【2023年最新版】太陽光発電の設置費用はいくら?安く設置する方法や設置後の費用も解説!
「2023年の太陽光発電の設置費用の相場が知りたい」
「できるだけ安く太陽光発電を導入したい」
太陽光発電は本体も設置費用も高額であるため、できるだけ安く導入したいと考える方が多いでしょう。さらにいえば、太陽光発電にかかる費用は設置するときだけではありません。できるだけ安く導入するためには、太陽光発電の相場や補助金制度を理解しておく必要があります。
本記事では、太陽光発電の具体的な設置費用や安く設置する方法を紹介します。太陽光発電を設置した後にかかる費用もあらかじめ把握し、みなさまの家庭にも導入できる範囲か検討ください。
目次
【2023年】太陽光発電の設置費用の相場を解説
2023年、太陽光発電の設置費用の相場は「112〜140万円」とされています。しかし、ただ金額を伝えられても「太陽光発電のどの部分に金額がかかっているのか」はイメージしづらいでしょう。
ここでは、具体的な太陽光発電にかかる費用の内訳、設置費用を解説します。
太陽光発電の設置費用は「112〜140万円」
一般的な家庭で導入されている太陽光発電の容量は「約4〜5kW」が多いです。そのうえで、経済産業省がまとめた資料によれば、1kWあたりの導入費用が「28万円」と出ています。これをもとに計算式で表すと、
4kW×28万円/kW=112万円
5kW×28万円/kW=140万円
上記の計算結果から、太陽光発電の平均的な価格は「112〜140万円」とわかります。
【内訳】太陽光発電の設置費用は工事費が意外に高い
以下の表で1kWあたりにかかる、太陽光発電を設置する費用の例を見てみましょう。
太陽光発電の設置費用の内訳を見ると、太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの設備費が約75%占めています。一方で、工事費は約25%です。
項目 | 費用(費用全体に占める割合) |
---|---|
太陽光パネル | 14.5万円(51.6%) |
パワーコンディショナー | 4.2万円(14.9%) |
架台 | 2.1万円(7.5%) |
その他の設備 | 0.2万円(0.7%) |
工事費 | 7.1万円(25.3%) |
合計 | 28.1万円 |
「太陽光パネル〜その他の設備」は設備費用に当たります。工事費用は費用全体の4分の1を占めています。
なお、上記の表は1kWあたりにかかる費用です。実際にはさらに費用が上乗せされるので注意してください。たとえば、4kWの容量の太陽光発電を設置する場合の工事費は、
4kW×7.1万円/kW=28.4万円
上記の計算の結果から、4kWの容量の太陽光発電にかかる工事費用は「約28万円」かかるとわかります。
【2023年】太陽光発電の補助金は出るのか?
2023年現在、国からの太陽光発電のみへの補助金はありません。しかし、太陽光発電と蓄電池をセットで設置した場合には、蓄電池のみに補助金が受けられます。
一方で、太陽光発電の設置に補助金を出す自治体は多くあります。そのため、太陽光発電の設置を検討される際には、国の補助金以外にも自分が住んでいる自治体の情報を確認するのがおすすめです。
例えば、東京都では太陽光発電の普及活動を積極的に実施しており、蓄電池や太陽光発電の設置に補助金を出しています。設置容量により補助金の額は異なりますが、太陽光発電設備は1kWあたり「10〜15万円」の補助金がでます。
参照:東京都環境局『災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業 事業概要』
太陽光発電の設置費用を安くする方法3つ
太陽光発電の導入の際、費用を抑えるために太陽光パネルやパワーコンディショナーの性能を落とすべきではないでしょう。初期費用をできる限り抑えるためには、設置するための工事費用に着目してみてください。
しかし、具体的に何をすればよいか、わからない方が多いでしょう。ここでは、太陽光発電の設置費用を抑える方法を以下の3つについて解説します。
- 設置する面積を減らす
- 設置する場所を工夫する
- 太陽光パネルの固定方法を安いものにする
①設置する面積を減らす
太陽光パネルが大きくなれば、設置する面積が広くなるため、必然的に費用がかかります。一方で、これは「太陽光パネルの設置面積を減らせば、費用を安くできること」を意味します。そのため、太陽光パネルの大きさを検討する際には、ライフスタイルや自宅の大きさだけでなく、予算も踏まえて設置する面積を決めましょう。
ちなみに、太陽光パネルの費用は太陽光発電の設置費用の50%以上を占めていますので、ご参考にしてください。
②設置する場所を工夫する
工事費用が高くなる要因の1つは、足場の設置費用です。太陽光発電を高い場所に設置する場合、足場をたくさん組む必要があるため、費用はどんどん高くなります。一方、地面に設置する場合、足場の費用は一切かかりません。
自宅環境の日当たりや広さなど考えて、太陽光発電を設置する場所を検討してください。
③太陽光パネルの固定方法を安いものにする
太陽光パネルの固定方法を変えるだけでも、費用を抑えられる可能性があります。固定方法ごとに値段や耐久性、屋根に開ける穴の数が異なり、それぞれメリット・デメリットがあります。
屋根の形や条件によってさまざまであるため、固定方法が自宅に合っているのか業者に確認するのがおすすめです。条件によっては、工事費用を抑えられるかもしれません。
太陽光発電の設置費用の元を取るポイント3つ
一般的に、太陽光発電の設置費用は10〜15年ほどで回収可能です。しかし、さらに効率よく設置費用を回収したい場合、導入する太陽光発電の性能を考慮する必要があります。ここでは、設置した太陽光発電の元を効率的に回収する具体的な方法を3つ紹介します。
- 発電効率が高いパネルを選ぶ
- 変換効率が高いパワーコンディショナーを選ぶ
- 蓄電池を導入する
①発電効率が高いパネルを選ぶ
発電効率は費用を回収する上で重要な指標です。安くて性能の低い太陽光パネルを導入したとしても、発電効率が悪ければ費用の回収に時間がかかってしまいます。太陽光パネルを選ぶ際は、本体の値段と発電効率のバランスを考えましょう。
太陽光パネルの1kW単価を比較すると、安くて優秀な太陽光パネルを選べます。
②変換効率が高いパワーコンディショナーを選ぶ
パワーコンディショナーとは、直流電流を自宅で使用できる交流電流に変換する機器です。パワーコンディショナーの変換効率が低いと、太陽光発電で発電した電力を効率よく活用できません。
変換効率と本体価格を参考にしながら、複数のパワーコンディショナーを比較するのがおすすめです。
③蓄電池を導入する
蓄電池を導入すれば、発電した電力を溜めて好きなタイミングで使用できます。
蓄電池のない家庭では、日中に太陽光発電で発電した電力が使いきれなければ、その分の電力を無駄にしてしまいます。
蓄電池があれば、日中に溜めた電力を夜の時間帯でも供給できるため、無駄なく有効活用できるでしょう。
太陽光発電を設置した後にかかる2つの費用
太陽光発電は、設置して終わりではありません。太陽光発電の性能を保つためには、設置後のメンテナンスが欠かせず、メンテナンスや設置後の保険にも費用がかかります。そのため、設置した後にかかる費用まで、あらかじめ把握しておきましょう。太陽光発電の設置後にかかる費用は以下の2つです。
- メンテナンス費用
- 保険料
①メンテナンス費用
太陽光発電を長期間にわたって使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。太陽光発電のメンテナンスは、初回メンテナンスをおこなった後、4年ごとのメンテナンスが推奨されています。
また、FIT制度(※)の認定を受ける場合、メンテナンスが義務付けられています。そのため、売電収入を得たい場合、メンテナンスを欠かさずおこないましょう。
(※)FIT制度とは、再生可能エネルギーで発電した電力を電力会社に一定期間、買い取ってもらえる制度です。期間中に太陽光発電で発電した電力は、高く買い取ってもらえます。
②保険料
地震や台風などの自然災害で太陽光発電が故障した場合、メーカー保証は適用できません。メーカー保証とは別に動産総合保険や火災保険に加入する必要があります。
動産総合保険の保険料はおよそ設置費用の「2.5〜3.5%」、その他の保険料は設置費用の「0.3〜3%」が相場です。お住まいの地域の状況を踏まえて、どの程度の保険をつけるか検討してください。
まとめ:長期的な目線を持って太陽光発電の設置費用を考えよう
太陽光発電は、補助金制度の活用や工事費用を抑える方法を活用すれば、費用を抑えて設置できます。しかし、設置費用だけではなく長期的なランニングコストも考えておくのがベストです。
太陽光発電を設置する場合、事前に複数の業者から相見積もりを取ると、より納得できる方法で太陽光発電を設置できます。本記事で解説したような「設置後の費用」も踏まえた見積もりで比較するのがよいでしょう。
ミライでんちでは太陽光発電や蓄電池といった再生可能エネルギーを活用した、電気を自給自足できる生活をご提案しております。
太陽光発電、蓄電池の導入に際しては、補助金の活用方法についても無料でアドバイスをおこなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。