【2024年最新】家庭用蓄電池の価格相場を徹底比較!メーカーや蓄電容量、機能別で一挙紹介
蓄電池は電気代の節約や非常用電源の確保などのメリットがあり、年々、導入する家庭が増えています。しかし、蓄電池を導入する際の価格相場がわからず、導入を見送っている方も少なくありません。
そこでこの記事では、家庭用蓄電池の価格相場について、メーカーや蓄電容量、機能別に紹介します。一般的な価格相場だけでなく、ミライでんちが取り扱っている蓄電池の具体的な価格もあわせて紹介しますので、導入の際の参考にしてください。
目次
家庭用蓄電池の価格相場は約90〜300万円
家庭用蓄電池の導入には、本体費用のほかに設置工事などの費用も必要です。そのため、総体的な価格相場は約90〜300万円となっており、導入にはまとまった初期費用がかかります(※)。
もちろん家庭や住宅の状況、またライフスタイルや目的によって、蓄電池の容量や種類が異なるため、あくまでも価格相場である点は注意しましょう。
(※)参考:株式会社三菱総合研究所『定置用蓄電システムの目標価格および導入見通しの検討』
家庭用蓄電池のメーカー別価格相場の一覧表はこちら!
ここからは具体的な家庭用蓄電池の相場について、紹介します。具体的な価格は、ミライでんちが取り扱っている蓄電池のデータとなっているため、ご参考にしてください。
家庭用蓄電池のメーカーは、国内だけでも多くのメーカーが存在します。世界のなかでも代表的なメーカーがあるなかで、それぞれのメーカーで得意な領域が異なります。そのため、家庭用蓄電池の導入を検討の際には、必ず導入する目的に合ったメーカーを選びましょう。
ここでは、代表的な家庭用蓄電池のメーカー別の価格相場について、紹介します。以下では、特徴や製品なども踏まえた情報を表にまとめました。
特徴 | 代表的な製品 | 価格相場 | |
ニチコン | ・幅広いニーズを実現 ・高い蓄電性能がある | ・ESS-P1S1 (蓄電容量2.0kWh) ・ESS-U2X1(蓄電容量16.6kWh) | 60〜420万円 |
シャープ | ・電気を有効活用できる ・業界大手の安心力 | ・JH-WB1621(蓄電容量4.2kWh) ・JH-WB2021(蓄電容量9.5kWh) | 270〜450万円 |
京セラ | ・高い開発力 ・安全性 ・コスト面で人気が高い | ・EGS-LM0500(蓄電容量5.0kWh) ・EGS-LM1500(蓄電容量15.0kWh) | 260万円 |
パナソニック | ・10〜15年の長期間保証 ・ハイブリッド型の蓄電システムが人気 | ・LJ-SF50B(蓄電容量5.0kWh) ・LJB1156(蓄電容量5.6kWh) | 160〜170万円 |
オムロン | ・コンパクトな蓄電池が多い ・組み合わせが多岐にわたり、さまざまなニーズを実現 | ・KPBP-A-SET-AC65-N(蓄電容量6.5kWh) ・KP-BU164-S(蓄電容量16.4kWh) | 270〜580万円 |
長州産業 | ・「スマートPV」シリーズは、コンパクトで人気が高い ・保証サービスも長期間に対応 | ・スマートPV Multi(蓄電容量6.5kWh) ・スマートPV plus(蓄電容量7.04kWh) | 310万円 |
ダイヤゼブラ電機(田淵産業) | ・発電力 ・蓄電性能に長けたメーカー ・効率良く電気を運用できる | ・EOF-LB70-TK(蓄電容量7.04kWh) | 100〜150万円 |
なお、別記事で「蓄電池のシェア率が高いメーカー」についても紹介しています。この記事とあわせてお読みいただければ、より蓄電池を導入する際の参考になるでしょう。
関連記事:蓄電池のシェア率が高い人気メーカーは?日本や世界でおすすめのメーカーと選び方を解説
①ニチコン
国内を代表する蓄電池メーカーが「ニチコン」です。ニチコン製の家庭用蓄電池は「60〜420万円」が価格相場です。
国内トップクラスの販売をおこなっているニチコンの蓄電池は、利用者の多岐にわたるニーズをカバーする性能やサービスから定評があります。
②シャープ
国内トップメーカーである「シャープ」は太陽光発電・蓄電池の販売にも力を入れています。価格相場は「270〜450万円」です。
シャープの高い技術力は、家庭用蓄電池においても活かされており、太陽光発電で生じた電気を最大限に有効活用できます。
③京セラ
国内の太陽光発電メーカーで老舗と呼ばれる「京セラ」は、蓄電池の開発・販売も得意としています。京セラの価格相場は「260万円」です。
京セラが有する高い開発力から、長期の間で利用できる蓄電池を開発しており、安全性やコスト面においても人気が高い製品となっています。
④パナソニック
家電製品の有名メーカーである「パナソニック」は、ハイブリッド型の蓄電池のパイオニア的な存在でもあります。パナソニックが提供する家庭用蓄電池は、「160〜170万円」が価格相場です。
蓄電の効率を高めるシステムを有しているため、電気の有効活用にも長けています。また、保証も充実しており、製品によって10〜15年の保証がついているため安心して利用可能です。
⑤オムロン
コンパクトな蓄電池の開発に長けているメーカーが「オムロン」です。オムロンの蓄電池は、「270〜580万円」が価格相場です。
ライフスタイルや設置スペースに応じて、蓄電ユニットやパワーコンディショナーなどを自由に組み合わせられます。幅広いニーズを実現する点で、多くの方々から愛用されています。
⑥長州産業
家庭用蓄電池メーカーの「長州産業」は、ハイブリッド型蓄電池の性能に長けています。価格相場は「310万円」です。
大きさや重さに優れた製品が多く、特に「スマートPV」シリーズの人気が集まっています。1つで複数の役割を担っているため、無駄なスペースを使いません。
⑦ダイヤゼブラ電機(田淵産業)
「ダイヤゼブラ電機」は、蓄電池のメーカーでは人気が高いメーカーです。価格相場は「100〜150万円」であり、リーズナブルな特徴があります。
特に、発電力・蓄電性能に長けており、発電した電気を効率良く運用する技術力も有しています。代表的な製品である「EOF-LB70-TK」は業界のなかでも革新的な製品です。
家庭用蓄電池の蓄電容量別の価格相場は?【比較表付き】
家庭用蓄電池を選ぶうえで蓄電容量は、「蓄電後にどれくらいの時間で電気を運用したいのか」というポイントで大切です。ただ家庭用蓄電池は、蓄電容量でもその価格相場が異なるため、選ぶ際には予算に合った蓄電池を選びましょう。
ここでは、家庭用蓄電池の蓄電容量別の価格相場を紹介します。以下では、蓄電容量別に製品・メーカーの価格相場を表にまとめています。
代表的な製品・メーカ | 価格相場 | |
1.0〜3.0kWh | ・ESS-P1S1(ニチコン) ・LIF-1600(デジレコ) | 60万円 |
3.1〜5.0kWh | ・ES-T3S1(ニチコン) ・EGS-LM0500(京セラ) | 170〜270万円 |
5.1〜8.0kWh | ・ES-T3V1、ES-T3P1、ES-T3PL1(ニチコン) ・KPBP-A-SET-AC65-N(オムロン) | 180〜350万円 |
8.1〜10.0kWh | ・KP-BU98B-S(オムロン) ・CB-LMP98A(長州産業) | 330〜450万円 |
10.1kWh〜 | ・ES6JB2(ニチコン) ・EOF-LB70-TK(ダイヤゼブラ電機) | 330〜590万円 |
①1.0〜3.0kWh
家庭用蓄電池のなかでも1.0〜3.0kWhの蓄電容量は小容量であるため、価格相場も低い傾向にあります。価格相場は「60万円」であり、家庭用蓄電池のなかではリーズナブルです。
②3.1~5.0kWh
標準的な家庭に向けた蓄電容量である3.1〜5.0kWhでは、価格相場が「170〜270万円」となっています。基本的なニーズを満たすには十分な性能を持った製品が多く、とりあえず家庭用蓄電池を導入したい方にもおすすめです。
③5.1~8.0kWh
家庭用蓄電池のなかでは中間的な蓄電容量である5.1〜8.0kWhの価格相場は、「180〜350万円」です。蓄電池自体の機能も充実している製品が多く、また蓄電容量に対してコンパクトな製品もあります。
④8.1~10.0kWh
家庭用蓄電池でも十分な容量を持っている8.1〜10.0kWhの蓄電池は、価格相場が「330〜450万円」です。1台で蓄電システムのすべての役割を担っている製品もあり、さまざまなニーズに応じて製品が選べます。
⑤10.1kWh〜
家庭用蓄電池では大容量の部類とされる10.1kWh以上の蓄電池では、価格相場が「330〜590万円」です。この容量では非常用電源としても長時間利用でき、また節電効果も期待できます。
家庭用蓄電池の機能別で比較した場合の価格相場は?
家庭用蓄電池では機器によって利用できる機能も異なっており、ライフスタイルや目的に応じた蓄電池を選ばなければなりません。
ここでは、家庭用蓄電池の機能別価格相場を紹介します。以下の表では、機能別に代表的な製品・メーカーをまとめています。蓄電池選びの参考にお使いください。
機能 | 代表的な製品・メーカー | 価格相場 |
ハイブリッド型蓄電池 | ・ ES-T3S1(ニチコン) ・CB-LKT70A(長州産業) | 170〜590万円 |
単機能型蓄電池 | ・CB-LMP65A(長州産業) ・EGS-LM0500(京セラ) | 270〜590万円 |
全負荷型蓄電池 | ・KP-BU164-S(オムロン) ・ES-T3V1、ES-T3P1、ES-T3PL1(ニチコン) | 270〜590万円 |
特定負荷型蓄電池 | ・CB-LMP65A(長州産業) ・EGS-LM0500(京セラ) | 270〜590万円 |
ポータブル型蓄電池 | ・LJ-SF50B(パナソニック) ・ESS-P1S1(ニチコン) | 10〜70万円 |
①ハイブリッド型蓄電池
ハイブリッド型蓄電池は、パワーコンディショナーや蓄電ユニットなどを1つにまとめた家庭用蓄電池です。価格相場は「170〜590万円」であり、蓄電容量やメーカーによっても差があります。
特にコンパクトな蓄電池を設置したい方のニーズを満たす家庭用蓄電池です。
②単機能型蓄電池
単機能型蓄電池はすでに太陽光発電を導入している場合に蓄電システムだけを導入する場合に利用されます。単機能型蓄電システムの価格相場は「270〜590万円」です。
蓄電システムだけの導入費用で抑えられるため、初期費用を節約できます。
③全負荷型蓄電池
家庭にあるすべての電気系統に接続される全負荷型蓄電池は、価格相場が「270〜590万円」です。基本的に蓄電容量で機器が選べるため、「特定の家電製品のみで使えるようにしたい」というニーズがなければ、全負荷型を選ぶのがおすすめでしょう。
④特定負荷型蓄電池
蓄電システムを利用する電気系統を限定できる特定負荷型蓄電池は、「特定の家電製品のみで使えるようにしたい」というニーズを満たします。価格相場は「270〜590万円」です。
⑤ポータブル型蓄電池
持ち運びが可能なサイズ・容量であるポータブル蓄電池は、価格相場が「10〜70万円」です。蓄電容量も少量ではありますが、スマートフォンやPCなどの充電には十分な性能を持っています。
【メモ必須】家庭用蓄電池の初期費用を抑える3つのポイントを解説!
さまざまな家庭用蓄電池がありますが、導入するためには大きな初期費用が必要です。しかし、工夫次第では初期費用を抑えられます。
ここでは、家庭用蓄電池の初期費用を抑えるポイントについて、以下の3点を解説します。
- 複数の業者に見積もってもらう
- 補助金を活用する
- 予算や目的に合った蓄電池を選ぶ
①複数の業者に見積もってもらう
家庭用蓄電池は対応する業者によっても、本体や設置工事などの費用が異なります。そのため、1社に見積もってもらうだけでなく、複数の業者の見積もりを比較したうえで選びましょう。
ただし、業者によって対応してもらえるサービスが異なるため、一概に判断するのは注意が必要です。
②補助金を活用する
家庭用蓄電池の導入は国や地方自治体の補助金の対象となっており、多いものでは100万円近くの支援が受けられます。ただ補助金は、条件や申請期間などが国や地方自治体ごとに異なっているため、適用できる補助金があるかどうかを確認しておきましょう。
関連記事:「蓄電池の補助金制度は打ち切り?国や地方自治体の制度を確認しよう」
③予算や目的に合った蓄電池を選ぶ
家庭・住宅の状況やライフスタイルによって、用意すべき予算や目的が異なります。そして、選ぶべき蓄電池も異なってしまうため、あらかじめ予算や目的を明確にするのが大切です。
家庭用蓄電池の価格についてよくある質問
家庭用蓄電池の価格や初期費用を抑えるポイントについては解説しましたが、価格についての理解を誤れば蓄電池選びに失敗してしまう可能性があります。このような事態を防ぐためにも、特に蓄電池を購入する方がつまずいてしまうポイントは把握しましょう。
最後に、家庭用蓄電池の価格についてよくある質問を紹介します。
- 家庭用蓄電池の今後の価格はどうなる?
- 蓄電池の導入はやめたほうがいい?
- 家庭用蓄電池はどのような人に適している?
家庭用蓄電池の今後の価格はどうなる?
今後もメーカーの開発力・技術力が向上するのが予想されるため、家庭用蓄電池の価格は下がる可能性が高いでしょう。ただ、一方で蓄電池に必要な材料が希少であるため、材料の高騰にともなって価格が上がる予想もあるため、一概に判断するのは注意が必要です。
蓄電池の導入はやめたほうがいい?
基本的には「電気代を抑えたい」や「非常時の電源を準備したい」というニーズがあれば、蓄電池の導入がおすすめです。ただし、蓄電池には大きな初期費用が必要であるため、計画的に導入は進めましょう。
家庭用蓄電池はどのような人に適している?
家庭用蓄電池の導入は、以下のような人に適しています。
- 卒FITの対応を考えている人
- 再生可能エネルギーの導入を検討している人
- 電気代を節約したい人
- 非常用電源を用意したい人
一方で、まとまったお金を準備する必要もあるため、すべての人が適している訳ではありません。業者の見積もりやシミュレーションを交えて、予算に余裕がある人は導入するのがおすすめでしょう。
【まとめ】家庭用蓄電池の価格相場やポイントを知って、安く導入しよう!
家庭用蓄電池の導入は数百万円も必要な大きな買い物です。しかし、その価格に見合ったメリットが受けられるため、長期的かつ計画的に導入を検討するのがおすすめでしょう。
もし家庭用蓄電池の導入を検討されていれば、1人で判断せずに、プロの業者と一緒に価格相場やポイントをおさえていくのが確実です。しっかりと準備すれば、価格相場よりも安く導入ができるため、蓄電池の知識や情報を確保したうえで導入を進めましょう。
ミライでんちでは太陽光発電や蓄電池といった再生可能エネルギーを活用した、電気を自給自足できる生活をご提案しております。
蓄電池導入に際しての補助金の活用方法についても無料でアドバイスをおこなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。