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更新日:2024年4月26日

太陽光発電のメンテナンスは必要?義務化の対策を徹底解説

太陽光発電について

「太陽光発電を運用するうえで、メンテナンスは大切?」
「メンテナンスの義務化が進んでいるって聞くけど、どういう対策を取ればいいの?」

定期的な点検や清掃、異常の早期発見は、システムの長寿命と効率的な発電につながります。

本記事では、太陽光発電のメンテナンスの必要性や、義務化の対策方法を紹介します。メンテナンスの義務化に従うための適切な対策をおこない、太陽光発電の効果的な運用を実現しましょう。

太陽光発電のメンテナンスにかかる費用

太陽光発電を運用する際には、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスには、点検や清掃などが含まれます。

一般的に、太陽光発電のメンテナンスにかかる費用は、1回あたり2万円程度です。

定期的な点検は設備の出力によって異なり、出力が50kW以上の太陽光発電設備の場合、年に2回以上の点検が定められています。出力が50kW未満の設備は、点検義務はありませんが、利用者自身が安心して利用するために自主点検をするとよいでしょう。

ここでは、メンテナンスにかかる費用を「パネルの修理・交換」と「設備の点検・清掃」の2つに分けて紹介します。

パネルの修理・交換

太陽光発電を適切にメンテナンスすると、運用寿命を延ばせます。

実際、法律でメンテナンスが義務付けられているほど重要です。設備は、劣化しているため、メンテナンスを怠って故障や性能低下の発見が遅れると、大きな部品を交換しなければならなくなり、経済的な負担も大きくなるでしょう。

しかし、早期に問題を発見し、適切な対応を取れば、交換する必要な部品の数を減らせます。太陽光パネルの寿命は、一般的に30年程度とされていますが、法定耐用年数は17年です。また、修理や交換にかかる費用は1カ所あたりで約3万円前後とされています。

ただし、修理や交換にかかる金額は一般的な目安であり、具体的な状況や業者によって異なります。実際の費用は専門業者に相談し、どのくらい費用が必要か確認するとよいでしょう。近年では、太陽光発電の運用者に対して、パネルのメンテナンスを義務化する動きがあります。これにより、適切なメンテナンスが求められるようになりました。

太陽光発電の寿命やメンテナンス方法に関しては、関連記事を参考にしてください。

関連記事:太陽光発電に寿命はある?実際の寿命と正しいメンテナンス方法を解説

太陽光パワーコンディショナー(PCS)の修理・交換

パワーコンディショナー(PCS)の交換費用は、一台あたり20〜40万円程度が一般的な目安です。

ただし、部品交換のみであれば、5〜10万円程度で済むケースもあります。具体的な金額は、故障の状態や部品の種類によって異なるため、専門業者へ相談して確認しましょう。

一般的に、PCSのメンテナンスは専門業者による点検や清掃が推奨されています。専門業者に、定期的な点検を依頼することで、機器の状態を把握でき、問題があれば早めに修理や交換も可能です。

このように太陽光発電の効率を保つためには、PCSの適切な管理が欠かせないといえるでしょう。

関連記事:【メーカー別】太陽光のパワコンの交換費用はいくら?平均や寿命もあわせて解説

メンテナンスが義務化された内容

2017年4月1日に施行された改正FIT法(固定価格買取制度)により、全国で使用されているほとんどの太陽光発電設備のメンテナンスを義務化しました。これにより、設備の安全性や効率性を確保するための一定の基準を設けることが求められています。

具体的には、義務化された内容は、「保守点検」と「維持管理」です。ここでは、義務化された内容や保守点検とメンテナンスの違いを紹介します。

①保守点検

保守点検とは、太陽光発電設備の破損や故障がないか、性能に著しい低下がないかを確認する点検作業です。一方、メンテナンスは太陽光パネルの清掃やパワーコンディショナーの交換など、設備を長期にわたって効果的に運用するためのメンテナンス作業です。

住宅用太陽光発電のメンテナンスに関しては、改正FIT法の施行によって義務化されました。具体的な保守点検の頻度としては、導入してから1年経過後に初めておこない、そのあとは最低でも4年に1回の点検が推奨されています。

②維持管理

改正FIT法には、「運用・管理」の項目も含まれており、太陽光発電施設の維持管理が義務化されました。つまり、発電量を維持するためには定期的なメンテナンスが不可欠です。

具体的には、発電施設の定期点検や保守作業、故障箇所の修理などが求められます。さらに、定期的に費用や発電量などの報告も必要です。パフォーマンスを最大限に引き出すためにメンテナンスの体制や、スケジュールを事前に決めておくとよいでしょう。

また、法令に違反すると、改善命令や認定取り消しなどの制裁を課される可能性があるので、法令の遵守も守るようにしましょう。

【重要】太陽光発電メンテナンスの3つのポイント

太陽光発電は、現代のエネルギー問題で重要な役割を果たしています。しかし、効率的な発電を維持するためには、メンテナンスが欠かせません。

ここでは、太陽光発電のメンテナンスのポイントを紹介します。適切な対策を講じれば、長期間安定した発電を続けられるので、参考にしてください。

  • ①メンテナンスの方法は大きく2種類
  • ②自分でもメンテナンスできる
  • ③適切な業者を選ぼう

①メンテナンスの方法は大きく2種類

太陽光発電のメンテナンス方法は大きく2種類あり、「定期的な点検と清掃」と「専門業者による定期的な点検とメンテナンス」に分かれます。

太陽光パネルの表面は、時間の経過とともに汚れが蓄積されるため、定期的に清掃をおこなう必要があります。汚れがパネルの表面に積もってしまうと、発電効率が低下してしまう恐れがあるため、一定間隔での清掃は欠かせません。

また、太陽光発電は、さまざまな部品や機器で構成されており、これらの部品は時間の経過とともに劣化していきます。定期的な点検とメンテナンスをおこなうことで、劣化した部品の早期発見や交換ができるでしょう。

この対策により、システムの安定運転が図られ、維持管理がより効果的におこなわれることが期待されます。

②自分でもメンテナンスできる

太陽光発電の日常的な点検や清掃は、自分でもおこなえます。目視でおこなう日常点検は比較的簡単であり、太陽光パネル周辺に影がないか、接続箱やパワーコンディショナーに汚れや腐食や破損がないかなど、目視で確認しましょう。

これらのチェックは、定期的におこなうことで異常を早期に発見し、問題を未然に防げます。ただし、電気系統を触る「電気点検」には注意してください。電気系統は危険なため、専門の資格を持った業者に依頼しましょう。

草刈りも、自分でおこなうことが多い反面、電気系統を触るなどの危険な作業は、専門の業者に任せることをおすすめします。

③適切な業者を選ぼう

太陽光発電の業者を選ぶ際には、過去の実績や評判を確認するとよいかもしれません。信頼できる業者であれば、多くの実績を持ち、顧客からの評判も高い場合が多いためです。

また、技術力もチェックポイントとなります。太陽光発電は高度な技術が必須とされるため、優れた技術力を持つ業者や保証内容が充実している業者を選ぶことが必要不可欠です。将来的な対策も考慮して業者を選ぶことが、メンテナンスの安心感を高めるポイントとなるでしょう。

複数の業者から見積もりを取り、適正価格の把握も忘れてはなりません。それは、太陽光発電メンテナンスは一度契約すると長期間にわたって続くためです。業者選びの段階で価格も検討材料として比較し、適正な価格がどのくらいになるのかを把握しておいてください。

まとめ:太陽光発電のメンテナンスは専門業者に依頼しよう

太陽光発電のメンテナンスは、自力でおこなうことは難しいでしょう。専門的な知識や技術が必要であり、安全性を確保するためにも専門業者に任せることが無難です。

メンテナンス費用も予算に組み、専門業者に依頼する場合、メンテナンス費用もかかることを覚えておきましょう。専門業者による定期的な点検は、トラブルを未然に防ぐために大切な投資です。

なお、ミライでんちでは、太陽光発電や蓄電池の再生可能エネルギーを活用した、電気を自給自足できる生活を提案しております。

太陽光発電や蓄電池の導入に際しては、補助金の活用方法も無料でアドバイスをおこなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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