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更新日:2024年5月16日

長瀬産業の蓄電池とは?特徴とおすすめの人を紹介

蓄電池について

「長瀬産業の蓄電池にはどのような特徴があるんだろう?」

ご自宅に合った蓄電池を探していると、さまざまなメーカーの蓄電池が出てきて、選ぶのにお困りの方もいらっしゃるでしょう。

各メーカーの蓄電池の特徴が簡単にわかるとうれしいですよね。

本記事では、長瀬産業の蓄電池の特徴とおすすめの人について紹介します。

長瀬産業の蓄電池の導入をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

【長瀬産業の蓄電池サマリー】
・長瀬産業の蓄電池「eneEase All-in-One」は、村田製作所「All-in-One 蓄電池システム」を採用
・長瀬産業の蓄電池「eneEase」は販売終了
・長瀬産業の蓄電池がおすすめの人は「太陽光発電システムと蓄電池を併用したい人」

 

長瀬産業はどんな会社?

長瀬産業は、1832年に京都で創業した歴史ある化学系専門商社です。

当時は商社としての機能がメイン事業でしたが、そのなかで培った技術力やネットワークを生かし、製造・加工および研究開発機能の強化を進めてきました。

そして現在では化学系だけでなく、食品・医療と幅広い分野で事業を展開しています。

蓄電池関連事業では、同じ事業を展開する村田製作所の製品の採用や共同開発をしています。

このように、他社リソースを生かしながら自社製品を製造・販売をおこなうのは、長瀬産業の大きな特徴です。

 

長瀬産業のグループ会社CAPTEXと蓄電池

長瀬産業は、蓄電池関連事業を100%子会社であるCAPTEXにて展開しています。

長瀬産業は、創業から191年間で培った世界中のネットワークのなかで出会った商材である正極材や負極材、各種セル材料を通して、CAPTEXの蓄電池関連事業を支えています。

CAPTEXは長瀬産業の支えのもと、蓄電池やそれに使われるリチウムイオン二次電池の研究・開発・製造を中心におこなっているのです。

「長瀬産業の蓄電池」と呼ばれるCAPTEXの代表製品は、次の2つです。

  • All-in-One蓄電池「eneEase All-in-One」
  • 村田製作所と共同開発の蓄電池システムの電池盤

それぞれの製品の特徴については、次の項目から紹介します。

 

長瀬産業の蓄電池関連製品「eneEase All-in-One」の特徴【販売中】

「eneEase All-in-One」は、長瀬産業の代表的な蓄電池関連製品「eneEase」の後継機です。

その特徴は、大きく分けて3つあります。

  • 村田製作所「All-in-One 蓄電池システム」を採用
  • HVCD蓄電池ユニットで蓄電池容量を拡大
  • 「eneEase」から引き継いだ3つの運転モード

村田製作所「All-in-One 蓄電池システム」を採用

「eneEase All-in-One」は、ハイブリッドパワーコンディショナー(パワコン)と蓄電池が一体型となっている村田製作所のAll-in-One 蓄電池システムを採用しています。

以前のモデル「eneEase」はコンパクトサイズでしたが、パワコンと蓄電機能をもつリチウムイオンバッテリーを別々に設置する必要がありました。

しかし「eneEase All-in-One」は、太陽光パネルとAll-in-One 蓄電池システムの2つを設置するだけで、太陽光発電システムで発電した電力の活用が可能です。

HVCD蓄電池ユニットで蓄電池容量を拡大

「eneEase All-in-One」は、蓄電池容量が標準で2.3kWhと少なめですが、オプションのHVCD蓄電池ユニットを増設することで容量を拡大できます。

HVCD蓄電池ユニットの蓄電容量は、1台あたり3.5kWhあるため、1台増設することで5.8kWhへの拡大が可能です。

さらに屋内用リモコン1台に対し2台までのHVCD蓄電池ユニットを設置できるため、最大11.6kWhに容量を拡大できます。

このように製品の弱点である蓄電池容量の少なさをカバーできる仕組みがあるのは、大きな特徴です。

 

「eneEase」から引き継いだ3つの運転モード

「eneEase All-in-One」には、「eneEase」と同様に3つの運転モードがあります。

夜間充電コース①昼間に太陽光発電で発電した電力は家庭内で消費し、  余った分は売電②電気料金が安い深夜に蓄電池を充電③太陽光発電で発電した電力より消費量が上回る場合は、 蓄電池残量を放電
自家消費優先コース①昼間に太陽光発電で発電した電力をバッテリーに充電  し自家消費②余った電力は蓄電池に充電され、充電しきれない分を売電③太陽光発電で発電した電力より消費量が上回る場合は、 蓄電池残量を放電
備蓄優先コース①太陽光発電で発電した電力を蓄電池に備蓄②蓄電池が満タンになると自家消費分へ③家庭内で消費しきれなくなった分は売電④太陽光発電の電力が足りない時は商用電気から充電⑤蓄電池内の電力は非常時の自立運転時に放電

深夜電力にご契約済みの場合は、深夜充電コースを選ぶことで、安い電気を消費しつつより多くの売電ができます。

深夜電力の契約をしていない場合は、自家消費優先コースを選ぶと、効率的に電気を使えるようになるためおすすめです。

台風といった災害が予測できる場合は備蓄優先コースに切り替えて、万が一の停電に備えましょう。

 

長瀬産業の蓄電池関連製品「eneEase」の特徴【販売終了】

長瀬産業の代表的な蓄電池関連製品に「eneEase(エネイース)」がありますが、下記の型式の製品は2020年に製造・販売が終了しました。

【長瀬産業の販売終了蓄電池】家庭用コンパクトHEMSセット eneEase【NCM-333-01】家庭用コンパクトHEMSセット eneEase【NCM-333-02】

販売終了済みの「eneEase」の特徴は、次の3つです。

  • コンパクトサイズで設置スペースに悩まない
  • HEMSでエネルギーを見える化
  • 3つのモードで快適な暮らしをサポート

後継機で現在販売中の「eneEase All-in-One」にも受け継がれている部分がありますので、参考にしてみてください。

コンパクトサイズで設置スペースに悩まない

「eneEase」は、太陽光発電システムとの併用を基本としたハイブリッド型蓄電池です。

ただし蓄電池といっても、蓄電機能を搭載したリチウムイオンバッテリーを室内に設置するタイプです。

リチウムイオンバッテリーとパワコンは壁にかけられるコンパクトサイズで、室内に設置しても邪魔になりません。

リチウムイオンバッテリーパワコンのサイズ
667㎜525㎜
高さ403㎜351.5㎜
奥行158㎜152㎜

エアコンよりも薄型で小さく、外置きタイプのハイブリッド型蓄電池に比べると非常にコンパクトです。

HEMSでエネルギーを見える化

「eneEase」はHEMSと連携が可能なので、スマートフォンやタブレットでエネルギー情報を確認し、管理することが可能です。

例えば、過去の太陽光発電量や電気消費量をグラフで見られるため、実施中の節電効果を確認できます。

さらに現在の発電量や売電状況、バッテリーの状況が、一目でわかるように表示されます。

このように、HEMSによってエネルギー情報が見える化するため、効率的かつ効果的な節電が可能です。

HEMSとは?ホーム・エネルギー・マネジメント・システムの略。エネルギー情報を見える化するシステムを指す。

関連記事:蓄電池にHEMS(ヘムス)はいらない?導入すべき理由とおすすめのメーカーを紹介

3つのモードで快適な暮らしをサポート

「eneEase」には、次の3つのモードがあります。

夜間充電コース①昼間に太陽光発電で発電した電力は家庭内で消費し、  余った分は売電する②深夜にバッテリーに充電された電力は、日没後から充電 前まで消費される①・②によって、電気料金を抑えられる
自家消費優先コース・昼間に太陽光発電で発電した電力をバッテリーに充電し、日没後から夜にかけて自家消費する・余った電力はバッテリーに充電され、充電しきれない分を売電する
備蓄優先コース・非常時に備えて、常にバッテリーに電力を残しておく・残された電力は、非常時に作動する自立運転時に放電される

地域によっては季節に合わせてもっとも効率的なモードを選択するというように、ご家庭に合った使い方が可能です。

 

長瀬産業の蓄電池がおすすめの人

長瀬産業の蓄電池は、太陽光発電と併用することで大きな効果を発揮するため、下記の方におすすめです。

  • すでに太陽光発電システムを設置しており、パワコンの交換が必要な方
  • 新築住宅を建てる際に太陽光発電システムを導入される方
  • 既設住宅で新たに太陽光発電システムを導入される方

長瀬産業の蓄電池は単体で導入できないため、太陽光発電システムとの併用をお考えの方は選択肢にいれてみてください。

 

長瀬産業と村田製作所の蓄電池システム

長瀬産業は、他社の製品を活用して蓄電池関連事業に組み込むスタイルをとっています。

2021年2月に発表されたのは、村田製作所と共同開発した自家消費市場向け蓄電池システム用電池盤です。

同製品は家庭用ではなく工業用で、工場などで使われる太陽光発電システムと併用する蓄電池システムの電池盤です。

同製品を製造するにあたって村田製作所は、自社製品であるオリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池の「FORTELION(フォルテリオン)」を長瀬産業に供給します。

長瀬産業はFORTELIONを組み込み、電池版を製造・販売しているのです。

村田製作所の「All-in-One蓄電池システム」の特徴

村田製作所は、一般家庭にも導入できる「All-in-One蓄電池システム」と呼ばれる蓄電池付きパワーコンディショナーを提供しています。

【村田製作所のAll-in-One蓄電池システムの特徴】
自社製高品質リチウムイオン電池を搭載蓄電池とパワコンが一体型となっているため、省スペースで設置可能高い変換効率で少ないエネルギーロス利用中の電気料金プランにあわせて蓄電池の充放電を自動運転

通常、太陽光発電とハイブリッド型蓄電池を併用する場合、下記が必要です。

  • 太陽光発電システムのパワコン
  • 蓄電池本体
  • 蓄電池のパワコン

All-in-One蓄電池システムは、蓄電池とパワコンが一体となっているため、蓄電池のパワコンを設置しなくてよいのです。そのため、狭いスペースでも蓄電池を導入できます。

太陽光発電システムと蓄電池の併用を考えている方は、検討してみるとよいでしょう。

 

【まとめ】長瀬産業の蓄電池「eneEase All-in-One」で快適な暮らしを

長瀬産業では、蓄電池「eneEase All-in-One」を扱っています。

「eneEase All-in-One」の大きな特徴は、パワコンと蓄電池が一体化している村田製作所の「All-in-One蓄電池システム」を採用していることです。

さらにHVCD蓄電池ユニットを接続することで、ほとんど唯一のデメリットだった蓄電容量を最大11.8kWhまで押し上げることに成功しました。

長瀬産業の「eneEase All-in-One」は、太陽光発電システムと蓄電池の併用をお考えの方におすすめの製品です。

ミライでんちでは、太陽光発電・蓄電池を活用した、安心&経済的なライフスタイルをご提案しております。どの蓄電池を導入すべきか迷っている方や他によい製品を知りたいという方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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