蓄電池の見積書で見るべき重要なところは?信頼できる業者の選び方も紹介
蓄電池の購入を検討する際、見積もりを依頼する流れとなります。しかし、いざ見積書を確認すると、内容が理解できずに困ってしまう方も少なくありません。
「蓄電池の見積書の見方が知りたい」
「どんな業者に蓄電池の見積りを依頼するべき?」
上記のように、疑問を抱えてしまっているのではないでしょうか。
この記事では、蓄電池の見積書のチェックポイントや、蓄電池の導入前に知ってほしい基礎知識をご紹介します。
ほかにも、蓄電池の業者選びのポイントも詳しく解説していますので、蓄電池の見積書の見方に悩んでいる方の参考になる内容です。ぜひ最後までご覧ください。
目次
蓄電池の見積書のチェックポイント
蓄電池の見積書は、以下の3つのチェックポイントを重点的に見る必要があります。
- 蓄電池の性能をしっかりと確認しておく
- 保証内容を確認する(工事瑕疵保証)
- 補償の有無を確認する(自然災害補償)
蓄電池の見積書は、蓄電池の性能と保証内容をしっかりと見ておくと安心です。詳しい内容を見ていきましょう。
蓄電池の性能をしっかりと確認しておく
蓄電池は、自宅での用途に合わせた性能を選ぶ必要があります。そのため、蓄電池の見積書に、具体的な性能が記載されているか確認しましょう。
また、自宅に合った蓄電池の提案になっているかのチェックをするために、蓄電池の性能を知ることも大切です。
以下の表で性能の特徴を紹介しますので、見積書のチェックにお役立てください。
性能 | 特徴 |
全負荷 | ・非常時でも家中の電気に対応できる・60Aまたは10kVA相当の電気を供給できる・住宅がオール電化のご家庭に向いている |
特定負荷 | ・一部の家電製品や部屋のみに電気を供給する・非常時は、最低限の電気のみ利用する・家族が少人数、1人世帯に向いている |
ハイブリッド型 | ・パワーコンディショナーと蓄電池が一体になっている・電気の変換ロスが少ない・非常時に3kW以上の電気を使用できる |
単機能型 | ・パワーコンディショナーと蓄電池が別になっている・蓄電池の導入費用が安い |
蓄電池の見積書は、蓄電池導入の費用を見るだけではなく、しっかりと性能を把握しておくことが大切です。
保証内容を確認する(工事瑕疵保証)
蓄電池の見積書では、保証内容も確認しておきましょう。蓄電池には、工事瑕疵(かし)保証をつけられます。
工事瑕疵保証とは、施工で不具合があった場合、補修や損害賠償を保証する制度です。見積書をチェックする際は、工事瑕疵保証の内容をしっかりと見ておくと安心です。
保証内容は以下のポイントをチェックしてください。
- 保険会社と提携している
- 保証期間
- 最大保証額
保証に入ったとしても、将来的に工事会社が倒産した場合、対象になりません。倒産後に保証されないといったリスクを回避するためにも、保険会社と連携しているものかを確認しておく必要があります。
また、保証期間や最大保証額も工事会社によって異なりますので、見積もりの段階でしっかりと確認しておきましょう。
補償の有無を確認する(自然災害補償)
蓄電池を屋外設置する場合、台風や地震で被害を受ける可能性があります。自然災害での補償があるかも確認しておくと安心です。補償は、以下のポイントをチェックしてください。
- メーカー保証や販売業者の補償の有無
- 保証期間
- 最大保証額
蓄電池のメーカー保証が、自然災害に対応しているかを確認する必要があります。メーカー保証が対応していない場合、販売業者が補償に対応してくれるかも確認しておきましょう。
また、補償の期間、最大保証額もチェックして、故障した際にどれほど費用の負担が必要になるか把握して備えておくと安心です。
蓄電池の導入前に知っておきたい基礎知識
蓄電池を導入する前に、蓄電池の基礎知識を確認しておきましょう。見積書の内容の精査にも役立つ知識をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
蓄電池にかかる初期費用の相場
蓄電池の初期費用は以下の内容で決まります。
- 本体価格
- 設置工事
- 諸費用
蓄電池の初期費用の相場は、本体の購入費用で50万〜150万円、設置工事の費用で20万〜30万円、諸費用を含めて総額で200万円前後です。
見積書の内容が、費用相場と大きく異なっている場合は、販売スタッフに確認してみましょう。
蓄電池は寿命が決まっている
家庭用蓄電池に採用されているリチウムイオンの寿命は、約10年〜15年とされています。使用頻度や環境によって変動するため、目安として覚えておいてください。
また、寿命は蓄電池の充電サイクルの回数でも変動します。充電サイクルの数え方は、空の状態からフル充電して、再度空になるまで使うのを1サイクルとしています。リチウムイオンの寿命は、6,000〜12,000サイクルが目安です。
そのため、蓄電池の寿命と本体価格のバランスが、許容できる範囲かどうかを見積書で確認しておきましょう。
蓄電容量の選び方
蓄電池の蓄電容量は多いほど、万が一の際に安心できますが、容量は多いほど、価格も高くなります。そのため、蓄電容量を決める際は以下のポイントを参考に選んでください。
- 普段の電力の使用量に対応できる容量
- 日中にどれほど余剰電力を発電できるか
日常でどれほどの電力を使用しているかの確認と、太陽光発電をすでに設置している場合は、日中の余剰電力に対応できる容量を選ぶのがポイントです。
蓄電池を購入する業者選びのポイント
ここでは、蓄電池を購入する業者を選ぶために、以下の4つのポイントをご紹介します。
- 業績がしっかりしている
- 工事の内容や質を確認
- 商品のデメリットを説明できるか
- 保証とアフターフォローの内容を確認
蓄電池は設置してから、長い年月使い続ける商品です。そのため、安心して長くつきあえる業者選びは必須といえます。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
業績がしっかりしている
購入する販売会社の業績がしっかりしているか確認するのが大切なポイントです。販売会社の業績が悪く倒産してしまうと、購入後のアフターフォローが受けられなくなります。業績を判断する際は、以下の点に注目してください。
- 直近10年が黒字となっているか
- 蓄電池以外に業績の柱となるものがあるか
蓄電池は長期間使いますので、その期間内、しっかりとアフターフォローをしてくれる業績のよい販売会社を選びましょう。
工事の内容や質を確認
よい業者選びには、工事の内容や質も確認する必要があります。安いという理由だけで会社を選ばないようにしてください。確認方法は以下の点が挙げられます。
- 販売実績が多い業者
- 自社で工事を請け負っている業者
- 工事内容の説明をしてくれる業者
販売実績や施工実績が多い業者は、おのずと工事の質も高い傾向があります。質の高さを維持するために工事は自社でおこなう業者を選ぶと安心して任せられます。
また、蓄電池は設置のための工事が必要ですので、工事の内容を詳しく説明してくれるかもよい業者選びのポイントといえます。
商品のデメリットを説明できるか
蓄電池に限らず、販売を勧める商品はメリットばかりの説明になりがちです。商品のメリットだけでなく、デメリットも隠さず伝えてくれるかどうかも確認しておきましょう。
商品の販売を目的にしすぎていないか、顧客のことを考えているのかを見極めるのもポイントの一つです。
保証とアフターフォローの内容を確認
蓄電池は何十年も使用する予定で購入するため、保証とフォローがどこまであるのか確認しておくことが重要になります。長い年月使用していると、本体の不具合や自然災害で故障してしまう可能性もあります。
具体的にチェックする内容は以下を参考にしてください。
- 保証期間は何年あるか
- 補償の最大金額はいくらか
- アフターフォローはどこまで対応してくれるか
保証の年数や保証金額、どこまで対応可能かを理解していないと、万が一の際に、保証が受けられず困ってしまう場合もあります。
見積もりの段階で、保証とアフターフォローの内容はしっかりと確認しておきましょう。
蓄電池の購入費用を少しでも安くするには
蓄電池設置に必要なコストは、工事費用も含めると75万〜250万円ほどが目安となります。
安いとはいえない金額になるため、蓄電池の導入にかかる費用はできるだけ抑えたいと考える人も少なくありません。
ここでは、蓄電池の購入時に少しでも安く費用をおさえるためのコツをご紹介します。
複数業者から相見積もりを取る
蓄電池の購入を検討する際、多くの相見積もりをとりましょう。相見積もりをとることで自分にあったプランを見つけやすくなります。
販売会社によって販売価格が大きく異なる場合がありますので、相見積もりで判断がしやすくなるメリットがあります。
ただし、安さを追及しすぎてサポート体制が整っていないケースにも注意が必要です。
国からの補助金制度を活用
蓄電池の導入は、国の補助金制度を活用できる場合があります。国の制度は年々、変更されていくため、お住まいの自治体で利用できる制度がないか確認しておきましょう。
活用できる制度を上手に利用することが、蓄電池の導入費用を安くおさえるために大切なポイントです。
また、着工後や完成後の補助金申請は受け付けてもらえない場合もありますので、注意してください。蓄電池の導入を検討している段階で、国の補助金制度の概要を確認しておく必要があります。
蓄電池の見積もりに関するよくある質問
蓄電池の見積もりに関するよくある質問を2つ、ご紹介します。
蓄電池の見積もりの適正価格は?
家庭用蓄電池の適正価格は『蓄電容量1kwhあたり15万前後から20万円以下』となっています。
必要な蓄電池の容量は、日常で使用している電気量で決めます。また、太陽光発電を設置している方は、日中の余剰電力も確認しておくとよいでしょう。
蓄電池の見積もりはどう見たらいい?
蓄電池の見積書は以下の項目を確認しましょう。
- 総額を確認
- Kwあたりの単価
- 販売メーカー
- 補償内容
蓄電池の見積書では、総額以外にも具体的な内容が記載されているかを確認することが大切なポイントです。
【まとめ】蓄電池の見積りは、ミライでんちにご依頼を!
蓄電池の見積書では『蓄電池の性能』『保障内容の確認』『自然災害保障の有無』に重点を置いて確認しましょう。
また、蓄電池の基本的な知識を知ることで、蓄電池の見積書の内容が理解しやすくなります。ご紹介した内容を参考にしてみてください。
蓄電池の見積もりに悩んでいる方は、ミライでんちにお任せください。蓄電池に精通しているスタッフが見積もりの疑問にすべてお答えします。
また、補助金や工事に関しても、分からないことは徹底的にサポートいたします。お見積りは無料ですので、お気軽にお問合せください。