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更新日:2024年5月24日

家庭用蓄電池の設置費用と相場は?初期費用を抑える方法も紹介!

蓄電池について

「蓄電池ってどれくらい設置費用がかかるの?」

この記事を読んでいる方は、上記のような悩みを抱えているのではないでしょうか。

蓄電池の設置費用は本体代や工事費用などから計算されます。設置費用は非常に高額ですが、補助金や設置業者の特別価格を利用することで大幅に設置費用を抑えることができます。

この記事では、蓄電池のメーカーや機能の価格差、工事費用の内訳、設置費用を抑える方法について解説しています。ぜひ最後まで読んで、お得に蓄電池を設置するための参考にしてください。

家庭用蓄電池の設置費用相場は1kWh/18.7万円

家庭用蓄電池の設置価格は、機種価格・設置工事費用を含めて、1kWhあたりの平均が18.7万円と言われています。

仮に5kWhの容量の蓄電池を設置した場合、93.5万円となり、約100万円の予算があれば設置できる計算です。

また、定置用蓄電池の普及拡大のために国では、売電価格の向上と蓄電池価格の値下げを検討しています。2030年には1kWhあたり7万円以下になるよう、各蓄電池メーカーへ働きかけているため、今後蓄電池の価格が下がってくると予想されています。

参考:株式会社三菱総合研究所

蓄電池のメーカー・容量・機能による価格を比較

蓄電池は容量やメーカー、内蔵されている機能やタイプによって価格に差があります。この項では以下に分けて蓄電池の価格を比較していきます。

  • 蓄電池メーカー3社を比較
  • 容量による価格差
  • 単機能型とハイブリッド型の価格差

それぞれの価格差を知れば、蓄電池を選ぶ際の参考になりますので、ぜひご覧ください。

蓄電池メーカー3社を比較

今回比較するメーカーはSHARP・オムロン・ニチコンの3社です。以下の表をご覧ください。

メーカー容量本体価格1kWhあたり
SHARP6.5kWh3,436,950円528,761円
オムロン6.5kWh2,660,000円409,230円
ニチコン12kWh4,200,000円350,000円
※機種はハイブリッド型で統一

1kWhあたりで見てみると、メーカーによって蓄電池の価格に大きな違いがあるとわかります。

しかし、機能や性能なども各社に特徴があるため、あくまで参考程度に覚えておきましょう。

容量による価格差

続いて蓄電池の容量別に価格の違いを見てみましょう。メーカーはオムロンを参考に3つの容量種別で比較します。

メーカーオムロン
容量6.5kWh9.8kWh16.4kWh
価格2,660,000円3,487,000円5,830,000円

このように蓄電池の容量によっても価格は大きく異なります。これはオムロンに限らず各蓄電池メーカーにも言えることですので、大容量の蓄電池には大きな予算が必要です。

ちなみに、オムロンの16.4kWhは家庭用蓄電池の中で最大容量です。

単機能型とハイブリッド型の価格差

単機能型とは、蓄電池システムのみを管理できるパワーコンディショナーをいいます。また、ハイブリッド型は蓄電池システムと太陽光発電システムの両方を1つのパワーコンディショナーで管理できるタイプをいいます。

性能に大きな差があるため、価格にも違いが出ています。以下の表をご覧ください。

単機能型メーカー/容量住友電工/3.2kWh京セラ/5.0kWh長州産業/9.8kWhニチコン/11.1kWh
価格1,042,8002,635,0003,112,0003,200,000
1kWhあたりの価格343,292円
ハイブリッド型メーカー/容量SHARP/4.2kWhニチコン/7.4kWh長州産業/7.04kWhオムロン/9.8kWh
価格2,688,9802,900,0003,102,0003,487,000
1kWhあたりの価格428,199円

このように、単機能型ハイブリッド型という違いで、1kWhあたり約10万円の価格差があるとわかります。

他にも蓄電池には『全負荷型』と『特定負荷型』や屋内設置型と屋外設置型、などによっても価格が変動します。

蓄電池を新規で設置する工事費用の相場は?

蓄電池の設置工事費用は一般的に30万円〜50万円と言われています。では設置工事費用の内訳や金額の決め方についてみていきましょう。

設置費用の内訳は?

蓄電池を設置するには、本体以外に以下のものが必要です。

  • 蓄電池のセット価格
  • 蓄電池用分電盤
  • 配線ケーブルとケーブルの保護管
  • 設置床(屋外設置の場合)
  • 住宅の改装の有無
  • その他(工費)

設置場所や住宅の立地など、設置する状況によって価格は変動します。見積もりの段階で、何にいくらかかるのか、必ず確認しましょう。

どうやって費用を決める?

蓄電池の設置費用は、事前の電話見積もりと訪問見積もりによって決定します。見積もり時には以下の項目から設置費用の概算を算出します。

  • 蓄電池を設置する場所
  • 住宅用分電盤と蓄電池の距離
  • 足場や防護壁の有無
  • 設置する機種の機能やメーカー
  • 太陽光発電との併設

この訪問見積もり時は、設置業者とのトラブルが多く「納得いかない工費を請求された」「希望の位置に設置できない理由を教えてくれない」などの声もあるため、見積もりする前から慎重に業者を選ぶようにしてください。

太陽光発電と蓄電池を合わせた設置費用相場は?

蓄電池は補助金の利用や販売会社の特別価格などにより、2019年時の平均価格は1KWhあたり18.7万円と言われています。(※1)

また、太陽光発電の平均設置費用は、2022年に1kWあたり26.1万円と経済産業省で算出されました。(※2)

太陽光発電を設置する場合、太陽が出ている日中の電気を太陽光発電で賄えるようになるため、5〜7kWhの蓄電池を設置する方が多いです。

太陽光発電を5kW、蓄電池を5kWhとすると、双方を合わせた設置費用は約220万円となります。

ただし、これはあくまで設置費用の平均での計算なので、220万円以上の価格になる場合もあります。

(※1)参考:株式会社三菱総合研究所
(※2)参考:経済産業省エネルギー庁

ランニングコストはどれくらいかかる?

蓄電池と太陽光発電には以下のランニングコストがかかります。

  • 定期点検
  • 破損に備えた保険
  • 自然災害による破損の修復
  • 清掃
  • 交換費用

特に太陽光パネルや屋外設置型の蓄電池は、強風による飛来物や雹害、冠水や地震など自然災害による破損が考えられます。

また、太陽光パネルの寿命は約20年、蓄電池の電池ユニットの寿命は10〜15年と言われているので、将来的に交換が必要です。

関連記事:家庭用蓄電池の寿命『使用期間』『充放電のサイクル回数』の目安を解説

ミライでんちのように、利用者の定期点検を無料で行う会社もありますが、点検サービスを有料にしている会社もあるので、設置前に確認しておきましょう。

蓄電池の設置費用を抑える3つの方法

蓄電池の設置に躊躇してしまう理由の一つとして挙げられるのが、高額な蓄電池の設置費用です。

設置費用を抑える方法として、以下3つの方法を紹介します。

  • 補助金を申請する
  • 太陽光発電とセットで導入する
  • 購入・設置を依頼する業者を選ぶ

蓄電池の設置を前向きに考えている方にとって重要な情報ですので、ぜひご覧ください。

補助金を申請する

蓄電池は日本のエネルギー問題の観点から、国や自治体から補助金がもらえます。

しかし、この補助金は年内の予算を毎年決定しているため、予算が尽きた時点で補助金の給付が終了してしまいます。

さらに、翌年も補助金制度があるとは限らないため、早い者勝ちという少々不親切な制度となっています。

また『こどもエコすまい支援事業』といった制度もあるため、少しでも多くもらえるよう設置業者にご相談ください。

関連記事:蓄電池の補助金制度は打ち切り?国や地方自治体の制度を確認しよう

太陽光発電とセットで導入する

太陽光とセットで設置すると、蓄電池の容量を下げられるため、蓄電池自体の初期費用を軽減できます。

全体的な金額は蓄電池のみを設置するよりも、太陽光+蓄電池のセットの方が高くなってしまいますが、将来的に後から太陽光を取り付けるより安く設置が可能です。

また、太陽光発電を導入すると、過剰発電分を電力会社へ売却できる制度で収入を得られるため、総合的に設置費用の軽減に繋がります。

購入・設置を依頼する業者を選ぶ

蓄電池の設置業者の中には、蓄電池の価格を特別価格として最大半額まで値下げしています。

例えば、『SHARP/6.5kWh』の定価が約340万円のところ、ミライでんちが提供している特別価格では約180万円と、160万円も値下げされています。

他の蓄電池でも、特別価格を提供しておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ:蓄電池は買い方を選んで設置費用を削減しよう

蓄電池はメーカーや容量、タイプや機能によって価格に差があります。また、初期費用が設置のネックとして注目されがちですが、ランニングコストもかかるなど、蓄電池の設置費用について理解が深まったのではないでしょうか。

高額な初期費用は国や自治体からの補助金、太陽光発電の売電、設置業者の特別価格などを利用すれば、大幅に初期費用を軽減できます。

しかし、補助金の申請や蓄電池の機種選びなど、自分1人で行うのは非常に手間がかかってしまいますので、設置業者への相談がよいでしょう。

ミライでんちでは、太陽光発電や蓄電池といった再生可能エネルギーを活用した、電気を自給自足できる生活をご提案しております。

太陽光や蓄電池の費用について、疑問に思うことや不安に感じることなど、お気軽にご相談ください。

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