お役立ちコラム

更新日:2024年5月24日

蓄電池のみ設置したい方へ|メリット・デメリットや後悔しない方法を解説

蓄電池について

「蓄電池って太陽光とセットじゃないとダメなの?」

「蓄電池だけつけたいんだけど…」

このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、蓄電池のみの設置は可能です。

蓄電池のみを設置する場合は、電力会社から買電した電気を充電して活用するので、充電する時間や使用する時間を設定することで電気代を削減できます。

しかし、蓄電池のみを設置する場合の特有のデメリットや、蓄電池の設置を方々の後悔したという事例もあります。

記事後半では機種代金が半額近くになる情報もあるので、ぜひ最後までご覧ください。

【本記事のサマリー】
・蓄電池の容量選びは、生活状況によって大きく変わる
・蓄電池は今後、太陽光や電気自動車とも連携が可能補助金の活用で初期費用が100万円近く軽減できる可能性あり

 

蓄電池のみ設置した場合のメリット

蓄電池のみを設置した場合は以下のメリットが挙げられます。

  • 深夜電力を買電して電気代を削減
  • 災害時の電力を確保
  • 太陽光発電や電気自動車と連携できる

特に「電気代を削減」では、削減できる理由と差額についても解説していますので、ぜひご覧ください。

深夜電力を買電して電気代を削減できる

各電力会社では時間帯によって電力料金が異なります。例として東京電力の電気料金を見てみましょう。

【1kWhあたりの電気料金】

  • 昼間時間:44円13銭
  • 朝晩時間:36円07銭
  • 夜間時間:29円05銭

1日に使用する電気量を10kWhと仮定し、昼間時間のみの利用と夜間時間のみの利用で分けてみると以下のように金額が変わります。

1kWhあたりの単価1日(10kWh)1ヶ月(300kWh)
昼間時間44円13銭441.3円13,239円
夜間時間29円05銭290.5円8,715円
差額15円08銭150.8円4,524円

蓄電池に夜間時間で買電した電気を充電できれば、昼間時間の電気を買電することがなくなるので、月々の電気料金を軽減できます。

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災害時の電力を確保しておける

これまで災害時の備えは懐中電灯や電池といったグッズが推奨されてきましたが、近年は電気そのものの備えが注目されています。

家庭用としてはポータブル蓄電池や携帯発電機も人気がありますが、どちらも緊急時には対応が難しい可能性や危険性があり十分な備えとは言い切れません。

家庭用蓄電池は大型家電や冷蔵庫など常時稼働を続ける家電への電気供給が長時間可能です。

家電の消費電力量にもよりますが、丸一日電気を使い続けられる状況で復旧を待つことができます。

太陽光発電や電気自動車と連携できる

予算の都合上、太陽光パネルの設置を諦め、蓄電池のみの設置を検討している方もいるのではないでしょうか?

もし、太陽光パネルやV2H(電気自動車システム)を蓄電池の後に設置しても、問題なく連携が可能です。

これらとの連携は蓄電池本体より、パワーコンディショナーと呼ばれる制御装置の役割を持つ機器が関係します。太陽光システム・V2Hを後付けする場合は、パワーコンディショナーの取り替えや併用を専門業者と相談するようにしましょう。

 

蓄電池のみ設置した場合のデメリット

蓄電池のみを設置する場合のデメリットは以下が挙げられます。

  • 設置場所の確保または改装
  • 導入費用が高い

デメリットを取り払うことは難しいため、設置を検討している方は必見です。

設置場所の確保または改装|消防法が関わる

蓄電池の設置を想定した設計がされていない場合、設置場所には十分な注意が必要です。

消防法では家庭用蓄電池の設置場所において、耐火や耐酸性を設けた設置スペースを設けなければなりません。

屋外に設置する場合においても、水害・地震・火災を想定し、外壁から3m離す、堅牢や設置床を設けるなどの準備をしなければならないのです。

というのも、家庭用蓄電池はリチウムイオン電池が使用されており、消防法の危険物に該当します。

適切な管理ができていないと、過充電による発火、熱がこもったことによる発火が起こる危険性があります。

上記のことから、蓄電池の設置は専門事業者から事前に住宅をみてもらい、取り付けスペースの確保や改装が必要か確かめなければなりません。

導入費用が高い|小型の容量では足りない可能性が

家庭用蓄電池は2021年のデータで、「18.7万円/kWh」と算出されています。仮に5kWh〜15kWhとすれば、平均相場は約90〜300万円程度の価格帯ですが、容量や機能によって金額が大きく変動します。

導入する蓄電池の機能や種類によっては相場以上の価格設定がされているものもあります。

蓄電池を導入した方の中には、金額で蓄電池を選んでしまい、蓄電池の容量が小さすぎたために失敗したとの声もあります。そのため、金額以上に容量や機能を選択しなければなりません。

もし、簡単に容量を決めたいのであれば以下のデータを参考にしてください。

環境庁が発表したデータでは、一世帯あたり1年間の平均電気使用量が4,258kWhと調査されています。そのため、1日あたりに計算すると電気使用量は約12kWhとなります。

停電などの対策としては、蓄電池で1日分の電気を賄える容量が望ましいので、12kWhを基準に容量を選んでみてください。

 

蓄電池のみ設置して後悔した人から学ぶ3つのポイント

蓄電池のみを設置した方の中には「設置してよかった」「電気代が下がった」という方もいます。一方で「機種選びを間違えた」「まさか取り付け後にこんなことが」といった声も。

そこでこの項では、失敗から学ぶ蓄電池の選び方・設置場所の注意点・業者の選び方をご紹介します。

設置場所を間違えた

蓄電池を取り付ける場合は、騒音や外観の変化に気をつけなければなりません。

屋内に設置すると「運転時の騒音が気になる」「スペースがなくなり狭く感じる」といった後悔の声が上がっています。では屋外に設置した場合はどうでしょうか。

屋外に設置した方からは「蓄電池の運転音がうるさいとクレームが入った」「パワーコンディショナーや蓄電池をつけた場所が悪く外構が崩れた」といった声がありました。

そのため、屋内と屋外のどちらが適しているとは一概に言えません。蓄電池の取り付けは取付業者と入念な話し合いのもと行うようにしましょう。

求めていた蓄電池と違った

一口に蓄電池といってもさまざまな種類があります。単機能型蓄電池やハイブリッド型蓄電池、V2H、特定負荷型や全負荷型。さらにはリチウムイオン電池といった電池の種類も選択できます。

非常に多くの機能や選択肢があるため、しっかりとした下調べができていないと求めていた能力を発揮できない場合が考えられます。

実際に特定負荷型と全負荷型の特性を理解できておらず、設置後に後悔したという方の声もあります。

上記の事例のようにならないためには、事前の情報収集と専門業者への相談が重要です。

設置業者をもっと選べばよかった

見積もりの段階から設置業者とのトラブルは多いようです。

設置場所の改装や工事にかかる費用が、設置業者によっては他業者へ委託したり高めに設定されていたりするケースも。

また、適切な設置が行われなければ後々蓄電池の不具合や寿命を短くするといった事象も考えられます。

設置業者を選ぶ際には利用者の口コミや取り付け実績を参考にしましょう。

 

生活状況に最適な蓄電池の選び方

蓄電池は以下のように複数の種類があります。

  • 単機能型
  • ハイブリッド型
  • トライブリッド型(V2Hシステム)

さらにそれぞれ、特定負荷型・全負荷型があり、メーカーによって違いがある定格出力など、豊富な選択肢の中で最適な蓄電池を選ぶのは非常に難しいです。

後悔しないためにも、この項で生活状況に最適な蓄電池選びができるように準備しましょう。

太陽光がない一般住宅

毎月の電気料金の請求書を参考に、1日あたりの電気使用量を算出して容量を決める基準をつくりましょう。満充電されていれば1日蓄電池の電気のみで生活できる容量が好ましいです。

1日賄える容量であれば、災害時でも丸一日問題なく電気を使用できるため災害時の備えとしても安心できます。

また、蓄電池のみを設置する場合は、料金が安い深夜電力にて蓄電池を充電することで電気代を軽減しています。日中の高い料金を購入しなくてもいいように、普段使っている電気量を把握して容量を決めましょう。

太陽光なしのオール電化

オール電化は一般住宅に比べて約1.5倍の電気を使用しています。経済産業省が発信している記事によると、オール電化の電気代が月10万円を超えた際の電気使用量は3,000〜5,000kWhと記載されており、1日に換算すると100kWh以上となります。

家庭用蓄電池の最大容量が、4,800Ahセル相当の17.76kWhなので、最大容量でも蓄電池に蓄えた電気のみで一日を過ごすのは難しいと考えられます。

しかし、小型であると買電量が増えてしまうため、大型の容量の導入が欠かせません。

また、特定負荷型だと停電時にキッチンとリビングほどしか電気を供給できないため、家全体の電気を供給したい場合は全負荷型を推奨しています。

電気自動車を持っている住宅

電気自動車を持っている方はV2Hシステムに対応した蓄電池を選びましょう。

V2Hシステムは、蓄電池の電気を電気自動車の充電に当てられるだけでなく、電気自動車の余った電気を蓄電池の充電に活用できるシステムです。

太陽光発電も同時に設置できれば、太陽光にて発電した電気を蓄電池と電気自動車の両方に充電できるほか、夜間は蓄電池または電気自動車から電気を供給でき大幅に電気代を削減できます。

電気自動車の利用頻度によって理想的な容量が異なるため、専門業者へ相談してください。

 

高い導入費用は補助金と設置業者で補う

蓄電池は容量や種類によって金額に差があります。平均すると約90〜300万円で高額な商品であることは間違いありません。

しかし、補助金や優良な設置業者を選ぶことで導入費用を抑えることが可能です。導入費用を抑えられれば安くなった電気代で旅行に出かけることもできます。

この項では以下について解説します。

  • 国・自治体からの補助金
  • 蓄電池の価格帯
  • 設置工事費用

蓄電池の設置に前向きな方はしっかりと読んでください。

国からの補助金は毎年変動している

国はカーボンニュートラルの目標達成のため、蓄電池の購入に補助金を出しています。こどもエコすまい支援事業など関連して申請できる補助金もあるので、ぜひ活用してください。

また、全てではありませんが、自治体でも蓄電池の設置に補助金を出しているので、ご自身でお住まいの自治体情報を確認しましょう。

ただし、国も自治体も補助金の予算が決められているため、申し込み順の早い者勝ちとなっています。もし取り付けることを決めているのであれば、早めの購入をおすすめします。

蓄電池の価格相場は?

初期費用が高いといわれても実際にいくらかはイメージがつきませんよね。そこでメーカーと容量での金額の違いがわかる以下の表をご覧ください。

ニチコン
4.1kWh¥998,000
11.1kWh¥3,200,000
16.6kWh¥4,000,000
SHARP
4.2kWh¥2,688,980
6.5kWh¥3,436,950
9.5kWh¥4,496,250
オムロン
6.5kWh¥2,660,000
9.8kWh¥3,487,000
16.4kWh¥5,830,000

今回はニチコン・SHARP・オムロンの3社に絞って掲載しています。

機能が統一できていないため多少参考になりにくい価格もありますが、やはり最低でも300万円程度は必要であるとみていいでしょう。

しかし、ミライでんちではミライでんち特別価格として、大幅な値下げを行っている機種を用意しています。

例えば、上記で紹介したSHARP6.5kWhは、定価が約340万円ですが、特別価格は1,774,080円と半額で提供しています。

その他機種についても特別価格で提供しておりますので、初期費用に悩む方はぜひご相談ください。

設置工事費用ってどれくらい?

設置工事の費用相場は30〜50万円と言われています。しかし、設置場所の状態や電気配線、蓄電池に付随するオプションの取り付けなどの条件によって費用は増減します。

設置を考えた場合は、設置業者と見積もりを行い、詳細な工事費用を提示してもらいましょう。

 

【まとめ】蓄電池のみ設置してもメリットは大きい!

蓄電池のみの設置でも電気代の軽減は可能です。夜間時間の電気を十分に活用できれば、従来の電気代に比べて約30%の電気代削減になります。

今後太陽光や電気自動車を導入した場合にも、蓄電池との連携が可能なため「予算をあまり用意できない」という方はまず、蓄電池を導入しましょう。

しかし、蓄電池のみの設置を考えている方にとって、初期費用がネックになる方は多いのでしょう。

ミライでんちでは定価から大きく値を下げた特別価格を用意しています。太陽光発電システムの取り付けも行っておりますので、特別価格によって抑えられた初期費用を太陽光導入に当てることも可能になります。

予算に合わせた機種選びをお手伝いさせていただきますので、まずは無料見積もりをご利用ください。

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