エコキュートと太陽光発電の連携がおすすめ!理由やメリット、連携可能なメーカーを紹介
「エコキュートと太陽光発電を組み合わせると、どのような効果があるの?」
「連携におすすめなメーカーが知りたい!」
エコキュートと太陽光発電の組み合わせにより、無駄のない電力活用が可能です。太陽光の電力を最大限に活用するためには、さまざまな方法や家庭にあった性能の設備を選択する必要があります。
この記事では、エコキュートと太陽光発電の組み合わせによるメリット、デメリットについて詳しく解説します。おすすめメーカーやエコキュートにかかる電気代、太陽光発電で電気代がどの程度まかなえるのか、シミュレーションもおこなっているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エコキュートとは?オール電化住宅には欠かせない役割と特徴
エコキュートとは、空気中の熱を活用して効率よくお湯を沸かす役割をもつ給湯器です。
電気ヒーターを活用してお湯を沸かす「電気温水器」と異なる方法の「ヒートポンプ技術」によって、少ない電気量でお湯を沸かす機能を実現させています。
また、エコキュートはお湯を沸かす機能だけではありません。お風呂の残り湯で洗濯するための除菌機能や水圧を維持する機能など、ほかの給湯器に備わっていない機能も多い点も特徴です。
エコキュートと太陽光発電を連携する3つのメリット
オール電化住宅に住む方にとってエコキュートの導入は欠かせませんが、太陽光発電との組み合わせにより、さらなる電気代の削減が期待できます。
ここでは、エキュートと太陽光発電を連携するメリットについて、以下の3つを解説します。オール電化住宅に住む方で、電気代の効率化を考えている方は参考にしてください。
- 太陽光の電力で昼間にお湯を沸かせる
- 深夜電力プランとの活用で、電気代を抑えてお湯を沸かせる
- 卒FIT後の電力を自家消費にあてられる
①太陽光の電力で昼間にお湯を沸かせる
太陽光発電との連携により、昼間の電気代を抑えてお湯を沸かせます。本来、オール電化住宅の電気プランは、日中の電気代が割高です。
しかし、太陽光発電を連携しておくと日中に発電した電力を活用できるため、割高な電気代を払わずに済みます。
また、エコキュートは温度の高い日中の方が発電効率が高く、もっとも効率よくお湯を沸かせます。日中にお湯を使う、お風呂を沸かす回数が多いライフスタイルの方は検討してみてください。
②深夜電力プランとの活用で、電気代を抑えてお湯を沸かせる
オール電化に住む方は、深夜に電気代料金が安くなる「深夜電力プラン」の時間帯を活用しましょう。深夜電力プランとは、電力の需要が高い日中から、夜間へのピークシフトを目的とした電力プランです。電力需要の低い夜間に電気料金を安くすることで、電力需要のピークシフトに貢献します。
一般的には、23時〜翌朝7時までの電力料金が割安となる電力会社が多いです。もともと安い電気料金でお湯を沸かせる深夜電力プランですが、太陽光発電の電力を活用により、さらなる電気代削減が期待できます。
③卒FIT後の電力を自家消費にあてられる
卒FITとは、固定価格買取制度(FIT)で売電できる期間が終了する意味を指します。経済産業省によると、一般的な家庭の太陽光発電の電力が売電される割合は「68.8%」です。
卒FIT後は約70%もの余剰電力を新たに自家消費にあてられるため、大幅な電気代削減の効果が期待できます。
エコキュートと太陽光発電を連携する3つのデメリット
再生可能エネルギーの効率化や電気代の削減メリットがある太陽光発電ですが、金額面でのデメリットもあります。費用に関わる問題は今後の生活に影響する可能性があるため、事前に把握しておきましょう。
ここでは、エコキュートと太陽光発電の連携によるデメリットについて、以下の3つを解説しています。
- 初期費用の負担額が大きい
- 停電時にエコキュートが使えなくなる場合がある
- 定期的なメンテナンス費用がかかる
①初期費用の負担額が大きい
エコキュートと太陽光発電を導入する際、高額の初期費用が必要です。エコキュートの導入にかかる初期費用の相場は「30〜50万円」とされています。
また、一般的な家庭に導入される太陽光発電の容量は「4〜5kW」であり、1kWあたりの導入費用は「28万円」と経済産業省が発表しています。これをもとに計算すると、
4kW×28万円/kW=112万円
5kW×28万円/kW=140万円
上記より、太陽光発電の導入にかかる初期費用の相場は「112〜140万円」です。初期費用を用意するのが難しい方は、補助金やソーラーローンが活用できるか確認してみましょう。
太陽光発電に関するソーラーローンについては、以下の記事を参照してください。
関連記事:ソーラーローンとは?基本の知識とソーラーローンを取り扱う金融機関を紹介!
②停電時にエコキュートが使えなくなる場合がある
エコキュートは空気中の熱を利用して少ない電力でお湯を沸かせますが、電力の供給が止まってしまえば機能は停止してしまいます。また、太陽光発電のみでは夜間の発電ができないため、夜間に停電してしまうとお湯が使えなくなってしまう可能性もあります。
停電時でも安心して電力を使用するためには、蓄電池の導入を検討しましょう。蓄電池の導入により、活用しきれなかった太陽光発電の余剰電力を蓄電し、好きな時間帯に活用できます。
関連記事:エコキュートに蓄電池はいる?併用のメリット、デメリット・補助金・価格など解説
③定期的なメンテナンス費用がかかる
エコキュートと太陽光発電は、定期的なメンテナンスが欠かせません。また、エコキュート本体と太陽光発電のパワーコンディショナーは、どちらも10年を目安に点検・交換が必要です。
エコキュートの交換にかかる費用の相場は、タンクの容量にもよりますが「30〜60万円」が相場とされています。なお、この費用には工事費も含まれています。
また、太陽光発電のパワーコンディショナーの交換にかかる工事費用は「約10〜15万円」、本体の交換にかかる費用は「22.4万円」です。
パワーコンディショナーのメーカー別でかかる本体価格が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【メーカー別】太陽光のパワコンの交換費用はいくら?平均や寿命もあわせて解説
【厳選】太陽光発電の連携可能なエコキュートおすすめメーカー4選
ここではエコキュートのなかでも、性能が高いメーカーを厳選して解説します。エコキュートは、メーカーによって性能や価格帯はさまざまです。これから導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。太陽光発電の連携が可能で、おすすめのエコキュートメーカーは以下の4社です。
- ダイキン
- パナソニック
- 三菱
- 日立
また、今回紹介しているメーカーのエコキュートは、すべて昼間に沸きあげる設定が可能です。昼間の天気予報をもとに、自動で昼間と夜間の沸きあげ量を設定できます。
①ダイキン
ダイキンは、エコキュートを販売しているなかでも人気メーカーのひとつです。お風呂のお湯を除菌できる機能や美肌効果が期待できるウルトラファインバブル機能など、女性にうれしい機能が備わっています。
品番 | タンク容量 | 給湯スタイル | 設置地域 | 使用人数の目安 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
EQX37XFV | 370リットル | フルオート | 一般地仕様 | 3〜5人 | 1,149,500円(税込) |
EQ37XFHV | 370リットル | フルオート | 寒冷地仕様 | 3〜5人 | 1,127,500円(税込) |
②パナソニック
パナソニックのエコキュートは、備わっているとうれしい機能が多い点が特徴です。シャワーの水圧がアップする機能や浴槽栓のしめ忘れを早期に連絡してくれる「うっかりアシスト」など、入浴時の満足度を重要視したい方におすすめです。
品番 | タンク容量 | 給湯スタイル | 設置地域 | 使用人数の目安 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
HE-JPU37LQS | 370リットル | フルオート | 一般地仕様 | 3〜5人 | 1,189,100円(税込) |
HE-J37LQES | 370リットル | フルオート | 対塩害仕様 | 3〜5人 | 1,003,200円(税込) |
③三菱
三菱のエコキュートでは豊富なシリーズを取り揃えているため、家庭のライフスタイルに合わせた性能を導入できます。選択肢の幅を広げたい方は、三菱のエコキュートを検討してみてください。
品番 | タンク容量 | 給湯スタイル | 設置地域 | 使用人数の目安 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
SRT-W376 | 370リットル | フルオート | 一般地仕様(対塩害仕様対応可) | 3〜4人 | 1,070,000円(税込) |
SRT-WK376D | 370リットル | フルオート | 寒冷地仕様(対塩害仕様対応可) | 3〜4人 | 1,140,000円(税込) |
④日立
日立のエコキュートは、浴室と台所を同時に使用しても高い水圧を維持できる性能を備えています。高い水圧を維持できる理由は、独自の仕様である「水道直圧給湯」を採用しているからです。入浴と調理時間が重なる機会が多いライフスタイルの方は、日立のエコキュートを検討してみてください。
品番 | タンク容量 | 設置地域 | 使用人数の目安 | 価格 |
---|---|---|---|---|
BHP-F37UU | 370リットル | 一般地仕様 | 3〜5人 | 968,000円(税込) |
BHP-F37WDK | 370リットル | 寒冷地仕様 | 3〜5人 | 1,233,100円(税込) |
エコキュートでかかる電気代をシミュレーション!太陽光発電でまかなえるのか?
オール電化住宅では、ライフラインがすべて電気でまかなわれているため、月々の電気代が高くなる傾向です。エコキュートの販売をおこなっているパナソニックによれば、一般地仕様の設備は年間で「37,200円」です。
また、実際にエコキュートにかかる電気代は、お住まいの地域によって異なります。みなさまの地域に合わせたシミュレーションを必ずおこなってください。
ここからは、太陽光発電の導入により、電気代をどの程度まかなえるのかシミュレーションをおこないます。
- 一般的な家庭で導入される太陽光発電の容量は「4〜5kW」
- 平均的な年間発電量は、太陽光パネルの容量1kWにつき「1,000kWh」
- 自家消費の割合は31.2%
- 電力料金は「1kWh=31円」
上記の条件をもとに、太陽光発電の電力から削減できる電気代をシミュレーションします。
太陽光パネルの容量 | 年間発電量 | 年間自家消費量 | 年間電気代削減料金 |
---|---|---|---|
4kWh | 4,000kWh(※1) | 1,248kWh(※2) | 38,688円(※3) |
5kWh | 5,000kWh(※4) | 1,560kWh(※5) | 48,360円(※6) |
4kWhの場合の計算式は、以下のとおりです。
(※1)年間発電量 = 1,000kWh × 4 = 4,000kWh
(※2)年間自家消費量 = 4,000kWh × 31.2% = 1,248kWh
(※3)年間売電収入 = 1,248kWh × 31円 = 38,688円
5kWhの場合の計算式は、以下のとおりです。
(※4)年間発電量 = 1,000kWh × 5 = 5,000kWh
(※5)年間自家消費量 = 5,000kWh × 31.2% = 1,560kWh
(※6)年間売電収入 = 1,560kWh × 31円 = 48,360円
まとめ:エコキュートと太陽光発電の組み合わせで、効率良く電気を活用しよう
オール電化に住む方にとって、エコキュートと太陽光発電の相性は良いです。月々にかかる電気代を抑えたい方は、太陽光発電の導入を検討してみてください。しかし、導入時にかかる初期費用には注意が必要です。家庭の予算を確認し、ライフスタイルにあった性能を選択してください。また、エコキュートと太陽光発電ともに、メンテナンス費用がかかると覚えておきましょう。
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