舗に要問合せ
長州産業・15年保証
・20年保証
※保証対象機器に限る
不明
※各販売店舗に要問合せ
京セラ・蓄電池本体は15年保証
・リモコンは5年保証
10年保証

長州産業では、メーカー保証期間20年に対応した機種が2023年4月から発売開始されました。現在まで、保証期間は10〜15年を提供しているメーカーが多かったため、これを皮切りに20年保証を提供するメーカーも増えてくる可能性があります。

また、自然災害補償に関しては明記されていないメーカーが多いことが上記の表でわかります。詳しくは、販売店舗に問い合わせをしましょう。

続いて、蓄電池の選び方について知りたいとお考えの方は以下のコラムが参考になりますので、ぜひ、ご覧ください。

関連記事:蓄電池の種類と特徴って?適切な選び方とポイントも解説

蓄電池の保証書で見るべき3つのポイント

ここでは、蓄電池の保証書の内容で見ておくべき3つのポイントを紹介します。

  1. 本体・容量保証の期間は10年以上あるか
  2. すでに設置している太陽光発電も保証できるか
  3. 保証の適用範囲はどこまでか

蓄電池の購入前には必ず、保障の期間や対応できる範囲を確認しておきましょう。それぞれのポイントを詳しく説明します。

①本体・容量保証の期間は10年以上あるか

蓄電池は、設置後10年以上使い続けられると言われています。そのため、蓄電池の本体と容量保証は、少なくても10年以上ある製品を選ぶのがポイントです。

蓄電池を販売しているメーカーの多くは、10年保証を提供していますが、すべての製品が10年保証の対象とは言い切れないため、確認しておく必要があります。

また、保証を受けるための条件も必ず確認しておきましょう。指定している工務店の施工以外は、保証の対象外と明記しているメーカーもありますので、注意が必要です。

②すでに設置している太陽光発電も保証できるか

メーカーによっては、すでに設置済みの太陽光発電も保証の対象になる可能性があります。

とくにFIT終了後に蓄電池の購入を考えている場合、設置済みの太陽光発電の保証が切れてしまっていることが予想されます。

蓄電池を新しく設置を検討中の方は、設置済みの太陽光発電も対象になるかどうかも確認してみましょう。

③保証の適用範囲はどこまでか

蓄電池の保証は、保証の適用範囲を把握しておくのも重要なポイントです。

保証を適用するための条件や保証の対象になる故障・部品も確認する必要があります。

保証対象外になる部分は自己負担する必要がありますので、適用範囲の確認はしておきましょう。

蓄電池の保証に関するよくある質問

蓄電池の保証に関するよくある質問を4つ、厳選してお答えします。

蓄電池の保証期間や買い替え費用に関する内容になっていますので、参考にしてください。

蓄電池の保証とは?

蓄電池の保証は「機器保証」と「容量保証」の2種類です。

機器保証は蓄電池本体と周辺機器に対する保証を指し、容量保証は蓄電できる容量に対する保証を指します。

ほかにも、上記の保証の対象にならない自然災害等での故障を補償する「自然災害補償」があります。

住宅用蓄電池の保証期間は?

住宅用蓄電池のメーカー保証期間は10年〜15年程度が一般的です。

しかし、最近では長州産業で20年保証の対象となる蓄電池も販売されています。

蓄電池は10年以上、使い続けられると言われていますので、蓄電池の保証期間は少なくても10年以上ある製品を選ぶようにしましょう。

オムロンの蓄電池の保証期間は?

オムロンの蓄電池の保証期間は10年、15年と選べます。

ただし、15年保証の対象機器のなかでも、10年保証になっている部品もありますので、購入前に確認しておきましょう。

また、自然災害等による故障や指定外の施工会社での修理は保証の対象外です。保証を適用するための条件は把握しておく必要があります。

蓄電池の買い替え費用はいくらですか?

蓄電池設置に必要なコストは75〜250万円ほどが目安です。

その金額から買い替えに必要のない基礎工事費5〜8万円を引いた約70〜240万円が、蓄電池の買い替えと設置に必要な金額になります。

まとめ:蓄電池は保証内容も購入前に確認しておこう

蓄電池には、機器や容量に対する2種類の『保証』と自然災害等による損害の『補償』があります。

  • 蓄電池本体や周辺機器に対する『機器保証』
  • 蓄電できる容量に対する『容量保証』
  • 自然災害等の事故による損害に対する『自然災害補償』

蓄電池の保証期間は、多くのメーカーで10年保証がついていますが、製品によって異なるため、購入前に確認しておきましょう。

また、自然災害補償を提供しているかもメーカーに確認する必要があります。

ほかにも、蓄電池の保証書で見るべきポイントをお伝えしましたが、内容確認の仕方に不安がある方は、専門業者に相談するのがおすすめです。

ミライでんちでは、蓄電池に精通しているスタッフが、蓄電池の保証に関する疑問にすべてお答えします。お客様サポートセンターを併設しているため、ご質問やトラブルにも迅速な対応が可能です。

また、製品保証・災害補償の期間も10年ありますので、安心してトラブルに備えられます。

ご家庭に合った蓄電池の保証や種類にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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