お役立ちコラム

更新日:2023年8月11日

蓄電池の交換費用はどのくらい?交換時期や補助金についても解説

蓄電池について

電気代の節約や非常用電源の確保などのメリットがある蓄電池ですが、蓄電池の寿命は「10〜15年」が目安となっています。寿命が過ぎれば、メーカーの保証もなくなり、また蓄電効率も低下するおそれがあるため、蓄電池の交換が必要です。

ただ、蓄電池の交換にも別途費用が必要となるため、導入を検討する際には長期的な視点で検討する必要があります。

この記事では、蓄電池の交換費用について、交換時期や補助金の活用方法も交えて解説します。

 

蓄電池の交換費用の目安

家庭用蓄電池の交換費用は「約70〜240万円」が目安です。この交換費用には以下のような費用が含まれていますが、メーカーや機器、また設置場所や環境などによって費用は異なるため、注意が必要です。

  • 古い蓄電池の撤去費用
  • 新しい蓄電池の本体価格
  • 蓄電池の設置費用

導入時と比べて基礎工事の費用が不要であるため、初期費用よりも少し安い費用で済みます。しかし、大きなお金が必要な点は同様であるため、蓄電池の導入の際には寿命が過ぎた場合も踏まえて導入を検討するのがおすすめです。

 

蓄電池を交換するタイミング

基本的に家庭用蓄電池は、その機能が利用できなくなったタイミングで交換が必要です。具体的には以下の場合が考えられますが、ここでは蓄電池を交換するタイミングについて、解説します。

  1. 蓄電池の寿命が来たタイミング
  2. 充放電回数の上限を超えたタイミング
  3. 故障したタイミング

蓄電池の寿命が来たタイミング

家庭用蓄電池の寿命は「10〜15年」が基本であり、各メーカーの保証も寿命に対応した期間を設定しています。蓄電池は寿命を過ぎた場合でも、すぐに使用できなくなる訳ではなく、蓄電効率や性能が徐々に低下します。

使用回数や使用方法によっても寿命が早くなるケースもあるため、あくまでも1つの目安とするのがおすすめです。

別記事で蓄電池の寿命を延ばす方法も紹介しています。この記事とあわせてお読みいただければ、より長く蓄電池を活用できるようになります。

関連記事:家庭用蓄電池の寿命『使用期間』『充放電のサイクル回数』の目安を解説

充放電回数の上限を超えたタイミング

蓄電池には寿命以外にも、使用頻度によってもある程度の目安を確認できます。具体的には、蓄電池の充放電のサイクルによる回数で上限目安が決まっており、上限を過ぎれば蓄電効率や性能が低下します。

使用方法や設置した環境によっても充放電回数の上限は異なりますが、機器ごとにメーカーから情報提供されていますので、事前に確認しておくのもおすすめです。

故障したタイミング

寿命や充放電回数以外にも、突然の故障によっても蓄電池を交換する場合があります。例えば、風水害による外的要因もあれば、急な動作不良による内的要因もあり得るでしょう。このような場合にはメーカーの保証が適用され、無償で蓄電池の交換ができるケースが多いため、メーカーの相談窓口やサポートサービスに確認しましょう。

 

家庭用蓄電池を長持ちさせる3つの方法

家庭用蓄電池を長く使いたい場合には、蓄電池にかかる負荷を減らすのが大切です。ここでは、家庭用蓄電池を長持ちさせるための方法について、以下の3つを解説します。

  1. 過充電・過放電を避ける
  2. 1日1サイクルで使用する
  3. 太陽光発電と相性の良い蓄電池を連携する

①過充電・過放電を避ける

過充電や過放電は蓄電池への負荷が大きく、蓄電池の寿命が早まる原因になります。充電が満タンにもかかわらず充電を続けたり、充電が尽きるまで放電を続けたりといった使用は避け、計画的に蓄電池を使用しましょう。

ちなみに、蓄電池のなかには充電量をコントロールできる製品もあり、より効率的に蓄電池を使用できます。長期的な視点で考えれば、経済的な負担を減らせるため、このような機能が搭載されている蓄電池の検討もおすすめです。

②1日1サイクルで使用する

家庭用蓄電池では充放電の回数の工夫によっても、長く蓄電池を使えるようになります。例えば、2,000回の充放電が上限の蓄電池があった場合に、「1日1サイクル」と「1日2サイクル」では以下のように蓄電池が使用できる期間が異なります。

  • 1日1サイクルの場合:2,000サイクル÷1サイクル/日=2,000日
  • 1日2サイクルの場合:2,000サイクル÷2サイクル/日=1,000日

上記の例では、「1日1サイクル」と「1日2サイクル」との差は2倍となりました。このような点も踏まえて、充放電のタイミングを工夫し、サイクル数を抑えるようにする必要があります。

③太陽光発電と相性の良い蓄電池を連携する

太陽光発電を導入されていれば、太陽光発電と相性の良い蓄電池を導入する必要があります。蓄電池のメーカーや機器、性能などによって、太陽光発電に対応していない可能性があります。このような蓄電池を選んでしまった場合に、蓄電効率や性能だけではなく、寿命も早まる場合があり、蓄電池選びには注意が必要です。

みなさん自身だけで判断せず、必ず販売店やメーカーなどのプロの業者に確認してから蓄電池の導入を進めましょう。

 

家庭用蓄電池の導入を後悔しないための3つのポイント

家庭用蓄電池の導入には、専門的な知識や情報が必要不可欠です。そのため、みなさん自身だけで蓄電池の導入を進めず、必ず信頼できる業者と一緒に導入を進めましょう。ここでは、家庭用蓄電池の導入を後悔しないためのポイントについて、以下の3つを解説します。

  1. 安さだけで選ばない
  2. 設置場所を考える
  3. 信頼できる業者に依頼する

①安さだけで選ばない

家庭用蓄電池の導入には多額のお金が必要ではありますが、安さだけで蓄電池を選んでしまった場合に目的やライフスタイルに合っていない蓄電池を選んでしまう可能性があります。

必ず蓄電池の蓄電容量や機能、またメーカー保証の内容・期間なども確認したうえで、長期的な計画を立てて蓄電池を導入するようにしましょう。

②設置場所を考える

家庭用蓄電池は負荷がかかるほど、寿命を早くしてしまう可能性があり、高温・多湿の場所に設置するのは避けるのがおすすめです。蓄電池の導入を検討する際には、あらかじめ設置場所を考えておき、また業者にも現地調査してもらうようにしましょう。

蓄電池には屋内でも設置できる機器もあるため、屋外だけでなく、屋内で設置するのもあわせて検討するのがおすすめです。

③信頼できる業者に依頼する

業者のなかには蓄電池の詳細を説明せずに、導入を勧める悪徳業者も存在します。近年、このような悪徳業者によるトラブルが相次いでいるため、トラブルを回避する意味でも信頼できる業者への依頼を心がけましょう(※)。

信頼できる業者を見分けるポイントは、以下の点が挙げられます。

  • 見積りや機器の説明が丁寧
  • 長期的な視点でシミュレーションをしてもらえる
  • いつでも連絡ができる
  • その場で即決させない
  • メーカーや電気会社公認の業者

上記の点を意識しながら蓄電池の導入を検討すれば、トラブルに遭うリスクも減らせます。

(※)参考:国民生活センター『家庭用蓄電池の勧誘トラブルにご注意!-事業者の突然の訪問を受けてもその場で契約はせずによく検討しましょう-(発表情報)

 

家庭用蓄電池の補助金を利用して費用を削減

家庭用蓄電池の交換にあたっても補助金の対象となる可能性があり、国や各地方自治体の補助金を確認しておくのがおすすめです。例えば、東京都の補助金であれば、最大120万円の支援が受けられます(※)。

このような補助金を活用すれば、交換に必要な費用も抑えられるため、導入時のシミュレーションをしてもらう際には補助金も考慮しましょう。

もちろん、初めて導入する場合にも補助金の活用は可能であるため、必ずプロの業者と一緒に蓄電池の導入を進めるのが大切です。

(※)参考:クール・ネット東京『令和5年度 家庭における蓄電池導入促進事業 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業

 

【まとめ】蓄電池の使用方法を工夫して交換費用を抑えよう

家庭用蓄電池は工夫1つで長く使えるようになったり、交換費用を抑えたりできます。そして、長く使えるようになれば、それだけ節電効果が高まるため、蓄電池を最大限に活用できるようになります。

まだ蓄電池を導入していなければ、ぜひ、蓄電池の導入を検討しましょう。蓄電池を導入すれば、電気代が大きく節約でき、また非常時の備えも整えられます。ただ、蓄電池の導入には専門的な知識や情報が必要であるため、必ず信頼できる業者に依頼するのが大切です。

ミライでんちでは太陽光発電や蓄電池といった再生可能エネルギーを活用した、電気を自給自足できる生活をご提案しております。

蓄電池導入に際しての補助金の活用方法についても無料でアドバイスをおこなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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