デルタ蓄電池の特徴とメリット・デメリットは?製品別の価格も紹介
「デルタ蓄電池の特徴とメリットデメリット、価格を知って購入を検討したい」
蓄電池を備えておくと、災害による停電時にも電気が使えるので安心だと聞き、蓄電池について気になっている方は多いのではないでしょうか。
デルタ蓄電池がおすすめだと聞いているけれど、どのような特徴やメリット・デメリットがあるのか気になりますよね。
本記事では、デルタ蓄電池の特徴とメリットデメリット、さらに価格についてくわしく解説します。
デルタ蓄電池を備えておくと災害時や停電時などに心強く安心できます。ぜひ参考にしてください。
目次
デルタ電子とは?
デルタ電子は、コンピューターのファンなどの電子部品を製造している台湾の電子メーカーです。日本法人の設立は1991年と歴史のある会社です。
2018年には、パワコン1台で太陽光発電と蓄電池を制御できる「ハイブリッド蓄電池」の商品化に成功し、2019年10月には、累計出荷数30万台を達成しています。
初めて海外から日本へ参入したパワコンはデルタ電子の製品です。日本でパワコンの販売実績をつけ、家庭用のハイブリッド蓄電池に参入した会社なのです。
また、事業活動によって生じる環境負荷を減らすことを目的としたイニシアチブ「RE100」に加盟し、2030年までに100%再生エネルギーにする事業運営を目標として取り組んでいます。
パワコンとはパワーコンディショナーを略したものをパワコンといいます。太陽光発電でつくられた直流電気を交流電気に変換する役割をします。単機能型蓄電池で太陽光を使用せずに活用する場合は、深夜電力を貯めておく保存媒体として使われます。 |
デルタ電子の蓄電池が選ばれる2つのポイント
デルタ電子の蓄電池が選ばれるポイントは2つあります。
- 出力の高さ
- 機能性の高さ
それぞれの選ばれるポイントについて、くわしく解説します。
出力の高さ
デルタ電子の蓄電池は出力が高く、いくつもの家電を長時間にわたり使用できます。
エアコンや電気式の床暖房、IH機器などの200ボルトの高電圧の電化製品に使用が可能です。大容量の蓄電池があっても、出力が高くなければ、電圧が高い多くの家電が使用できません。
最近はオール電化の家庭が増えているため、災害時に停電したときなどは、高出力の蓄電池がないと、テレビ・エアコン・IHクッキングヒーター・電子レンジなどが使用できなくなるでしょう。
機能性の高さ
デルタ電子の蓄電池は機能性が高く、1台で「電力の使用」「蓄電」「売電」「蓄電池からの供給」「深夜電力の充電」などさまざまな機能を持っています。
また、太陽光発電システムと連動しているため電気の使用状況をモニターで確認でき、電気を効率的に使用できるのです。このように機能性が高いため電気代の節約になります。
昨今、電気代が高騰しているので、このような機能は家計の助けになるでしょう。
デルタ蓄電池|3つの特徴
デルタ蓄電池には3つの特徴があります。
- システムが1台5役
- 停電時にも安心の高出力
- 効果的に蓄電できる
それぞれの特徴について、くわしく解説します。
システムが1台5役
デルタ蓄電池の5つの役割は以下のようになります。
使う | 発電した電気を「使う」 |
貯める | 昼間に余った電力を「貯める」 |
売る | 昼間に余った電力を「売る」 |
供給する | 昼間に電力を貯めて、夜間に「供給(出力)する」 |
充電する | 安価な深夜電力を「充電する」 |
デルタ蓄電池はハイブリッドシステムで、昼夜問わず電力を効率よく使えて貯められるのが大きな魅力です。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせた5つのシステムによって、電力の自給率が高まり電気代の節約にもつながります。
停電時にも安心の高出力
デルタ蓄電池は高出力なので、停電の時も安心です。
最大で3kVAという高出力のため、家庭に家電がたくさんある場合や災害時や停電の場合でも、安心して電気を使用できます。
デルタ蓄電池の製品のなかで、蓄電容量の大きな蓄電池(ES6JB2)を使用した場合の家電別の使用時間数は以下のとおりです。
LED照明(消費電力30W) | 260時間 |
液晶テレビ(消費電力150W) | 48時間 |
冷蔵庫(消費電力50W) | 96時間 |
1回フル充電すると、長時間使用できるため停電の時にも安心です。生活するうえで不可欠なIHクッキングヒーター・大型エアコン・エコキュートなどの大型家電の使用もできます。
暑い夏や寒い冬に停電が起きると、エアコンなどが使えなくなり体調を崩す原因になります。蓄電池から電力が供給されることで、災害時の生活と健康も守ってくれるでしょう。
効果的に蓄電できる
デルタ蓄電池は効果的に蓄電ができます。
今までの太陽光発電システムでは、蓄電池機能をもたないため太陽光で発電した直流電力を交流に変換し、蓄電池専用システムで交流から直流に変換していました。そのため変換のたびにロスが生じていたのです。
デルタ電子のハイブリッド蓄電システムは、発電した電気を効果的に使用するために、直流から交流への変換が不要で、直流のままでの電力の変換ができるのです。
変換ロスの負担が最小限となるので、効果的な蓄電と言えるでしょう。
デルタ蓄電池のメリット
いちばんのメリットは、停電を感知すると自動で自立運転への切り替えをおこなうことです。
ほとんどの太陽光発電は、停電時に手動で自立運転モードに切り替えます。慌てているときは、操作方法を忘れる可能性もあるため安心です。
災害による停電はいつ起こるかわからないので、自立運転切り替えモードは心強い備えになるでしょう。
蓄電システムは「発電状態」や「充電状態」などを、パワーモニターで視覚的に管理できるため家庭の電力状況の確認もリアルタイムでおこなえます。
パワーモニターとはパワコンの状態や1日の発電量を簡単に確認できるモニターで、1ヶ月・1年ごとの「太陽電池の発電量」「電力消費量」「売電量」「蓄電池の充電量」などの実績も20年分まで表示できます。 |
デルタ蓄電池のデメリット
デメリットは、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたハイブリッド蓄電システムのため、蓄電単独の使用ができないことです。
すでに太陽光発電システムが設置されている場合には、太陽光発電用の既存のパワコンを撤去しなければいけません。メーカーによって保証が出ないケースもあるので確認が必要です。
価格が販売店によって変わるため価格相場が把握しづらい点も、デメリットといえます。購入の時は複数の販売店に見積書を作成してもらい、比較するのがおすすめです。
デルタ蓄電池はいくら?主要2種のスペック
デルタ蓄電池の主要製品は以下の2種です。
- ES6JB1
- ES6JB2
それぞれについて、スペックをくわしく解説します。
ES6JB1
「ES6JB1」5.6kWh(シングルバッテリーシリーズSAVeR-H6000)のスペックは以下のとおりです。
蓄電容量 | 5.6kWh |
---|---|
保証期間 | 10年間の無償保証で、オンサイト保証 |
標準装備 | ・パワーコンディショナー・通信ユニット・計測ユニット・蓄電池ユニット・パワーモニター |
「ES6JB1」の蓄電容量は、一般的な家庭であれば十分な5.6kWhです。
自家消費優先モードと売電優先モードがあり、生活環境に合わせて切り替え可能です。
自家消費優先モードは昼間に電力をたくさん発電し蓄電池に貯め、夕方から朝にかけて使用します。売電優先モードは料金が安い夜間に充電し、使用する分以外を売却します。
家族構成や家電の数などに合わせて切り替えることで、効果的な使い方ができるでしょう。
ES6JB2
「ES6JB2」11.2kWh(シングルバッテリーシリーズSAVeR-H12000)のスペックは以下のとおりです。
蓄電容量 | 11.2kWh |
---|---|
保証期間 | 10年間の無償保証で、オンサイト保証 |
標準装備 | ・パワーコンディショナー・計測ユニット・通信ユニット・パワーモニター・蓄電池ユニット2基 |
「ES6JB1」よりも大きな11.2kWhの蓄電容量をもつ「ES6JB2」。
停電が起きても、複数の家電を長時間使い続けられるため安心して生活できるでしょう。
太陽光発電・蓄電池接続機能・電力変換機能をコンパクトにまとめているため、広い設置スペースが取れないご家庭でも取り付けられます。
「ES6JB1」と「ES6JB2」は、パワーコンディショナー・通信ユニット・パワーモニター・計測ユニットは同じで蓄電容量以外に違いはありません。
そのため、貯めておきたい蓄電容量や価格でどちらか選ぶと良いでしょう。
オンサイト保証オンサイト保証とは設備にトラブルが発生した際、専門のスタッフを派遣して診断や修理をする保証のことです。 |
「ES6JB2」はミライでんちで購入できます。
蓄電池・太陽光発電に精通したスタッフが導入のご相談・設置・アフターサービスまで一括サポートしていますので、お気軽にご相談ください。
デルタ蓄電池に関する気になる質問
デルタ蓄電池を購入するときに気になる質問を紹介します。
デルタ蓄電池を設置できない場所はありますか?
塩害・重塩害地域は保証対象外のため、海岸から500m以内に設置できません。海に近い住宅地にはデルタ蓄電池を設置できない可能性があるので、販売店に確認をしましょう。
保証はありますか?
ES6JB1・ES6JB2の保証期間は10年で無償保証です。オンサイト保証で、10年間という長期の保証が無償でついているのは安心です。
【まとめ】デルタ蓄電池の購入を検討する際は、販売代理店にご相談を!
デルタの蓄電池は、ハイブリッドシステムで昼も夜も電力を効率よく使えるのが最大の魅力です。
地震や豪雨などの自然災害による突然の停電に不安を感じる方にとって、自立運転切り替えモードはもしものときの心強い備えになるでしょう。
また、高騰している電気代の節約に力を入れたい方にも、さまざまなシステムによって電力の自給率がアップするデルタの蓄電池はおすすめです。
ミライでんちでは、お客様の要望や悩みに合わせて、ご自宅に合った蓄電池をご紹介できます。
災害時の停電や電気代の高騰に不安を感じている方は、ぜひお問い合わせください。