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更新日:2023年8月28日

長州産業の蓄電池システムの特徴|価格と上手な使い方を解説

蓄電池について

太陽光パネルで有名な長州産業では、蓄電池システムも販売しています。

太陽光発電と蓄電池をあわせて導入するにあたって、長州産業の蓄電池システムが気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、長州産業の蓄電池システムの特徴と価格およびスペック、上手な使い方について解説します。

長州産業の蓄電池システムについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

長州産業が提供するのは蓄電池システム

長州産業は1980年に創業した給湯器メーカーで、現在は太陽光発電システムや関連機器、半導体関連の開発および製造・販売をおこなっています。

蓄電池関連でもよく名前を聞きますが、蓄電池そのものは製造していません。

長州産業が提供しているのは「蓄電池システム」で、そのシステムに使われる蓄電池はダイヤゼブラ電機(旧田淵電機)やオムロンといった他社の製品です。

それならば、「わざわざ長州産業の蓄電池システムを導入する必要はない」と考える方もいらっしゃるでしょう。

実は、長州産業の蓄電池システムとして導入することで、次のメリットを得られる可能性があります。

  • 長州産業の蓄電池システムの方が保証期間が長い場合がある
  • 連携可能な太陽光発電モジュールが増える
  • 販売店によっては長州産業の蓄電池システムの方が安い
  • 長州産業の太陽光発電システムを導入していると厚い保証が受けられる

少しでもメリットの多い蓄電池を選びたいとお考えなら、長州産業の蓄電池システムについても理解を深め、比較検討するのが最適です。

 

長州産業の蓄電池システムの特徴

長州産業の蓄電池システムの特徴は、次の2つです。

  • 太陽光発電とセット導入しやすい
  • 最大20年間の長期保証

特徴を理解して、蓄電池導入の検討に役立ててみてください。

太陽光発電とセット導入しやすい

長州産業の太陽光発電設備と蓄電池システムをセットで導入すると、下記のメリットが得られる可能性があります。

  • 導入コストが抑えられる
  • 保証が厚くなる
  • 長州産業の太陽光発電設備の効果を最大限に引き出せる

ただし、設置環境によっては他社製蓄電池との相性の方がよい、あるいは費用が安い場合がありますので、他社製品と合わせて見積もりを依頼しましょう。

長州産業の太陽光発電設備の魅力

長州産業は、太陽光発電設備の開発・製造において大きなシェアを誇ります。

国内の太陽光発電メーカーでは、太陽光パネルに海外製品を使っていたり海外で製造したりしていることがほとんどですが、長州産業は太陽光パネルも自社で開発・製造しています。

これにより、太陽光パネルのメンテナンスを国内でスピーディーに対応できる点が大きな魅力です。

長州産業製太陽光パネルには、同社の独自技術で開発した「単結晶シリコンパネル」が使われています。

単結晶シリコンパネルは変換効率の高さから、非常に人気の高い製品です。

最大20年間の長期保証

長州産業の蓄電池システムには、他社よりも長い保証が受けられる機種があります。

例えば、スマートPVマルチにはオムロン製の蓄電池を使用していますが、長州産業の方が保証期間が長く20年です。

このように蓄電池自体は同じでも、手厚い保証サービスに大きな違いがあります。

 

長州産業の蓄電池システムの価格とスペック

長州産業の蓄電池システムは、次の3種類です。

  • Smart PV Multi(オムロン製蓄電池を使用)
  • Smart PV plus(ダイヤゼブラ電機製蓄電池を使用)
  • SMART PV EVO

製品の価格とスペックをふくめて特徴を解説しますので、商品選びの参考にしてみてください。

Smart PV Multi(オムロン製蓄電池を使用)

長州産業のスマートPVマルチは、オムロンのマルチ蓄電プラットフォームと同じ製品です。

同製品の特徴は、以下のとおりです。

  • オプションユニットとの組み合わせで、単機能型とハイブリッド型を切り替えられる
  • オプションユニットとの組み合わせで、特定負荷と全負荷を切り替えられる
  • 屋内外に設置できる
  • 容量を合計5種類から選べる
  • 重塩害対応タイプもある(価格は一般タイプより高い)
  • HEMSなしでAIと連携できる
  • 最長20年間保証の機種がある

スマートPVマルチの場合、最長20年の保証が受けられる機種があるのが大きな魅力といえます。

スマートPVマルチに使われているオムロンのマルチ蓄電プラットフォームについては、下記の記事でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:オムロン製蓄電池の特徴!製品一覧と価格、おすすめの人を紹介

蓄電池ユニット屋内・屋外設置タイプ

スマートPVマルチの下記の機種は、屋内・屋外どちらにも設置できます。

パッケージ型番CB-P65MS05ACB-P98MS05ACB-P164MS05A
蓄電池ユニット品番CB-LMP65ACB-LMP98ACB-LMP164A
定格容量6.5kWh9.8kWh16.4kWh
サイズ(横×高さ×奥行)490×847×147㎜490×741×295㎜490×1010×295㎜
メーカー希望小売価格(一般タイプ)2,963,400円3,602,500円6,067,600円

蓄電池ユニット屋外設置タイプ

スマートPVマルチの下記の機種は、屋外に設置できます。

パッケージ型番CB-P65MS05ACB-P98MS05A
蓄電池ユニット品番CB-P63M05ACB-P127M05A
定格容量6.3kWh12.7kWh
サイズ(横×高さ×奥行)681×627×334㎜681×909×334㎜
メーカー希望小売価格2,963,400円5,025,900円

Smart PV plus(ダイヤゼブラ電機製蓄電池を使用)

長州産業のスマートPVプラスは、ダイヤゼブラ電機(旧田淵電機)製のアイビス7と同製品です。

同製品の特徴は、以下のとおりです。

  • 2台連結することで、容量を最大14.08kWhに拡張できる
  • エアコンやIH調理機といった200V機器にも対応
  • 約12,000サイクル(期待値)の長寿命

ラインナップは合計4種類ですが、蓄電池ユニットは1種類のみです。

パッケージ型番CB-H55T07A1CB-H55T14A1CB-H99T07A1CB-H99T14A1
蓄電池ユニット品番CB-LKT70A
定格容量7.04kWh14.08kWh(7.04kWh×2台)7.04kWh14.08kWh(7.04kWh×2台)
定格出力5.5kW5.5kW9.9kW9.9kW
サイズ(横×高さ×奥行)580×1070×459㎜
メーカー希望小売価格3,102,000円5,566,000円3,322,000円5,786,000円

スマートPVプラスに使われているアイビス7については、下記の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:田淵電機の蓄電池「EIBS7(アイビスセブン)」とは?特徴と価格、使える補助金を解説 

SMART PV EVO(V2H蓄電システム)

長州産業のスマートPVエボは、2023年8月10日に発表された最新製品です。

同製品はV2H蓄電システムで、EV(電気自動車)と連携し充放電ができます。

太陽光発電で電力を生み出し、蓄電システムとEVで貯め、住宅とEVで消費するというように、持続可能な暮らしを実現します。

パッケージ型番CB-E63HS1CB-E126HS1
定格容量6.3kWh12.6kWh
メーカー希望小売価格3,507,900円5,862,000円

 

長州産業の蓄電池システムの上手な使い方

長州産業は、自社製の太陽光パネルの製造工場を国内にもつ数少ない製造メーカーです。

長州産業製の太陽光パネルによる発電効果を最大限に引き出すために、蓄電池システムを導入するのがもっとも上手な使い方といえます。

変換効率の高い長州産業製太陽光パネルで発電した電力を、余すことなく活用するためには、余剰電力を蓄電できる設備が必要です。

太陽光発電で発電した電力は電気代が発生しないため、蓄電して太陽光発電ができない時間に利用すれば、電気代を抑えられます。

さらに、停電時は蓄電池に貯めた電力を使って生活できるので、災害対策としても安心です。

このように、長州産業の蓄電池システムは太陽光発電設備と併用することで大きな効果を発揮します。

 

長州産業の蓄電池システム導入時の注意点

長州産業の蓄電池システムには、ダイヤゼブラ電機(旧田淵電機)やオムロンの蓄電池が使われています。

場合によっては、ダイヤゼブラ電機やオムロンの同じ製品の方が安く導入できるケースがあるため、注意が必要です。

特に、下記にあてはまる場合は、他社製品と費用を比較して導入を検討することが大切です。

  • 既設の太陽光発電設備に蓄電池製品をあとづけする
  • 蓄電池を単体で導入する
  • 災害対策を目的に蓄電池を導入予定でエネルギーマネジメントをしない

自宅にあった蓄電池を導入するためには、適切なコストシミュレーションをしてくれる専門の販売店を選びましょう。

ミライでんちでは、長州産業をふくめて22種類以上のメーカーの蓄電池からお客さまのご自宅にあった蓄電池製品を紹介できますので、お気軽にお問い合わせください。

 

長州産業の蓄電池システムに使える補助金

長州産業の蓄電池システムには、国の補助金が使えます。

補助金名補助額
こどもエコすまい支援事業1戸あたり64,000円~
DR補助金(電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業)上限60万円
DER補助金(蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業)上限60万円

自治体によっては独自の補助金制度があるので、お住まいの自治体で活用できる補助金がないか調べてみるとよいでしょう。

ミライでんちでは、補助金の情報もふくめてお見積りができますので、お気軽にお問い合わせください。

なお、下記の記事で補助金制度について解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:【家計の負担を軽減】蓄電池に必要な申請と補助金制度を解説

 

【まとめ】長州産業の蓄電池システムは太陽光とセットで導入がおすすめ

長州産業は太陽光パネルや太陽光発電設備で知られている製造メーカーですが、蓄電池システムの販売も手がけています。

長州産業の蓄電池システムは、長州産業製太陽光パネルの効果を最大限に高められるため、下記の方におすすめです。

  • 長州産業の太陽光発電設備をすでに導入済みの方
  • 長州産業の太陽光発電設備とあわせて蓄電池を導入したい方

蓄電池システムに組み込まれている蓄電池は、ダイヤゼブラ電機(旧田淵電機)とオムロンの製品のため、蓄電池単体で利用したい場合は割高になる可能性があります。

そのため、長州産業の蓄電池システムが目的や自宅にあっているか、専門の販売店に相談するのがおすすめです。

ミライでんちでは、長州産業の蓄電池を取り扱っていますので、製品や価格についてお気軽にお問い合わせください。

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