一般家庭の電気使用量の平均はどれくらい?使用量を減らす方法についても解説
- 一般家庭ではどれくらいの電気が使用されているのか?
- 電気使用量を減らす方法はあるのか?
昨今、電気代が高騰し続けているため、上記のような疑問と悩みを抱いている方は多いのではないでしょうか?
また、この機会に自身の家庭の電気使用量を見直して節電してみよう、と考えている方も多いと思います。
この記事では、世帯別の電気料金・電気使用量の平均、季節別の電気料金について紹介します。また、節電するために今後どのようなことを対策していくべきかについて解説します。
家庭の電気使用量を把握したうえで、どのように節電に活かすかまで知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
目次
電気料金の世帯別平均
まずは世帯人数別の1ヶ月の平均電気料金について見てみましょう。全国・年間平均で、1人世帯から5人世帯までの平均電気料金を記載しています。
- 1人世帯:5,482円
- 2人世帯:9,183円
- 3人世帯:10,655円
- 4人世帯:11,376円
- 5人世帯:12,423円
電気使用量の世帯別平均
続いて、世帯別の1ヶ月あたりの平均電気使用量について見ていきます。一戸建てと集合住宅に分けて、1人暮らしから4人家族までの場合を比較してみましょう。
一戸建ての場合は次のようになります。
- 1人暮らしの場合:219kWh/月
- 2人暮らしの場合:331kWh/月
- 3人家族の場合:386kWh/月
- 4人家族の場合:436kWh/月
集合住宅の場合は次の通りです。一戸建ての場合と比べて電気使用量は低くなる傾向があります。
- 1人暮らしの場合:186kWh/月
- 2人暮らしの場合:272kWh/月
- 3人家族の場合:313kWh/月
- 4人家族の場合:316kWh/月
出典:(株)地域計画建築研究所(アルパック)『平成26年度東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書』
月別の平均電気料金
月や季節によっても電気料金は当然変わってきます。ここでは、月別の1ヶ月の平均電気料金について紹介します。2人以上の世帯の全国平均で1月から12月までを比較したデータとなっています。
1月:11,875円
2月:12,854円
3月:13,197円
4月:10,696円
5月:9,644円
6月:8,488円
7月:8,091円
8月:9,774円
9月:10,393円
10月:9,835円
11月:9,103円
12月:9,854円
出典:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」
冬に電気代が高くなる理由
上記の月別の平均電気料金データが示す通り、冬になるにつれて電気代が高くなる傾向にあります。
そもそも、なぜ冬に電気代が高くなるのか、その理由について気になっている方は多いのではないでしょうか?ここでは冬の電気代が高くなる理由について解説していきます。
冬の電気代が高くなる原因は、気温の違いや日照時間の違い、そして在宅時間の違いが影響しています。
冬は外気温と室内温度の差が大きいため
冬は外気温と室内温度の差が大きくなります。これにより、エアコンとの設定温度の差が大きくなる傾向にある、というのが電気代が高くなる要因の一つです。
例えば真夏日の35℃で、冷房の設定温度を28℃にすると、気温差は7℃となります。
しかし、冬の場合、外気温が0℃のときに暖房の設定温度を20℃にすると、気温差は20℃となるため、相当なエネルギーを使うことになります。
冬は日照時間が短くなるため
日照時間は夏季が長く冬季には短いことから、照明をつけている時間は夏が短く、冬は長くなります。そのため、日照時間が短くなる冬になるにつれて電気代が高くなるのです。
冬は在宅時間が長いため
一般に夏は行楽シーズンで、冬は巣ごもりの傾向にあることも関係していると言えるでしょう。家にいる時間の長い冬は、必然的に電気代が上がってしまいます。
オール電化の世帯別平均電気料金はいくら?
最近はオール電化住宅が増えてきているので、オール電化住宅においての世帯別電気代平均額(世帯別⽉間平均光熱費)についても紹介します。
1⼈暮らしから4⼈家族以上までの場合は以下の通りです。
- 1⼈暮らし:11,415円
- 2⼈家族:14,303円
- 3⼈家族:15,873円
- 4⼈家族以上:17,738円
オール電化は空調・電気・給湯などの家庭内で使用するエネルギーをすべて電力でまかなっているため、オール電化ではない家庭と比べ、電気料金が割高になるのです。
電気使用量を下げるには
電気使用量を下げるための対策で、家庭内で簡単にできる方法を紹介します。
家庭内でできる対策は主に以下の5つです。
- 電気や家電の電源を意識して切る
- エアコンの設定温度を室温に近くする
- 電気効率の良い家電に買い替える
- 電気の契約内容を見直す
- 電力会社を切り替える
それぞれの対策方法については以下の記事で解説しています。詳しく知りたい方は参考にしてみてください。他にも、ガス代や水道代といった光熱費全般について今日から節約できる方法を紹介しています。
今日からできる!水道光熱費を節約する13の方法を電気・ガス・水道代別に解説
電気使用量を確認する方法
そもそも、電気使用量をどこで確認できるのか、把握していない方もいるのではないでしょうか?自宅の電気使用量は、契約する電力会社の検針票で簡単に把握できます。
検針票とは「電気使用量のお知らせ」などと書かれた用紙です。検針票を見ると「ご使用量 〇kWh」という記載があります。
例として引用している以下の画像では、⑥の「ご使用量」の数字が月の電気使用量になります。
関連記事:電気料金の明細書の見方は?仕組みを理解して正しく節電しよう!
電気代についてよくある質問
「電気代が急に高くなったのはなぜか?」「今後電気代は上がり続けるのか?」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか?以下では、それらについて解説していきます。
電気代はなぜ急に高くなった?
電気代はここ10年で上昇傾向にあります。主な理由は以下の4つとなります。
供給力不足
供給力不足の大きな要因は、2011年に発生した東日本大震災によって引き起こされた原発停止です。これにより、日本国内で深刻な電力供給不足となっています。
燃料費調整額の上昇
ロシア・ウクライナ情勢による石炭や液化天然ガス(LNG)の輸入価格高騰の影響で、燃料費調整額が上昇傾向にあります。電気代の内訳には、この燃料費調整額が含まれているため、「燃料費調整額の上昇=電気代の上昇」となります。
託送料金
託送料金とは「電力を送るための送配電ネットワークの利用料金」のことです。東京電力など大手電力5社が、この託送料金を2023年4月1日より値上げすることにしました。託送料金は電気料金の費用のひとつなので、「託送料金の値上げ=電気代の上昇」になるのです。
再エネ賦課金の値上げ
再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)とは、 「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度」とともに導入された料金のことです。
再エネ賦課金は電気料金を構成する要素の1つであるため、こちらも「再エネ賦課金の値上げ=電気代の上昇」となってしまいます。
電気代は今後も上がり続ける?
電気代は大きく以下の理由により、値上げが続くことが予想されます。
- 国内の電力供給力不足
- 海外情勢の影響
- 再エネ割賦金の値上げ
上記のような影響が解消されるには、やはり数年単位の時間がかかることが見込まれるため、今後も継続して電気代の値上げが続いていくと考えられるでしょう。
【まとめ】電気使用量の平均を知って節電しよう
今回は世帯人数別の平均的な電気使用量や電気料金などについて、まとめてご紹介してきました。
また、昨今の電気代高騰の要因についても併せて解説しました。電気代高騰の要因としては、国内の供給力不足や世界情勢に関することなど様々で、それらの影響はしばらく続いていくことが予想されます。
そのため自身の家庭の電気使用量を今一度確認し、ご家庭内で電気代についての認識を揃えることを推奨します。また、電気代値上げ対策として長期的な節電対策をすることも併せて行った方が良いでしょう。
ミライでんちでは、太陽光発電や蓄電池といった再生可能エネルギーを活用した、電気を自給自足し節電できる生活をご提案しております。
電気代の値上げに対し、家庭内でどのような対策ができるのか、根本的なところからプランニングすることができますので、少しでも興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。無料相談を承っております。