お役立ちコラム

更新日:2024年5月20日

蓄電池から出る音は騒音レベル?音のレベルの解説と対策方法も解説

蓄電池について生活お役立ち

「蓄電池から出る音は、ご近所迷惑にならないかな?」

蓄電池の導入を検討しているなかで、音に関して気になることがでてきます。

ほかにも「どんな音が出る?」「大きさはどれほど?」このように、たくさんの疑問が浮かぶのではないでしょうか?

本記事では、蓄電池から出る音のレベルや種類を詳しく紹介します。ほかにも蓄電池の音対策についても紹介していますので、蓄電池の音に不安を感じている方の参考になる内容ばかりです。ぜひ最後までご覧ください。

【本記事のサマリー】
・蓄電池から出る音のレベルは最大35db~40dbであり、図書館の室内と同レベル
・音の伝わり方は人によって異なるため、防音対策は検討する必要がある
・蓄電池から通常出る音は【切り替え音】と運転時の【モスキート音】の2種類
・蓄電池の防音対策は専門業者に相談がおすすめ
・蓄電池の音はパワーコンディショナーが運転時に出す音が原因

 

蓄電池から出る音は近所迷惑にならない?

蓄電池の運転時に出る音は、一般的に問題ないとされるレベルの音です。しかし、音の感じ方は人によって異なります。ここでは、蓄電池から出る音のレベルを詳しく解説します。

蓄電池から出る音のレベル

現在、発売されている家庭用蓄電池の運転音は、各メーカーから最大35db~40dbと発表されています。デシベルのレベルと音の感じ方は以下の表を参考にしてください。

▼デシベルの早見表

音レベル一般的な感じ方具体的な例身体への影響
120dB極めて耳障りジェットエンジンの近く聴覚機能の異常をきたす
110dB自動車のクラクション
100dB電車が通る時のガード下
90dB防犯ブザーうるさくて我慢できない
80dB麻雀牌をかき混ぜる音
70dB騒がしい電話のベルかなりの大声を出さないと会話ができない
60dB無視できない騒音普通の会話、掃除機大声を出さないと会話ができない
50dB騒音だと感じる家庭用エアコンの室外機大きく聞こえる
40dB静か図書館会話に支障はないが聞こえる
30dBささやき声非常に小さく聞こえる
20dB極めて静か時計の秒針ほとんど聞こえない
10dB音を感じない蝶の羽ばたき聞こえる音の限界付近
0dB基準音、最小可聴域聞こえる音の限界

蓄電池は最大35db~40dbとなっているため、図書館の室内やささやき声と同じレベルであり、普通に生活していれば、気にならないレベルだと分かります。

設置場所によっては音が大きくなる

蓄電池の騒音レベルは低い方ですが、蓄電池を置く環境や製品によって稼働音の大きさや伝わり方が変わります。

そのため、蓄電池は静かであると断言はできません。蓄電池の防音対策をすることで、音によるご近所とのトラブルを回避できますので、検討してみてください。

蓄電池の容量を大きくなると音も出やすい 

産業用の蓄電池は容量も大きいため、音も大きくなってしまいますが、家庭用蓄電池は問題ないレベルといえます。

ただし、音に敏感な方が家族や近隣にいる場合は注意が必要です。容量が大きくなると音も大きくなるからです。問題にならないレベルかどうかが分からない場合は、業者に相談して決めましょう。

また、設置するご自宅が賃貸マンションの場合、蓄電池の設置が制限されるケースや、そもそも設置できない可能性があります。詳しい内容は以下の記事で紹介していますので、ご覧ください。

関連記事:『マンションに蓄電池は設置できる?導入するメリット・デメリットを解説

 

蓄電池から通常出る音は【切り替え音】と【モスキート音】

蓄電池から通常出る音は、運転時の【切り替え音】と運転時に発生する【モスキート音】の2種類です。ここでは、モスキート音とはどのような音を出すのかを解説します。

モスキート音とは?

モスキート音とは、『17キロヘルツ前後の高周波音』のことです。具体的には、蚊の羽音の「キーン」という不快に感じる音に似ているため、モスキート音と呼ばれるようになりました。

また、人間は年齢を重ねるごとにモスキート音のような高い周波数の音を聞き取りにくくなります。

蓄電池から別の音がする場合は故障かもしれない 

蓄電池から発生する音は、切り替え時の音とモスキート音ですが、それ以外の音が出ている場合は故障している可能性があります。

蓄電池の音で故障しているか判断するために、通常時の音を把握しておくと、いつもと異なる音に気づきやすくなります。

蓄電池本体のトラブルは、蓄電した電力が使用できなくなる可能性がありますので、早急に業者に確認してもらいましょう。

 

蓄電池の音を対策する方法

蓄電池から発生する音は、通常は問題ないレベルの大きさだといえますが、音の対策をすることで、トラブルを防げるため安心して設置できます。

ここでは、蓄電池の音を対策する方法をご紹介しますので、参考にしてください。

設置場所を考える

音は距離が離れるほど小さくなります。例えば、蓄電池の音が50デシベル(エアコンの室外機の音レベル)だとしても、20m離れると20デシベル(時計の秒針の音レベル)にまで小さくなります。

屋外型の場合、うるさくても大丈夫な場所が設置場所におすすめです。例えば、エアコンの室外機の近くやガレージ内などです。

室内に設置する

蓄電池を室内に設置すると、外に漏れる蓄電池の稼働音も小さくなります。普段使わない倉庫や離れなどがある場合、そこに蓄電池を設置すると良いでしょう。

ただし、蓄電池は高温多湿な場所や寒さに弱いため、設置場所の環境に注意が必要です。

防音壁を設置する

一般的に防音壁は産業用の蓄電池にしか利用されません。しかし、防音壁は家庭用蓄電池にも効果的でおすすめです。

もし、スペース的に難しい場合は、遮音パネルやシートなどで防音壁を作り、蓄電池から出る音を調整しましょう。

事前に業者に相談する

設置前に専門業者へ蓄電池の音に関して不安な部分を確認しておきましょう。

設置を請け負う業者は、防音に関しては詳しくない場合がありますので、専門業者に相談をするのがおすすめです。

 

蓄電池から音が出る理由は? 

蓄電池自体は静かなのですが、蓄電池や太陽光発電は、パワーコンディショナーも同時に設置する必要があります。

しかし、パワーコンディショナーは起動時や稼働中に高い音(モスキート音)を発するため、耳障りに感じる人もいます。周辺環境によっては騒音トラブルに発展してしまう可能性もあるでしょう。

また、パワーコンディショナーの容量が大きくなるにつれて、音も大きくなります。

 

蓄電池の音に関する気になる質問

蓄電池から出る音に関して気になる質問を3つ、厳選して回答します。

蓄電池から出る音【モスキート音】や【蓄電池の異常時に出る音】に関する内容になっていますので、参考にしてください。

パワコンのモスキート音とは?

モスキート音とは17キロヘルツ前後の高周波数のことです。モスキートは英語で蚊を意味しており、蚊が飛んでいる時の羽音に似ていることからその名で呼ばれるようになりました。

音に敏感な人にとっては不快に感じてしまうため、設置前に業者に騒音レベルや対策方法を相談するのがおすすめです。

パワコンのモスキート音の原因は?

モスキート音はパワーコンディショナーが稼働しているときに発生する音です。故障ではありませんので、ご安心ください。

主に、太陽光発電が発電している際に発生する音です。太陽光が当たらない夜間はパワーコンディショナーが稼働しないため、音も発生しません。

蓄電池の警告音は? 

蓄電池ユニットに高温異常が発生すると、「ビーーー」とブザー音が鳴ります。

ブザー音は操作ボタンのいずれかを押すと止まりますが、止めたあとは早急に購入先に連絡しましょう。

その際、蓄電池の近くに高温の原因となったものがある場合は、それもすぐに取り除いておいてください。

 

【まとめ】蓄電池から出る音は騒音レベルではない

蓄電池から出る音は、最大35db~40dbとなっているため、図書館の室内やささやき声と同じレベルです。普通に生活していれば、気にならないレベルといえます。

しかし、蓄電池から出るモスキート音は、音に敏感な人にとっては、耳障りだと感じてしまい、ご近所トラブルの原因にもなりかねません。そのため、防音対策や設置場所に注意が必要です。

蓄電池の設置前に、専門業者へ防音対策の必要性を相談するのがおすすめです。

ミライでんちでは、ご家庭に合った蓄電池の相談や商品のご紹介など、蓄電池に精通しているスタッフが疑問にすべてお答えします。
蓄電池の導入をどこに依頼するか迷われている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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