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更新日:2023年10月26日

パナソニック製蓄電池システムの特徴とは?価格とおすすめの人も紹介

蓄電池について

新築住宅を建てる、購入する方のなかには、住宅建材をパナソニックでそろえている方もいるのではないでしょうか?

住宅建材や家電といった身近な製品で知られるパナソニックは、太陽光発電設備や蓄電池システムも開発・販売しています。

本記事では、パナソニック製蓄電池システムの特徴や価格、おすすめの人について紹介します。パナソニック製蓄電池に興味がある方は、参考にしてみてください。

パナソニック製蓄電池「創蓄連携システム」とは?

パナソニック製蓄電池には、基本的に「創蓄連携システム」が搭載されています。

創蓄連携システムとは、太陽光発電設備のパワコンと蓄電池のパワコンを1つにまとめ、効率的な電力の活用ができるシステムです。

パナソニックの創蓄連携システムは、現在広く知られている「ハイブリッド型蓄電池」と同じといえます。そもそもハイブリッド型蓄電池は、2015年に長州産業がオムロン製蓄電池のOEM供給を受けて販売をスタートしてから広まりました。

しかしそれ以前の2012年時点で、パナソニックは住宅用リチウムイオン蓄電システムの量産品向けのハイブリッド型の仕組みを確立し世に送り出しているため、ハイブリッド型の元祖といえます。

創蓄連携システムは、太陽光発電で発電した電力を蓄電池に送る際、電気の種類を変換する必要がなく、変換ロスを最小限に抑えることが可能です。

したがって、太陽光発電と併用する際に、効率的なエネルギーの自給自足を支える役割を果たします。

ハイブリッド型蓄電池については、下記の記事でもくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:ハイブリッド型蓄電池とは?メリット・デメリット、おすすめのメーカーと価格を紹介

パナソニック製蓄電池「創蓄連携システム」の特徴と価格

パナソニック製蓄電池の「創蓄連携システム」には、下記の製品があります。

  1. 創蓄連携システムS
  2. 創蓄連携システムS+
  3. 創蓄連携システムR

パナソニック製蓄電池の特徴と価格について解説しますので、商品選びの参考にしてみてください。

①創蓄連携システムS

既設の太陽光発電設備に蓄電池を追加する場合は、主に下記の2つの方法があります。

  1. 太陽光発電設備の設置から10~15年が経過し、パワコンの交換が必要な場合は、ハイブリッド型蓄電池を導入する
  2. 太陽光発電設備のパワコンの交換が必要ない場合は、単機能型蓄電池を設置する

したがってハイブリッド型蓄電池は、既設の太陽光発電設備のパワコンの交換タイミングで設置するのがベストです。

しかし創蓄連携システムSはハイブリッド型蓄電池でありながら、分電盤を設置することで単機能型蓄電池として機能するため、パワコンの交換をせずに蓄電池を導入できます。

このように、太陽光発電設備をすでに設置済みで、パワコンの交換タイミングではない方でも、導入を検討していただける製品です。

創蓄連携システムSには、一般タイプと耐塩害タイプがあり、スペックは以下のとおりです。

型番LJPB21ALJPB22A
仕様一般耐塩害
蓄電容量5.6kWh
サイズ(幅×奥行×高さ)549×776×195mm
メーカー希望小売価格(税込)
蓄電池ユニットのみ
822,800円860,200円
メーカー希望小売価格(税込)
蓄電池ユニット+パワーステーション(※)+接続箱
1,222,650円1,260,050円
※パワーステーションS(壁掛けタイプ)

さらにAiSEG2(アイセグツー)というHEMSと連携することで、AIを使った効率的なエネルギーマネジメントが実現します。

HEMSについては、下記の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:蓄電池にHEMS(ヘムス)はいらない?導入すべき理由とおすすめのメーカーを紹介

②創蓄連携システムS+

パナソニックの創蓄連携システムS+は、創蓄連携システムSと異なり、合計9種類の蓄電容量にカスタマイズできる蓄電池です。

蓄電池ユニットの蓄電容量は、3.5・5.6・6.3kWhの3種類ですが、蓄電池とパワーステーションを複数台組み合わせることで最大37.8kWhまで拡張できます。

屋内または屋側(建物の側面)に設置できるタイプがあり、住宅に合った設置が可能です。

同製品の最小容量である3.5kWhの蓄電池ユニットは、奥行139.2㎜と非常に薄型で、設置スペースに悩む必要がありません。

創蓄連携システムS+は、「蓄電池ユニット」「パワーステーションS+」「蓄電池用コンバータ」のそれぞれに2〜4種類の機種があります。

さらにオプションでつけられる電力切り替えユニットや200Vトランスユニットがあるので、専門の販売店に相談してご自宅に合ったセットにカスタマイズしましょう。

創蓄連携システムS+の屋内用

創蓄連携システムS+の屋内用に設置するパワーステーションS+は、一般用と耐塩害用があり、下記は一般用のスペックです。

蓄電池ユニットの型番と台数LJB1235×1LJB1256×1LJB1235×2LJB1235×1LJB1256×1LJB1256×2
仕様一般
パワーステーションS+の型番と台数(※)LJRC41×1
蓄電容量3.5kWh5.6kWh7.0kWh9.1kWh11.2kWh
メーカー希望小売価格(税込)2,245,100円2,861,100円3,705,900円4,321,900円4,937,900円
※別途蓄電池用コンバータが必要

創蓄連携システムS+の屋側用

創蓄連携システムS+の屋側用に設置するパワーステーションS+は、一般用と耐塩害用があり、下記は一般用のスペックです。

蓄電池ユニットの型番と台数LJB2256×1LJB2263×1LJB2256×2LJB2263×2
仕様一般
パワーステーションS+の型番と台数(※)LJRC41×1
蓄電容量5.6kWh6.3kWh11.2kWh12.6kWh
メーカー希望小売価格(税込)3,103,100円3,136,100円5,421,900円5,487,900円
※別途蓄電池用コンバータが必要

③創蓄連携システムR

パナソニックの創蓄連携システムRは、創蓄連携システムに対してパワーコンディショナRを組み込んだ製品です。

パワーコンディショナRは、先に太陽光発電設備に対して設置しておくことで、あとからパナソニック製指定の蓄電池の取りつけができるようになっています。

パワーコンディショナRのスペックは、以下のとおりです。

蓄電池ユニットの型番LJB1156
蓄電容量5.6kWh
蓄電池ユニットのサイズ(幅×奥行×高さ)480×610×230mm
パワーコンディショナRの型番VBPC255GM1R
パワーコンディショナRのサイズ(幅×奥行×高さ)706×407×214mm
メーカー希望小売価格(税込)
※パワーコンディショナーR・一括制御リモコン・充放電コンバータとセット
1,710,000円

パワーコンディショナRは、太陽光発電設備を導入する際に蓄電池を一緒に設置できなかった方でも、既設の設備を変更することなく設置できます。

その他のパナソニック製蓄電池システムの特徴と価格

パナソニックでは、創蓄連携システム以外にも下記の蓄電池システムを提供しています。

  • スタンドアロンタイプ:室内に設置できる非常用電源
  • V2H蓄電システム:EVと連携して効率的な電力の自給自足を実現
  • e-block(イーブロック):持ち運べるポータブル蓄電池

スタンドアロンタイプ|室内に設置できる非常用電源

パナソニックのスタンドアロンタイプは、室内に設置できるコンパクトタイプの蓄電池です。

オフィスや店舗での突然の停電時に使うことで、パソコンの使用やレジでの清算ができるため、法人向けに紹介されています。

スタンドアロンタイプ「LJSF35」には、USBコンセントが4口ついているため、簡単にスマートフォンを充電できます。

もちろん家庭でもお使いいただけますので、停電時に備えたいけれど大がかりな設置工事に抵抗があるという方は、ぜひ検討してみてください。

なおミライでんちでは、蓄電容量5.0kWhのスタンドアロンタイプ「LJ-SF50B」の取り扱いがございますので、お気軽にお問い合わせください。

型番LJSF35
設置場所屋内
蓄電容量3.5kWh
サイズ(幅×奥行×高さ)625×598×240mm
メーカー希望小売価格(税込)1,595,000円

V2H蓄電システム|EVと連携して効率的な電力の自給自足を実現

パナソニックでは、V2H蓄電システムも提供しています。

V2Hは「Vehicle to home」の略で、「車から家へ」を意味します。つまり、EV(電気自動車)のバッテリーも蓄電池の1つととらえ、住宅を巻き込んだ電力の充放電や非常時のバックアップ用電源として活用するという考え方です。

太陽光発電とあわせると、太陽光発電によって発生した余剰電力をより効率的に活用できることから、エネルギーの持続可能性を高めます。

パナソニックのV2H蓄電システムに組み込まれている蓄電池ユニットは、下記の3種類です。

型番LJB1335LJB1367LJB2363
設置場所屋内屋内屋側
蓄電容量3.5kWh6.7kWh6.3kWh
サイズ(幅×奥行×高さ)480×660×139mm480×660×245mm649×646×333mm
メーカー希望小売価格(税込)
蓄電池ユニットのみ(※)
1,144,000円2,090,000円2,035,000円
※導入時はV2Hスタンドやその他機器が必要です。

V2Hについては、下記の記事でもくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:V2Hと蓄電池の併用がおすすめの理由!蓄電池なしの効果も解説 

e-block(イーブロック)|持ち運べるポータブル蓄電池

パナソニックのイーブロックは、小型かつ軽量の持ち運び可能なポータブル蓄電池です。

重さは約3㎏、サイズはW98×D115×H220㎜のため、片手で持ち運びできます。

イーブロックにはACとUSBコンセントがついており、充電した状態で運べば、使いたい場所に電源がなくても電気を利用できるようになります。

停電時は、ライトを接続したりスマートフォンを充電したりと活用可能です。ご家庭だけでなく、オフィスや学校でも使えるため、法人にも人気の製品です。

蓄電池ユニットの型番PQB0311A
パワーコンディショナRの型番VBPC255GM1R
蓄電容量304Wh
サイズ(幅×奥行×高さ)98×115×220㎜
メーカー希望小売価格(税込)
イーブロック可搬型バッテリー(※)
101,200円
※充電に必要なイーブロックスタンドやイーブロックステーションは、別料金です。

家庭用蓄電池よりも安価で導入しやすいので、停電時のバッテリーを用意しておきたい方におすすめです。

パナソニック製蓄電池に使える補助金

パナソニック製蓄電池には、下記の国の補助金制度を利用できます。

補助金名補助額
こどもエコすまい支援事業1戸あたり64,000円~
DR補助金(電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業)上限60万円
DER補助金(蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業)上限60万円
ZEH補助金(二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金)上限60万円(蓄電システムの補助額)

補助金には自治体独自の制度もありますので、パナソニックの公式サイトからお住まいの地域で使える補助金制度を調べてみましょう。

また、国と自治体の補助金は併用できる場合がありますので、補助金にくわしい専門の販売店に相談するのがおすすめです。

なお、下記の記事で補助金制度について解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:【家計の負担を軽減】蓄電池に必要な申請と補助金制度を解説

パナソニック製蓄電池がおすすめの人

パナソニック製蓄電池は元祖ハイブリッド型蓄電池ですが、単機能型に切り替える方法もありますので、下記の方におすすめです。

  • 太陽光発電設備と蓄電池を同時に導入したい方
  • 既設の太陽光発電設備のパワコンを交換する方
  • 既設の太陽光発電設備に蓄電池を追加したい方
  • 自宅に非常用電源を備えておきたい方

パナソニック製蓄電池は、バリエーションが豊かなので、幅広いお客さまのニーズを満たせます。

どの製品が自宅にあっているかわからないという方は、ぜひミライでんちお問い合わせください。パナソニック以外のメーカーもふくめて、お客さまのご自宅にあった蓄電池をご提案します。

まとめ:パナソニック製蓄電池の導入ならミライでんちへ

パナソニック製蓄電池の主流である「創蓄連携システム」は、ハイブリッド型蓄電池の元祖です。

太陽光発電設備のパワコンと蓄電池のパワコンを一体化する技術をいち早く開発し、国内の蓄電池業界を牽引してきました。

パナソニック製蓄電池は太陽光発電と併用することで、より効率的なエネルギーの自給自足の実現が可能です。

ミライでんちでは、パナソニック製蓄電池を取り扱っており、ご自宅にあった製品をご提案できます。予算のご相談もお受けできますので、お気軽にお問い合わせください。

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