お役立ちコラム

更新日:2023年10月26日

蓄電池のメリット・デメリットは?うまく活用して魅力を最大化しよう

蓄電池について

蓄電池の導入を検討する際に「蓄電池って本当にメリットがあるの?」「メリットを最大化する方法は?」といった疑問を抱く方は少なくありません。

事前にメリットだけでなく、デメリットまで理解しておかなければ、導入後にギャップを感じてしまう可能性があります。

そこで今回は、蓄電池のメリット・デメリットについて紹介します。うまく活用して魅力を最大化する方法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

蓄電池のメリットとは

蓄電池を導入すると、電気代の節約や災害時の対策など、さまざまなメリットを得られます。ここでは、それぞれを詳しく解説していきます。

月々の電気代を節約できる

蓄電池を導入する代表的なメリットは、月々の電気代を節約できることです。なぜ電気代の節約ができるのかというと、ピークシフトによって安い夜間の電力を効率的に利用できるからです。

ピークシフトとは、電力の使用が少ない時間帯に電気を溜めておき、多く使用する時間帯に使うことで、使用電力を平準化させる方法を指します。

一般的に、電気料金は夜間よりも日中のほうが高額です。そのため、安い夜間の電力を蓄電池に溜めておき、日中に使用することで電気代の節約につながるのです。

また、蓄電池に溜めた電力は売電できます。余剰電力を売電し、電気代にあてることも可能です。

災害時に備えられる

災害時に備えられるというのも、蓄電池のメリットです。災害時に停電になっても、蓄電池があれば溜めておいた電力を使用できます。

災害時にどの程度の電力を使えるかは、蓄電池の容量や出力によって異なります。例えば、7.4kWh容量の蓄電池がフル充電の状態であれば、照明や充電器、テレビや冷蔵庫などの家電製品を12時間使い続けられます。

日本は災害時に停電が起こっても、最大1、2日程度で電力が復旧されることが多いです。そのため、停電時でも復旧までを蓄電池が供給する電力で賄うことができます。

自家消費で長期的にメリットを得られる

蓄電池を導入すれば、自家消費で長期的にメリットを得られます。FIT制度期間が終わって売電による魅力がなくなっても、自家消費することで、電気代の削減や災害時の対策といった、メリットを長期間にわたって実感できるでしょう。

電気自動車と連携できる

蓄電池は電気自動車との相性が良いとされています。自動車に必要な電力を蓄電池で賄えるケースも多いです。また、太陽光発電と併用すれば、電気自動車のエネルギーをすべて自家発電で賄うこともできます。

パワコン一体型蓄電池で発電効率アップ&省スペース

蓄電池は、パワコン一体型蓄電池で発電効率アップと省スペースを実現できます。

パワコン(パワーコンディショナー)とは、自家発電した電力を家庭で使えるように変換する機械です。「パワコン一体型蓄電池」は名前のとおり、パワコンと蓄電池が一体化したものを指します。

新規で導入するパワコンは変換効率がよく、発電効率アップを期待できます。2つの機器が一体化しているため、設置場所に困らない点も魅力です。

環境問題に貢献できる

蓄電池の導入には、環境問題に貢献できるというメリットもあります。電力の必要量が高くなる日中の電気の使用量を減らすことで、CO2排出量の多い火力発電所の発電電力を減らし、地球温暖化対策につなげられます。

また太陽光発電と併用する場合は、使用電力自体の削減が可能です。より環境問題に貢献した生活を送れるため、メリットと感じる方もいるでしょう。

蓄電池のデメリットは?

蓄電池にはメリットが豊富な一方で、一部デメリットもあります。

  • 初期費用がかかる
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 高値で売電できるわけではない
  • 蓄電池設置のスペースが必要

蓄電池のデメリットとして最初に思い浮かぶのは、初期費用がかかることではないでしょうか。蓄電池の容量によっては工事費込みで100万円を超えるケースもあるため、導入を躊躇してしまう方も一定数います。

ただし、そもそも蓄電池は元をとる目的で導入するものではありません。万が一の備えや月々の電気代の削減など、長期的に得られるメリットの魅力が大きいです。

また複数社から見積もりをとり比較することで、そもそも相場以上の費用がかかる施工業者を利用してしまうリスクを避けられます。

蓄電池のメリットを最大化する方法

蓄電池を導入するなら、メリットを最大化する方法を理解しておきましょう。月々の電気代の削減だけでなく、補助金を活用すれば、初期費用を抑えることもできます。

太陽光発電と併用する

蓄電池を導入する際は、太陽光発電との併用がおすすめです。発電した電力を蓄電池に溜めて使用できるため、月々の電気代を大幅に下げられます。使用電力を自家発電のみで賄えるケースもあります。

太陽光発電と蓄電池の相性は抜群です。それぞれの弱点を補い合えるので、蓄電池を導入する際は太陽光発電との併用を検討してみてください。

売電ではなく自家消費する

太陽光発電システムで発電した電力は売電できますが、売電価格は下がり続けているのが正直なところです。そのため、蓄電池を導入するなら、売電よりも自家消費するほうがお得になる可能性があります。

蓄電池に溜めた安い夜間の電力を使用し、電気代を節約するほうがお得になるかもしれません。天候や住んでいる地域によって発電量は変動するものの、最近では自家消費のほうが賢い使い方といえます。

導入時に補助金を活用する

各自治体で蓄電池の設置に対する補助金が用意されています。制度によっては数万円〜数十万円の単位で補助を受けられるため、活用できる場合はぜひ利用しましょう。

また、国では「こどもエコすまい支援事業」「DR補助金」などの補助金制度もあります。以下の記事で詳しく紹介しているので、公式サイトと併せてチェックしてみてください。

関連記事:蓄電池の補助金制度は打ち切り?国や地方自治体の制度を確認しよう

【計算】蓄電池で電気代は安くならない?どれくらいお得になるのか

結論から述べると、蓄電池を導入すれば月々の電気代が安くなります。例えば、東京電力の「夜トク8プラン」を利用して、日中の電力使用を抑えた場合は、月間で約3,000円節約できます。

※夜トクプランの使用(1kWhあたり 31円84銭)、かつ月間355kWh想定で試算した場合

年間に換算すると3万7千円以上の節約です(蓄電池の工事費用等は考慮しない)。太陽光発電と併用すれば、より高い節電効果が期待できます。

関連記事:蓄電池はお得なのか?お得になる人・損をする人の違いをシミュレーション付きで解説

蓄電池の設置を検討する方によくある質問

蓄電池の設置を検討する方によくある質問に回答します。

蓄電池を設置する際の費用目安は?

蓄電池を設置する際の費用目安は、100万〜300万円です。うち工事費用は30万円前後であり、蓄電池の容量やメーカーなどで初期コストは異なります。

初期費用はやや高額ですが、長期的なメリットを考慮すれば、決して無駄な費用ではありません。月々の節約効果は大きいですし、災害時の備えは家族の安全確保につながります。

蓄電池はメリットない・やめたほうがいいって本当?

稀に「蓄電池はメリットない・やめたほうがいい」という言葉を耳にします。しかし結論を述べると、蓄電池はメリットが多いため、設置するのがおすすめです。

実際に、積水化学工業株式会社が2013年に実施した調査では、多くの利用者が「満足している」と回答しています。

  • 非常に満足:44%
  • まあ満足:43%

回答者の87%が蓄電池の設置に関して満足しているという結果になりました。満足に感じている理由は、「月々の光熱費が削減できる」、「非常時の電源確保ができる」がそれぞれ7割以上を占めています。

参考:家庭用蓄電池利用実態アンケート調査(2013)

蓄電池は後付けできる?

蓄電池は後付けも可能です。ただし、蓄電池を設置できるスペースはあるか、条件は揃っているかなど、事前に確認しておくべきことは複数あります。

蓄電池を後付けする費用も、はじめに設置する場合と変わりません。複数社から見積もりをとり、比較・検討したうえで施工業者を選びましょう。

関連記事:蓄電池を後付けして太陽光を最適化!住宅にあった選び方を伝授

蓄電池はメリットが豊富!ミライでんちにご相談を

蓄電池はメリットが非常に豊富です。長期的にメリットを受けられるため、早めに導入して損はありません。

とはいえ、蓄電池には一部デメリットがあるのも事実です。信頼できる業者から説明を受け、納得したうえで導入するかどうかを決定しましょう。

ミライでんちでは、太陽光発電や蓄電池といった再生可能エネルギーを活用した、電気を自給自足できる生活をご提案しております。

蓄電池導入に際しての補助金の活用方法についても無料でアドバイスをおこなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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