【保存版】停電した時の4つの手順。起こる仕組みと備えについても解説
災害大国、日本。災害発生時には、広い範囲で停電することが考えられます。
突然の停電が起こった時、どのような対策をとるべきか把握されていますか?
そもそも停電したらガスはどうなるのでしょう。水道は?暖房は?どこに連絡すればいいの?東京電力でいいの?などなど、何となくは理解しているけれど、いざとなったらキチンと行動できるか不安・・・という方もいらっしゃるかと思います。
この記事は、そういった方向けに保存版として読んでいただける記事となっています。
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この記事でわかること
- 停電が発生した場合に確認すべき4つの手順
- 停電時に注意すべき5つのポイント
- 停電に備えるために用意しておくべき4つのアイテム
こんな人に向いている記事です
- 停電時の具体的な行動方法を知りたい方
- 停電時の注意点を知りたい方
目次
自宅で停電が起きた時に確認する4つの手順
自宅で停電が起こった時、何から確認していけばよいか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで、以下では停電発生時に実施するべき基本的な手順を解説します。
【手順1】(本当に停電?)まずはブレーカーを確認する
電化製品を使っていた時に急に電源が落ちた場合、まずはブレーカーを確認してください。
ブレーカーが落ちていると、文字通り電力が遮断されます。
ブレーカーが落ちている場合は、スイッチを上げて復旧を試みてください。
ただしブレーカーを上げた際にすぐにスイッチが戻る(※手応えがない場合を含む)、あるいはブレーカーを上げても反応がない場合は、少なくともご自宅への電力供給が何らかの事情によって寸断されていますので、この次の手順でブレーカーが落ちた理由を調べる必要があります。
【手順2】家の中の一部が停電している場合
ブレーカーを確認した結果、家の一部のみが停電している場合(例:リビング~台所が停電しており、書斎は電気が点いているなど)、一部の部屋で一時的に電力を使いすぎたなど、別の原因が考えられます。
この場合、例えばドライヤーやヘアアイロン(いわゆるコテ)を使いながら炊飯器を使っていた、といった原因が考えられますので、まずは各家電の電源を落としましょう。これで解消するケースもあります。
【手順3】家の周りの停電状況を確認する
ブレーカーが正常で、家の中の電化製品も正常である場合は、周辺の状況を確認してください。
停電している隣近所がいるかどうか、灯りがついている家があるかどうか、などを確認してみましょう。
これにより、停電が自宅周辺のみであるか、地域的なものであるかが分かります。
ご自宅のみ送電が停止している場合、ご自宅の送電設備に異常が発生している可能性が高いのでブレーカーを落としたまま、速やかに管轄の電力会社へご相談ください。
【手順4】他の家も停電している場合
周辺の状況を確認し、他の家も停電している場合は、外部からの要因で停電している可能性が一層高まります。
一般的に停電は「〇〇3丁目」「〇〇町XX地区のうちZZ番地~YY番地」などといった地区単位で起こるケースもあるため、停電時には両隣、お向かいなど見渡せる範囲数件をチェックすると良いでしょう。
【これだけ確認!】停電したら意識すること5つ
停電が発生した場合、生活に必要な電気が使えなくなるため対策が必要です。
ここでは、停電した場合に意識するべき5つのポイントを紹介します。
発熱する家電は電源プラグを抜く
まず熱源となりうる家電製品や、使用電力の多い(=高エネルギー)の家電製品はかならず電源プラグを抜いておくことが重要です。
停電から復旧した際におこる通電火災を防ぐ目的や、製品の故障を防ぐ目的があります。通電火災は文字通り「停電が復旧した瞬間に通常ではかからないレベルの高電圧がかかるケースがあり、そこから火災になる恐れがあるもの」です。
スマートフォンを省エネモードにする
停電が発生した場合、スマートフォンを使用する機会が増えることになります。
こうしたときはスマートフォンを省エネモード(またはバッテリーセーバーを起動)に変更することで、バッテリーの持ち時間を延ばすことができます。
防寒対策・熱中症対策をする
停電が発生すると、冷暖房設備が使用できなくなるため、室温が急激に変化することがあります。
そのため防寒対策や熱中症対策を行うことが必要です。
特に、高齢者や乳幼児、病気を持っている方は、冬場には暖かく、夏場には涼しい場所にいるようにしましょう。
冷蔵庫の開け閉めはなるべく控える
停電が発生すると、冷蔵庫や冷凍庫が使用できなくなり、中の食品や飲料の温度が上昇し、腐敗を早めてしまうことがあります。
そのため、冷蔵庫の開け閉めはなるべく控えることが大切です。
発電機を屋内で使用しない
最近、ガソリン式の発電機を所有されているご家庭も増えています。しかし、絶対に屋内で発電機を使用してはいけません。
こうした発電機は屋外で使用するように設計されており、そもそもガソリンなどの揮発性の高い燃料を屋内で使うと火災や爆発事故などのおそれが格段に高まります。
また、発電機の使用によって一酸化炭素中毒で死亡する事例も以前から後を絶ちません。
この後ご紹介する2018年の北海道胆振東部地震では北海道全域が長時間にわたって全域停電(ブラックアウト)を起こしましたが、この際、被災した50歳の男性が室内でポータブル発電機を使用し、一酸化炭素中毒で死亡したという、いたましい事故も発生しています。
事前に備えたい停電対策4つ
停電が発生してから対処するだけでなく、事前に備えておくことも大切です。以下に、停電対策として必要なアイテムや情報をご紹介します。
懐中電灯を用意しておく
停電が発生した場合、時間帯によっては真っ暗になることがあります。そんなときには懐中電灯が役立ちます。
ただし、使い方を間違えると火災やけがの原因になることもある(※)ので、点灯前に取扱説明書をしっかり読んでおきましょう。
また、予備の電池や充電式バッテリーも用意しておくと安心です。
※:古い懐中電灯の場合、発熱が著しいタイプのものもあります
水や食料を備蓄しておく
停電が長期化すると、水や食料の確保が難しくなることがあります。事前に備蓄しておくことで、こうした万が一のときに役立ちます。
非常食として缶詰や乾パン、水筒やペットボトルの水などを備蓄しましょう。
また消費期限が切れていないものは定期的に食べ替えるように心がけましょう。
モバイルバッテリーを持っておく
スマートフォンやタブレットは、停電が発生しても通信機能を使って情報収集や緊急連絡を行うことにおいて大変役立ちます。
しかし、充電切れになってしまうと使えなくなってしまいます。そんなときに役立つのが、モバイルバッテリーです。容量が大きいものを用意しておくと、複数回充電できるため便利です。
太陽光発電・蓄電池を設置し電力を確保しておく
停電に備えて最も有効な対策のひとつが、太陽光発電システムと蓄電池の設置です。
これらを設置しておけば、停電時でも自宅で電気を使うことができます。
また太陽光発電だけでなく蓄電池を併用することで、夜間や曇りの日でも電気を使用することができます。
停電対策については以下の記事で詳しく解説していますので、もっと停電対策を詳しく知りたい方はご確認ください。
停電が起こる原因
停電が起こる原因は、大きく自然災害や人為的な要因の2つに分けることができます。
そして停電には種類があり、家庭内の限られたエリアでのみ停電する場合や、大規模なエリアで停電が発生する場合があります。
自然災害がほとんどの原因(雷、大雪、台風、地震など)
原則的には自然災害が原因で停電が起こることが多いです。雷、大雪、台風、地震などが主な原因です。
これらの災害が発生すると、送電線や変電所が損壊したり送電設備が故障して電力供給が途絶えることがあります。
1つ、事例を見てみましょう。
2018年9月6日発災の「北海道胆振東部地震」です。
この大地震はいわゆる直下型地震で、震源地の近くには道内最大規模の発電所「苫東厚真発電所」がありました。
大きな発電所が地震によって損傷したため、発電ができなくなってしまったのです。
これによって道内全域への電力供給が地震発生から約17分ほどで途絶え、北海道全域が数日間にわたるブラックアウト(大規模停電)に巻き込まれました。
外出時に停電に遭遇した場合
停電に遭遇するのは何も自宅だけでなく、外出先でも起こりえます。
そこで、外出時に停電に遭遇した場合の対処法を紹介します。
エレベーターにいる場合
外出先で停電に遭遇した場合、エレベーターに閉じ込められることもあります。
まずは落ち着いて、非常ボタンやインターホンでエレベーターの管理会社へ連絡しましょう。その後、念の為すべての階ボタンを押し、最寄りの階で降りられるような操作も行ってください。
一般的に最近のエレベーターはこうした際に自動的に最寄りの階へ自動停止してドアを開放する仕組みになっており、さらにモニタールームとの連携も予備電力で行うため、さほど心配はいりません。
なおエレベーターを設置している施設によってはエレベーター内に非常用の水分や食料をわずかですが備え付けているケースもあります。
これはエレベーター内、ドアに向かって後方のコーナースペースに設置されている事が多く、普段は椅子として使用できるような形になっています。
信号が止まっている場合
停電によって信号が止まっている場合、交差点では特に注意が必要です。
混乱した車や自転車などが動いていることもあるので、慎重に横断しましょう。
また、懐中電灯や蛍光色の反射材を持ち歩くことで、自分の存在をアピールすることも有効です。その際、反射材は胸や背中など目立つ場所に付けると良いでしょう。
とにかく、外出時に停電に遭遇した場合は、冷静に対処することが大切です。
最悪の場合、交通機関がストップすることもあるので、自宅や職場から遠い場所に行く時は事前にルートを確認しておくことも重要です。
なお、信号の停止は事故を誘発するため基本的には各地の警察署、または交番等から警察官が駆けつけ人力で交通整理を行います。(例:2018年胆振東部地震の発災直後に道警の警察官が交通整理・誘導を行った事例など)
この場合は現場の警察官の指示に従ってください。
停電した時についてよくある質問
停電が発生した際には、不安や疑問が出てくるものです。ここでは、よくある質問について解説します。
どこに連絡すればよいの?
停電が発生したら、各地域の電力会社に連絡しましょう。
また、停電情報は各配電会社のウェブサイトやアプリでも確認することができます。
水道も止まるの?
停電が発生しても、原則として水道は通常通り利用することができます。
ただし災害による停電の場合は多少のタイムラグで水道の供給も止まる可能性があるため、非常用備蓄水を用意することをおすすめします。
また、マンション等の場合は水道を組み上げるポンプが電気制御というケースもあり、こうした場合はご自宅の停電状況に関わらず水道が使用できない(マンション全体が停電している場合など)こともあります。
トイレは使える?
トイレは、水道が通常通り使える限りは利用することができます。
ただし、下水道ポンプが停止した場合、一部電気制御のトイレは使用できないケースもあります。特に最近のタンクレストイレについては注意が必要です。
どれくらいで復旧する?
停電の復旧時間は、原因や被害の状況によって異なります。
災害時や大規模な停電の場合は、復旧まで数日間かかることもあります。そのため、備蓄品や非常用グッズを用意しておくことが大切です。
停電対策は太陽光発電と蓄電池がおすすめ
停電はいつ発生するかわかりません。いつ何時においても、停電に備えておくことが大切です。
こうした有事の際に太陽光発電と蓄電池を導入することで、停電時にも安定した電力供給が可能になります。
蓄電池があることによって停電時において、蓄電された電気を使用することができるため、照明やエアコン、冷蔵庫などの家電が使用できます。
太陽光発電システムは、停電が起きた日中に電気を使用できるだけでなく、停電が発生していない平時でも家庭の電気料金を大幅に削減することができるのでお得です。
さらに、政府や自治体からの補助金制度もあり、導入に関する費用面でのサポートも期待できます。
重要なこととして、停電に備えての対策は、ご自身だけでなく、家族や大切な人たちの安全を守るためにも、必要不可欠なものです。
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太陽光発電と蓄電池を組み合わせた対策を考え、今すぐ備えることから大切なご家族を守っていきましょう。