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更新日:2023年10月26日

ニチコン製蓄電池の特徴とは?寿命と価格、おすすめの人も解説

蓄電池について

「ニチコン製蓄電池ってどんな特徴があるの?」

さまざまな蓄電池を調べるなかで、国内トップシェアを誇るニチコン製蓄電池に巡りあった方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、ニチコン製蓄電池の特徴と寿命、価格について解説します。

おすすめの人についても紹介していますので、蓄電池の導入を検討されている方は製品選びの参考にしてみてください。

ニチコン製蓄電池の特徴

ニチコン製蓄電池には多様な製品があり、特徴は大きく分けて下記の6つです。

  1. 国内家庭用蓄電池累計販売台数1位
  2. 製品ラインナップが豊富
  3. 2kWh~16.6kWhと幅広い容量タイプ
  4. 寒冷地・重塩害地域にも対応可能
  5. 15年間の長期保証(有償)と寿命
  6. 大手ハウスメーカーで採用

ニチコン製蓄電池の特徴を理解して、製品選びの参考にしてみてください。

①国内家庭用蓄電池累計販売台数1位

ニチコン製蓄電池は、家庭用蓄電システムの累積販売台数が国内で1位(※)という実績で、多くのユーザーに愛用されています。

国内の蓄電池メーカーのトップということで、信頼が厚いのは大きな特徴です。

下記の記事では、ニチコンをふくめて国内でシェア率の高いメーカーを紹介していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:蓄電池のシェア率が高い人気メーカーは?日本や世界でおすすめのメーカーと選び方を解説

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②製品ラインナップが豊富

ニチコン製蓄電池は、下記の4タイプの蓄電池に対応しています。

  • 単機能タイプ
  • ハイブリッドタイプ
  • トライブリッドタイプ
  • ポータブルタイプ

タイプごとに幅広く製品が展開されており、さまざまなライフスタイルにあわせて選べるのも魅力です。

③2kWh~16.6kWhと幅広い容量タイプ

ニチコン製蓄電池は、2kWh〜16.6kWhと幅広い容量タイプに対応しています。

製品のなかには、増設ユニットを連結することで容量を2倍近くまで増やせるものもあり、将来的な増量を見越して選ぶのも1つの手です。

④寒冷地・重塩害地域にも対応可能

ニチコン製蓄電池には、寒冷地や重塩害地域にも設置できる製品があります。

例えば単機能タイプの「ESS-U3S1J」は、屋外設置型であるものの重塩害地域での設置が可能です。ほかにも、屋内に設置できる製品もありますので、外気温や気候の影響を受けずにお使いいただけます。

ニチコン製蓄電池は、寒冷地や重塩害地域にお住まいで、蓄電池の設置を諦めていた方におすすめです。

下記の記事では、蓄電池の塩害仕様について解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:蓄電池の塩害仕様は必要?蓄電池のタイプを選ぶ基準を解説 

⑤15年間の長期保証(有償)と寿命

ニチコン製蓄電池の無償保証期間は10年間ですが、有償で15年間に延長できます。

容量保証が50%に設定されているので、15年以内に蓄電容量が50%を下回った場合、保証をうけられます。

ニチコン製蓄電池のサイクル数は非公開となっており正確な寿命はわかりませんが、少なくとも15年間は安心して使えるのが特徴です。

⑥大手ハウスメーカーで採用

ニチコン製蓄電池は、セキスイハイムでも採用されており、住宅の蓄電システムとして組み込まれています。

大手ハウスメーカーにも採用されていることから、企業からの信頼が厚いことがわかります。

新築戸建てを建てるにあたって、太陽光発電や蓄電池を導入する場合、セキスイハイムのように最初から蓄電システムが組み込まれたタイプの購入を検討するのもおすすめです。

ニチコン製蓄電池の種類と価格

ニチコン製蓄電池には、4つの種類があります。

  1. 単機能タイプ
  2. ハイブリッドタイプ
  3. トライブリッドタイプ
  4. ポータブルタイプ

種類ごとに製品と価格を解説しますので、ニチコン製蓄電池選びの参考にしてみてください。

①単機能タイプ

ニチコン製蓄電池の単機能タイプは、多数のシリーズを扱っていましたが、現在は6種類を取り扱っています。

最大16.6 kWhの大容量から、4.1kWhのコンパクトタイプまで、容量にもバリエーションがあります。

ESS-U4X1とESS-U4M1は、V2Hとの連動も可能なため、EV(電気自動車)をご利用の方におすすめです。

製品型番蓄電容量本体サイズメーカー希望小売価格
ESS-U4X116.6 kWhW1060×H1250×D300mm4,500,000円
ESS-U4M111.1 kWhW1060×H1250×D300mm3,700,000円
ESS-U2X116.6 kWhW1060×H1250×D300mm4,000,000円
ESS-U2L212.0 kWhW1060×H1250×D300mm3,700,000円
ESS-U2M111.1kWhW170×H140×D23.1mm3,200,000円
ESS-U3S1J4.1kWhW740×H650×D300mm1,390,000円

蓄電池の単機能タイプは、太陽光発電設備のパワコンと蓄電池のパワコンが別々に存在するタイプです。

変換ロスがハイブリッドタイプよりも多いのはデメリットなものの、既設の太陽光発電設備にあとづけできます。蓄電池単体でも設置可能なため、太陽光発電設備がない、あるいは設置予定がない方でもお使いいただけます。

下記の記事で単機能型蓄電池について解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:単機能型蓄電池とは?メリット・デメリット、全負荷・特定負荷についても解説

②ハイブリッドタイプ

ニチコン製蓄電池のハイブリッドタイプは、下記の5種類です。

製品型番蓄電容量本体サイズメーカー希望小売価格
ES-T3S1
(※)
4.9kWhW500×H418×D230mm1,200,000円
ES-T3M1
(※)
7.4kWhW500×H418×D230mm1,700,000円
ES-T3S1+増設ユニット(※)9.9kWhW500×H418×D230mm+増設ユニット2,400,000円
ES-T3M1+増設ユニット(※)14.9kWhW500×H418×D230mm+増設ユニット3,400,000円
ESS-H2L112.0 kWhW170×H140×D23.1mm4,200,000円
※トライブリッドタイプとしても活用できる蓄電池ユニットです。

ES-T3S1とES-T3M1は、それぞれ専用の増設ユニットを連結すると、蓄電容量を増やせます。

ESS-H2L1は、200V対応の全負荷タイプなので、停電時は家全体に電力を供給できます。

蓄電池のハイブリッドタイプは、蓄電池のパワコンと太陽光発電設備のパワコンが一体となっているタイプです。パワコンが一体化していることで、変換ロスを最小限に留め、太陽光発電で発電した電力を無駄にせず使うことが可能です。

下記の記事でハイブリッドタイプについてくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:ハイブリッド型蓄電池とは?メリット・デメリット、おすすめのメーカーと価格を紹介

③トライブリッドタイプ

ニチコン製蓄電池のトライブリッドタイプは、下記の5種類です。

製品型番蓄電容量本体サイズメーカー希望小売価格
ES-T3S14.9kWhW500×H418×D230mm1,200,000円
ES-T3M17.4kWhW500×H418×D230mm1,700,000円
ES-T3S1+増設ユニット9.9kWhW500×H418×D230mm+増設ユニット2,400,000円
ES-T3M1+増設ユニット14.9kWhW500×H418×D230mm+増設ユニット3,400,000円
ESS-BS4.0kWhW572×H349×D239mm900,000円
ESS-BS+増設ユニット8.0kWhW572×H349×D239mm+増設ユニット1,800,000円

ES-T3S1とES-T3M1は、ハイブリッドタイプの蓄電池ユニットですが、ニチコン製V2Hと連動することでトライブリッドタイプとして活用できます。

ESS-BSとESS-BMは、やや容量が少なめの蓄電池ユニットですが、増設ユニットとの連結で8.0kWhに増量可能です。

トライブリッドタイプは、太陽光発電と蓄電池、EVの3つを連携することで、家庭の電力の自給自足をより効率化します。

トライブリッドタイプについては、下記の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

関連記事:トライブリッド蓄電システムとは?太陽光発電+蓄電池+EVで電気の自給自足が目指せる!

④ポータブルタイプ

ニチコン製のポータブル蓄電池は、下記の1種類です。

製品型番ESS-P1S1
蓄電容量2kWh
本体サイズW250×H380×D550mm
充電時間6時間
価格550,000

停電時に、スマートフォンの充電や石油ファンヒーターの使用といった最低限の電力使用におすすめです。

ポータブル蓄電池への充電は、ご家庭のコンセントからできます。

下記の記事で、ポータブル蓄電池のメリットとデメリットを解説していますので、ご購入を検討されている方は参考にしてみてください。

関連記事:ポータブル蓄電池とは?家庭用蓄電池との違いや、メリット・デメリットを解説

ニチコン製蓄電池に使える補助金

ニチコン製蓄電池に使える補助金は、下記のとおりです。

補助金名補助額
こどもエコすまい支援事業1戸あたり64,000円~
DR補助金
(電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業)
上限60万円
DER補助金
(蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業)
上限60万円
ZEH補助金
(二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金)
上限60万円
(蓄電システムの補助額)

国の補助金制度以外にも、自治体によって独自の制度を設けている場合がありますので、購入前に確認しておくとよいでしょう。

蓄電池の補助金にくわしい専門の販売店なら、補助金申請のサポートもふくめて相談できます。

ミライでんちでは、ご要望の製品に活用できる補助金もふくめてお見積りできますので、お気軽にお問い合わせください。

ニチコン製蓄電池がおすすめの人

ニチコン製蓄電池は下記のタイプを網羅しているため、タイプごとにおすすめの人を紹介します。

蓄電池タイプおすすめの人
単機能タイプ・既設の太陽光発電設備のパワコンが交換時期ではないが、蓄電池を導入したい人
・太陽光発電設備なしで蓄電池を導入したい人
ハイブリッドタイプ・太陽光発電設備と蓄電池を同時に設置したい人
・既設の太陽光発電設備のパワコンが交換時期で、蓄電池を導入したい人
トライブリッドタイプ・太陽光発電設備と蓄電池を同時に設置し、将来的にEVを購入予定の人
・既設の太陽光発電設備とEVをお持ちの人
・既設の太陽光発電設備とEVをお持ちで、パワコンの交換時期の人
ポータブルタイプ・非常時に最低限の備えをしたい人
・太陽光発電設備の導入予定がない人
・蓄電池を普段使いしない人

蓄電池タイプからご自分に合ったものを選んで、ニチコン製蓄電池選びの参考にしてみてください。

ミライでんちでは、お客さまのご要望とご自宅に合った蓄電池タイプをご案内できますので、製品がお決まりでなくてもお気軽にご相談ください。

ニチコン製蓄電池についてよくある質問

ニチコン製蓄電池についてよくある質問に、ミライでんちがお答えします。

ニチコン製蓄電池に押し上げ効果はありますか?

ニチコン製蓄電池には、押し上げ効果なしに対応しているため、価格を下げずに売電できます。押し上げ効果とは、蓄電池に深夜の安い電力を貯めて、それを使いながら昼間の高い単価で売電することで、電気料金の差額によって利益が出ることを指します。政府はこれを抑制する制度を設けており、押し上げ効果のある蓄電池を設置した場合、太陽光発電による売電価格が下がる仕組みになっています。

ニチコン製蓄電池のAI自動制御とはなんですか?

ニチコン製蓄電池のAI自動制御とは、電力の消費状況を学習して適切な運転設定をおこなったり、気象警報が発令されたら自動で充電に切り替えたりする機能です。同機能を利用する場合は、「ニチコンオーナーズ倶楽部」に登録する必要があります。

まとめ:ニチコン製蓄電池からライフスタイルに合ったものを選ぼう

ニチコン製蓄電池は、国内で取り扱っているすべての蓄電池タイプを網羅し、豊富な製品バリエーションを展開しています。そのため、蓄電池をお求めの方のさまざまなニーズを満たせるのが大きな特徴です。

ニチコン製蓄電池がよさそうだけれど、どれを導入してよいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。

ミライでんちでは、お客さまのご要望とご自宅にあわせて製品をご案内できますので、お気軽にご相談ください。

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